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コラム:上質映画館 諸国漫遊記 - 第10回

2026年4月7日更新

映画を愛する人にとって、テレビやネット動画もいいけれど、やはり映画は映画館で観るものだと考える方は多いだろう。本コラムでは全国の映画館の中から「これは」と思う上質なスクリーンを訪問し、その魅力をお伝えしたい。(取材・撮影・文/ツジキヨシ)


近畿のドルビーシネマ3館を一挙紹介 ①MOVIX京都 画質と音質が高次元でバランスした見事なスクリーン

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個人的な話で恐縮だが、少し大きな仕事が片付き、時間がとれたこともあって、気分転換半分、取材半分の心持ちで、近畿地方に足を伸ばし、念願だったドルビーシネマ(Dolby Cinema)の3スクリーンを一挙体験した。ドルビーシネマは全国に11しかない極めて貴重な存在のスクリーンである。

具体的には、北海道に1つ(TOHOシネマズすすきの)、関東に6つ(丸の内ピカデリー、新宿バルト9、MOVIXさいたま、T・ジョイ横浜、TOHOシネマズ大井町)、中部に1つ(ミッドランドスクエアシネマ)、近畿に3つ(MOVIX京都、T・ジョイ梅田、TOHOシネマズららぽーと門真)、九州に1つ(T・ジョイ博多)の合計11。

近畿地方のドルビーシネマ3つを同じ映画で鑑賞、比較しながら一筆で回り、そのうちのどれか1スクリーンを紹介できればいいなと思っていたが、体験したどのスクリーンも「ドルビーシネマ」という高い基準を満たしたうえで、特有の個性に溢れた「上質映画館」だった。今回から3回に渡って3スクリーン全てを紹介することにしたい。

▼ドルビーシネマとは ドルビーが考える最強の映画館

そもそもドルビーシネマとはなにか。本連載の第1回で、北海道・札幌にあるTOHOシネマズすすきのにあるドルビーシネマを紹介した回で、「ドルビーシネマ」の技術的な内容を詳しく記述している。ということで詳細は繰り返さないが、ごく簡単に整理すると以下となる。

①4Kレーザープロジェクターを2台使ったHDR対応「ドルビービジョン方式」の高画質

②天井スピーカーを含む3次元立体音響「ドルビーアトモス方式」の高音質

③快適な座席、室内環境などがドルビー基準に沿った「究極のシアターデザイン」

この画質/音質/再生環境の3要素を兼ね備えた、ドルビーが考える「最強の映画館」が「ドルビーシネマ」なのである。詳しくは 連載第1回をご覧いただきたい。

▼京都の繁華街、新京極にある 大型シネコン、MOVIX京都

まず訪れたのが、MOVIX京都の「ドルビーシネマ」である。MOVIX京都には、はじめて訪れたが、ロケーションが非常に面白いと思った。筆者が高校時代に修学旅行で京都の繁華街として友人たちとウロウロした、新京極というエリアのど真ん中に位置するのである。

👁 京都の繁華街の中心部にあるのが「新京極商店街」だ
京都の繁華街の中心部にあるのが「新京極商店街」だ

新京極は、高級ブランド店や老舗商店が立ち並ぶ三条通りと四条通りの間にあるアーケードスタイルの商店街で、東京でいえば、原宿の竹下通りや浅草の仲見世通りに近い存在のようだ。明治5年(1872)に誕生、令和5年(2022)に150周年を迎え、日本では仲見世通りに続き、二番目に古い商店街とのことだ。「新京極商店街」のホームページ(https://www.shinkyogoku.or.jp/pages/about/)内の「新京極商店街について」を見るとこうある。少し長いが引用してみよう。

👁 新京極は、比較的こぢんまりとしたアーケード商店街となる
新京極は、比較的こぢんまりとしたアーケード商店街となる

「昔、現在の新京極商店街がある場所は寺社の境内でした。天正13年(1585)、関白に就任した豊臣秀吉による京都大改造の一環として、市中の多くの寺院が東京極通(現・寺町通)に集められました。その周辺は門前町として形成され、次第に歓楽的な場所となります。明治4年(1871)の社寺領上知令により、神社仏閣が所有していた土地は整理・没収され、その跡地に新たな通りが造られました。これが、明治5(1872)年末に誕生した新京極通です。そして現在の三条通から四条通までの新京極通は、新京極商店街となっています。寺社の領地の一部であったため、今でも商店街には7つの寺と1つの神社が現存し、近年では御朱印巡りも人気です。

明治期には、芝居小屋や寄席などの劇場が集まるエンターテインメントストリートとして形成され、やがて映画の誕生とともに、それらの劇場は映画専用劇場へと姿を変え、京都市内の「映画を観るまち」として知られるようになりました。1970年代以降、映画産業の衰退とともに映画館の数は減少しましたが、現在でも河原町エリア唯一のシネマコンプレックスがあります。(以下略)」

👁 新京極商店街の南側にあるのが、MOVIX京都の南館
新京極商店街の南側にあるのが、MOVIX京都の南館

MOVIX京都は、南館(5スクリーン)と北館(7スクリーン)という隣り合ったビルの2エリアによる12スクリーンを擁する複合映画館であり、平成13年(2001)に開館。先の引用文にある「河原町エリア唯一のシネマコンプレックス」とは、MOVIX京都のことである。

MOVIX京都は、南館(5スクリーン)と北館(7スクリーン)という隣り合ったビルの2エリアによる12スクリーンを擁する複合映画館であり、平成13年(2001)にまず北館が開館、平成17年(2005)には南館がオープンし、現在の姿になった。先の引用文にある「河原町エリア唯一のシネマコンプレックス」とは、MOVIX京都のことである。

MOVIX京都 南館は、常盤座という芝居小屋があった場所に建てられたシネコンで、京都松竹座という洋画興行館などの変遷を経て、前述の通り、平成17年(2005)に開館したという。

👁 南館と通りを1本隔てたビルにMOVIX京都の北館がある
南館と通りを1本隔てたビルにMOVIX京都の北館がある

ちなみにMOVIX京都 北館は、大正2年(1913)松竹経営の劇場としてスタート。昭和24年(1949)に東映系ロードショー館の京都座となったが、昭和38年(1963)に閉館。ボウリング場になったあと、京都ロキシーという名で再び映画館になったが平成11年(1999)に幕を閉じた。その跡地に平成13年(2001)に7スクリーンを備えたシネコンとして、現在のMOVIX京都 北館が開館した。

修学旅行でのおぼろげな記憶を胸に、新京極通りにあるMOVIX京都を目指す。訪問したのは、3月中旬の金曜日。春休み直前、桜の季節の少し前ということもあり、観光シーズンの最盛期ではなかったが、さすが日本を代表する観光名所、京都である。京都駅で新幹線を降りると異様なほどの人出に思わずたじろぐ。京都駅を出て、スマホで経路を検索すると、バス+徒歩あるいは地下鉄+徒歩がお勧めされた。どれも20分強かかるようだ。さてどうしようと思案したが、さらに調べると、たまたま東京で利用しているドコモのシェアサイクルサービスが、京都でも使えることがわかった。ということで、京都で運営されているCLEWというシェアサイクルサービスを使って新京極通りに向かう。料金は60分以内で330円だった。

👁 新幹線で京都駅に到着。今回はCLEWというシェアサイクルサービスを利用した
新幹線で京都駅に到着。今回はCLEWというシェアサイクルサービスを利用した

京都駅のポートで電動自転車を借りて、新京極通り近くまで15分くらいで到着。天気がよかったこともあり、爽快かつ快適に移動できた。条件があえばだが、京都市内の移動はシェアサイクルが非常に便利だと思う。蛇足かもしれないが、四条通りと三条通り、自転車の通行がほぼ終日禁じられているのでご注意を。当方そのルールを知らずに通行して、警備員さんに怒られました。ごめんなさい。

自転車を返却し、MOVIX京都へ向かう。新京極通りは多数の飲食店、雑貨屋などが軒を連ね、観光客や学生たちでごった返す。平日の金曜の午後でも、もの凄い人混みだ。新京極通りは誓願寺というお寺で、通りがくの字に曲がっているが、その曲がり角のアーケード入口に「くら寿司」の大きな案内が掲げられていた。そこからワンブロック先に、くら寿司 京都店があり、同じビルに目的地のMOVIX京都 南館がある。

▼映画を楽しむ気分を盛り上げる 横長ディスプレイAVPがお出迎え

MOVIX京都は、前述の通り、北館と南館を擁するシネマコンプレックス。全12スクリーン、総座席数は2020、内車椅子26・ペアシート62を誇る大型シネコンである。ドルビーシネマがあるのは南館の4階だが、チケット売り場やコンセッション(飲食物の売店)、グッズ売り場は北館の1階にある。

👁 北館の1階は、チケット売り場や売店などがある劇場のホワイエとなっている
北館の1階は、チケット売り場や売店などがある劇場のホワイエとなっている

今回はピクサースタジオが製作したディズニーのフルCGアニメーション映画「私がビーバーになる時(吹替)」版を鑑賞したのだが、まず北館1階で、事前に予約したチケットを発券。チケットを手に、北館に隣接する南館へ移動。移動距離は30秒といったところ。通りを挟んだ隣に「MOVIX」と「DOLBY CINEMA」のロゴ看板が掲げられた劇場入場口がある。ビルの奥にはエレベーターもあるが、今回はエスカレーターでドルビーシネマがある4階にあがる。4階フロアーにつくと、陽光が完全遮られたドルビーシネマのホワイエとなり、非常に落ち着いた雰囲気に満ちている。

👁 南館1階入口
南館1階入口

スタッフにチケットを提示して入場。スクリーン入場口を、映画鑑賞の気分を盛り上げるための仕掛けとして、AVP(Audio Visual Pathway)という横長ディスプレイを活用したゲートが設置されている。AVPは、ドルビーシネマのオプションとなる設備だが、非常に楽しい工夫と思う。今回「私がビーバーになる時」に登場するキャラクターたちの愉快な映像が流れ、「オッ凄いな」とか「面白いね!」と喜んでいる家族連れやカップルたちの姿を見かけた。

👁 4階につくと、そこがドルビーシネマのホワイエとなっている。エントランスを抜けるとドルビーシネマのAVPがお出迎えしてくれる
4階につくと、そこがドルビーシネマのホワイエとなっている。エントランスを抜けるとドルビーシネマのAVPがお出迎えしてくれる

映画を映画館で、しかもわざわざドルビーシネマという付加料金が必要な場所で観るのだから、そうした「ハレの日」の演出は非常に重要な仕掛けだろう。筆者も久々のピクサー映画のスクリーン体験ということで、気分が盛り上がった。

▼極めてシャープで色も鮮やか。「ドルビービジョン」高画質を堪能

座席は、前方の7列目(A列~G列)までがスクリーン中央に向けて弧を描くように、8列目(H列)以降がスクリーンに正対するように配置されている。座席は7列目までは緩やかに、8列目以降はしっかりとした傾斜を持たせて配置されており、前列に座っている人で画面が遮られることのない構造がとられている。座席数は306(車椅子4)。今回はスクリーン内のベストポジションと思われる、I-11という前から9列目の中央のシートで鑑賞した。

👁 座席図。前方はスクリーンに向かって緩やかなカーブを描くように、後方は正対するように配置されている
座席図。前方はスクリーンに向かって緩やかなカーブを描くように、後方は正対するように配置されている

シート自体はドルビーシネマのスタンダードなシートのようで、それぞれのシートにカップフォルダ付きの両袖が備えている。座面幅も余裕があり、またやや硬めの座面で上映時間の長い映画でも疲れは少なそうだ。MOVIX京都を運営するSMT(松竹マルチプレックスシアターズ)は、「MOVIXさいたま」や「丸の内ピカデリー」で、ドルビーシネマを導入しているが同じシートのようだ。

館内は、ドルビーブルーと呼ばれるアクセントライト以外は、艶消し黒の内装でまとめられており、反射光、迷光を極限まで抑えた、ドルビーシネマ特有の映像重視の空間設計が印象的だ。天井高は10m前後だろうか。スクリーンは緩やかな曲線を描いたいわゆるカーブドスクリーン仕様。ホームページによるとスクリーンサイズは幅12.38m×高さ5.18m、アスペクト(縦横比)はスコープとなる。

👁 館内は艶消し黒の内装とドルビーブルーのアクセントライトによる落ち着いた空間設計だ
館内は艶消し黒の内装とドルビーブルーのアクセントライトによる落ち着いた空間設計だ

上映前、照明が点いていた状態でも天井面はかなり暗く、オーバーヘッド(頭上)スピーカーははっきり視認できなかったが、おそらく球形タイプのスピーカー9基が2列、合計18基が露出した状態で天井面に設置されていたようだ。左右壁面やプロジェクター投写口の左右脇に配置されているサラウンドおよびサラウンドバックスピーカーは、黒内装仕上げに埋め込まれた隠蔽仕様で姿は見えない。

予告に続いて本編上映前にドルビーシネマでは、「ドルビーシネマとはなにか」をわかりやすく解説した数分のトレーラーが、お約束の如く上映前に流れる。ドルビービジョンの高画質やドルビーアトモスの立体音響についての技術的な説明を行う映像クリップだ。

2016年にサンフランシスコにあるドルビー本社のスクリーニングルームで初体験して以来、ドルビーシネマの上映を数え切れないほど体験したせいか、このトレーラーを観れば、だいたいの劇場のコンディション、ポテンシャルは把握できるようになっていると自負しているが、MOVIX京都ではすぐに映像上映のセッティングが優れていると感じた。画面全体のフォーカス(ピント)がしっかりとあっていて、映像が極めてシャープに描かれていることに目を見張った。

👁 座席後方の様子。傾斜がしっかりと付けられており、前方に人が座っていても鑑賞の妨げにはなる心配は少ないだろう
座席後方の様子。傾斜がしっかりと付けられており、前方に人が座っていても鑑賞の妨げにはなる心配は少ないだろう

スクリーンに映像のフォーカスがしっかり合っている。そんなの映画館として当たり前かと思うかもしれないが、フォーカスがかなり怪しい映画館は実は多い。パッと見ではフォーカスがあっているように思えても、スクリーン周辺では甘い上映は意外と見受けられる。過去、何度も上映を抜け出して「ピントがあっていませんよ」と文句をいいに行こうかと思ったことがあるくらいだ(実際はしたことがないが)。

ドルビーシネマでは4K解像度のレーザープロジェクター2台を同時に使って映像を重ね合わせるように投写していることもあって、シャープなフォーカスを常時実現するのは、難易度が高いはずだが、カチッとフォーカスがあったクリアーな上映に脱帽した。加えて色ズレも全くないようだ(デジタルDLP方式のプロジェクターの場合、きちんとメインテナンスしていないと色ズレが起きるケースが稀にある)。ドルビーシネマのトレーラーでは鮮やかな色彩が特徴であると解説する箇所で、原色から中間色まで、その豊かな色合いの描写にもうなった。

👁 スクリーンは幅12.38m×高さ5.18m、アスペクト(縦横比)はスコープ。「私がビーバーになる時」はビスタ・サイズの映画なので、天地フル、左右黒帯の状態での上映
スクリーンは幅12.38m×高さ5.18m、アスペクト(縦横比)はスコープ。「私がビーバーになる時」はビスタ・サイズの映画なので、天地フル、左右黒帯の状態での上映

私がビーバーになる時」の本編でもその印象は変わらず、ピクサー映画らしい極限まで書き込まれた、精密で色鮮やかなCGビューティを満喫した。

▼ナチュラルかつリアルな立体音響。感動の「ドルビーアトモス」サウンド

MOVIX京都は音も凄かった。前述した通り「私がビーバーになる時」は、吹替版で観た。吹替版のドルビーアトモス音声上映作品の鑑賞は初体験だったので、正直にいって「吹替のアトモス音声ってどうなのかな」という疑念をかすかに抱きつつ上映に臨んだのだが、MOVIX京都のドルビーシネマの吹替は、オリジナル音声版に負けないような、非常に素晴らしい立体音響で作品を描き切っていた。

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(C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

私がビーバーになる時」は、冒頭、主人公が幼少期に、あるトラブルを起こし、大人たちに囲まれ、彼女の頭上から、罵詈雑言を浴びせられるが、そのシーンで、天井やスクリーン後方から、叱り声が鳴り響く。日本語吹替のセリフ音声が、観客の頭上から四方八方から囲むように空間を満たすのである。主人公のキャラクターと観客を同一化させる手法として実に的確に機能する音響設計に舌を巻いた。

セリフはセンタースピーカーだけが受け持つ。それが映画音響のなかば常識だと思うが、ドルビーアトモスでは、センタースピーカー以外にも、空間上の任意の場所(たとえば天井面やスクリーンの対向面付近)に音を配置できる「オブジェクトオーディオ方式」を採用していることもあり、シーンによってはスクリーンの背後に設置されているセンター以外のスピーカーからもセリフを配置できる。

その仕組みを絶妙に活用し、吹替音声であろうとも、セリフをセンター以外からでも縦横無尽に配置し、ストーリー展開の原動力として活用しているのである。字幕を意識することなくスクリーンとサウンドに身を任せることができるメリットも非常に大きい。オリジナル音声版に比べて、吹替音声の映画は立体音響がいまいち。そんな認識が誤りであり、己の不明を恥じた。スクリーンいっぱいに活躍している生き生きとしたキャラクターたちに、心の中で謝った。スミマセンでした。

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(C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ところで、映画「私がビーバーになる時」は、タイトル通り、19歳の主人公メイベル・タナカが「ビーバーになる」のだが、なぜそうなったのか、そこで何が起きるのかはぜひ映画本編をご覧いただきたいが、ビーバーになったメイベルが体験する自然界の出来事をリアリスティックに描写し、いかにもフィクション的な仕掛けのものがたりに現実感を持たせているのが、主人公の周辺で奏でられる、自然界の「音」である。

劇中では、メイベルの視点から周辺事項が映像と音で語られる場面が頻出するが、そうした自然界での出来事を、実に緻密な音響設計で観客が思わず惹き込まれるように映像と連動しつつ音で巧みに誘導するのだが、そのナチュラルさが本作の大きな魅力だと感じた。様々な生き物たちの生活をナチュラルかつリアルなサラウンド音響でいきいきと描き、フィクションの世界をリアルワールドでの出来事だと信じさせる。使い古されているようであまり使いたくないが、その「没入」の鍵となるのが、「音」であり、MOVIX京都のドルビーシネマ上映ではそれを十二分に味わえた。

▼映像と同じくらい音響にこだわる 最新CGムービーが大いに楽しめた

私がビーバーになる時」は、サスペンスフルな展開やアクション、カーチェイスなどを絡ませながら、意外なストーリーが巻き起こる。エンターテインメントとして、非常に良く出来た映画だったが、要所要所で強烈な低音を効かせたり、天井スピーカーを効果的に用いたり、まさに現代ハリウッドの技術の粋を集めた立体音響のショーケースともいうべき音の映画という側面もあった。

鮮やかな色と徹底的に細部までを書き込んだCG映像がピクサーアニメーションの大きな魅力だが、実は映像と同じくらい、音響に非常にこだわっている。そこをあらためて確認できたことがMOVIX京都でのドルビーシネマ体験の大きな成果であった。

👁 座席は両袖にカップホルダー付きの広めのシート。座面も硬めで2時間ほどの上映時間では全く疲れなかった
座席は両袖にカップホルダー付きの広めのシート。座面も硬めで2時間ほどの上映時間では全く疲れなかった

■採点
映像9.2/音声9.0/座席8.5/総合9.0
吹替のドルビーシネマは凄い! と実感した素晴らしい環境でした

今回の鑑賞料金
2,800円(大人料金2,100円+Dolby Cinema料金700円)

MOVIX京都
京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400番
電話番号050-6865-3125

参考サイト
MOVIX京都 ホームページ
https://www.smt-cinema.com/site/kyoto/index.html

MOVIX京都 館内案内
https://www.smt-cinema.com/site/kyoto/facility.html

新京極 ホームページ 新京極商店街について
https://www.shinkyogoku.or.jp/pages/about/

ドルビーシネマ紹介/ JASジャーナル(日本オーディオ協会刊)2019年5月号
https://www.jas-audio.or.jp/journal-pdf/2019/09/201909_005-014.pdf

ドルビーシネマ Dolby Japanホームページ
https://www.dolbyjapan.com/dolby-cinema

筆者紹介

👁 ツジキヨシのコラム

ツジキヨシ。1969年千葉生まれ。オーディオ専門誌の編集部を経て、オーディオビジュアル専門誌の編集に携わって四半世紀。大型スピーカーと100インチスクリーンによるドルビーアトモス対応サラウンドシステムを構築。日夜、映画と音楽に込められたクリエイターの想いを、いかに再生していくか、試行錯誤中。

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