劇場公開日 2002年7月20日
ピンポンのレビュー・感想・評価
全97件中、1~20件目を表示
4.0ピンポン玉のように高く飛ぶ。
○作品全体
ピンポンという作品はペコとスマイル、その二人が主人公だとは思うけれど、個人的にはペコの物語として見てしまう。
ペコが自らのおとぎ話のようなヒーロー像から脱却し、血の通ったヒーローへと飛躍する物語…そんなふうに感じる。
冒頭の「アイキャンフライ」のシーンではペコを水底へ「落とさない」のが面白い。ここではまだペコが落ちてしまうような「凡人」なのか、卓越した能力を持つ「ヒーロー」なのかは不明確だからだ。
水底へ落ちていくのは物語中盤、アクマに破れ、自暴自棄になったペコが復活を見せようとするところ。これから再起を図って跳ね返ろうとするペコを一度、努力を重ねなければならない「凡人」へ「落とす」。そして再びスマイルの前に「ヒーロー」として現れるわけだが、そこにいるのは自身の実力を認めた、見栄という仮面を外した星野裕という「ヒーロー」だ。
一度は水底へ沈んだペコが、努力をして跳ね上がってくる。特訓方法もプレイスタイルも、高く上へと向かおうとするのが面白い。
ピンポン玉のように落ちるエネルギーの分だけ高く跳ね上がる。それがペコというキャラクターであり、本作の一番魅力的な部分だ。
○カメラワークとか
・文字演出。コメディ寄りの日常シーンでは海の堤防を歩く2人の足元に「堤防を歩くのは危険です」の掲示物。シリアスなシーンで言えば、スマイルに敗れたアクマが卓球場「タムラ」でペコへ話しかけるところで「希望を高くもて!」の張り紙が後ろに映る。自己流でカットを習得しようとするアクマの背中を押すような、作品からの空気感。そして作中最初の大会で負けたあとの「俺の血は鉄の味がする」。「ヒーローぶった」ペコに対してヒーローではあり得ない敗戦と、その痛みを簡潔に突きつけられているような言葉だ。
・ベストカットはペコ対ドラゴン戦で、ペコ…いや、星野裕がヒーローに舞い戻った時のスマイルのカット。スマイルの笑みを目元のアップショットで映す。顔全体は見せず、ゆっくりと、少しだけ下がった目尻で笑みを表現する。第三者的なカメラ位置で撮ったならば取りこぼしてしまうような表情の変化。アップショットによってスマイルの心情にググッと接近する感じもすごく良い。
4.0才能と挫折が交差する青春。爽快な映像美と切なく響くSUPERCARの劇伴が良いです。
卓球にすべてを賭ける男子高校生たちの才能と挫折、そして再起を描いた青春スポーツ映画の金字塔です。
才能が足りないことで味わう挫折。
才能があるがゆえに勝ち続けることを求められる苦悩。
それぞれ異なる事情を抱えた少年たちが、悩みながらもラケットを振り続ける姿が描かれます。
突き抜けるように明るい色調の映像と、SUPERCARによるどこか物悲しい劇伴が組み合わさり、華やかでありながらも切ない青春の空気を作り上げていました。
爽やかで明るい色調の映像と、SUPERCARによるどこか物悲しい劇伴が組み合わさり、華やかでありながらも切ない青春の空気を印象的に作り上げていました。
<アクション>
アクション面で特筆すべきは、ピンポン球をCGで描いたスピーディーな試合シーンです。
当時の邦画ではCG表現がまだ発展途上で、人物や大きな物体をCG化するとどうしても違和感が出ることが多かったのですが、ピンポン球は小さく視線も集中しにくいため、不自然さを感じにくいという利点があります。
さらに、本作の試合シーンは暗い画面でCGを隠すのではなく、明るい色調の映像の中で堂々と見せる演出になっていました。
役者には自由にラリーを打たせる事で、制限の無い振り付けを撮る事も可能にしています。
当時の邦画としては珍しく、CGと実写をうまく融合させた試みだったと思います。
また、俳優陣の中では、主人公・ペコ(星野裕)を演じた窪塚洋介さんの存在感が際立っていました。
ペコは感情が顔に出やすい性格で、喜怒哀楽毎に表情が切り変わります。
特訓中のふてぶてしい顔から、絶体絶命の試合中に見せる不敵な笑顔まで。
シーンごとにくるくる変わる表情を見事に演じきっており、どの場面を切り取っても絵が決まっていました。
完全にペコを演じきっており、キャラクターの魅力を強く印象づけていました。
<気になった点>
全体としては非常に楽しめたのですが、映画という尺の制約もあり、原作の魅力を描き切れていない部分も感じました。
例えば、スマイル(月本誠)は、相手の嫌がるポイントを徹底的に突くことで精神を削る戦術を得意としています。
しかし、彼の温厚な性格とその戦い方が噛み合っていないという複雑な葛藤は、やや描写が薄くなっている印象でした。
また、中国から来たライバルである孔文革や風間竜一も、俳優の出演時間の制約もあってか、物語の中でやや扱いが軽くなってしまっています。
もっとも、これらは上映時間の限られた映画化では避けがたい部分とも言えるでしょう。
<総評>
卓球という競技を通して描かれる、才能と挫折、友情と孤独。
派手なスポーツ映画というよりも、青春の痛みを丁寧にすくい上げた作品でした。
明るい映像の中に漂う切なさと、若者たちのぶつかり合う感情。
その空気感こそが、この映画の最大の魅力だと思います。
3.5ピンポンは楽しい、この映画も楽しい
現実世界からチョット外れた世界
そこに暮らす人々の楽しいお話。
そういう風に斜め横から見て正解
と、勝手に思って観ていた映画。
世の中あぁそれで良いんだ
砕けて行こうレベルの人生
元々の世界はそこにある。
卓球や球技をやっていた人から見たら
「あれっ」って思う部分は多々あるが
勿論それはそれ、外れた世界の球技
楽しければ良いのだと強制的に納得する。
原作漫画の世界観
脚本の宮藤官九郎
主役の窪塚洋介
加えて異様な男ドラゴン…
役者である中村獅童の存在は
当時、彼の置かれた立場を考え見ると
真剣さや本気度の熱量は誰よりも強く
こちらに伝わり強烈に応援したくなる。
映画ピンポンは楽しく観よう
いつも、そう思っている。
※
2.0脇を固めるキャストの各々が良い
話しは少しありきたり。
脇を固めるキャストが良くて、ライバルの中村獅童さんが迫力ある。
準主役の井浦新さんが、主役を喰うほどの良い演技。
大倉孝二さんと荒川良々さんも脇役で良い味を出しています。
佐藤二朗さんがチョイ役で出ているのも笑える。
でも、各々が活躍する割には、物語としては期待していたほどは面白くはないですね。
子役で染谷将太さんが出演。
4.0エキセントリック
22年前の映画なので、皆さん若々しい。
スマイルの井浦新さん、綺麗な顔立ちだ。
ARATAで昔は出演してたんだ。
脚本の宮藤官九郎さんは、さすがだなぁ。
脚本映画のデビュー作とは思えない面白さ。
ペコもスマイルもドラゴンも良かったけど
アクマの大倉孝二さんも好きなキャラ。
エキセントリックな言動と行動共に歩んできた
親友関係のスマイルとペコの距離感が
青春である。
素敵な映画でした。
5.0見失っていたものを思い出させてくれる青春映画のベストアンサー
初めて見たのが小学六年生の頃。兄がTSUTAYAで借りてきたものを夏休み中二人で見た。
コミカルで面白く話の筋がしっかりしていて面白いという感情しか当時の僕にはなかった。
時が経ち15年後の今年、渋谷の劇場でリバイバル上映があると友人から聞き観に行った。
冒頭のペコと警官の会話のシーン、あんなに面白かったっけ?、supercarの劇中歌良すぎるし劇場版のリミックスってあんのかな?聴きてぇな~、うわ窪塚若すぎる!、ウォーターボーイズの時も竹中直人こんな感じだったなぁ、夏木マリカッコいい!、、、書き出すとキリがないほど、当時よりもずっとずっと多くの感情が溢れ出した。
挫折と青春、そして努力の先にある才能と才能の戦いを描くペコやスマイル、アクマ、ドラゴン、チャイナの姿を見て、子供の頃の私には無かった共感性や自分の人生との比較などをしてしまい、終始泣いていた。(と思ったら隣の友達も、もう一方の知らないおねぇさんも泣いていた。)少し泣く。
僕たちはみんなペコであり、スマイルであり、アクマだった。上手く言葉にはできないが、僕の中で15年ぶりに本作を観た後に残った感情は、この一言に尽きる。
間違いなく、邦画史上最高の作品です。
リバイバル上映ありがとう。
5.0最高
夢際のラストボーイを繰り返し聴く。
5.0リバイバル上映を観て。
私の青春であり、青春映画の傑作。
渋谷でデジタル版を上映するというので観てきました。
鮮明になった映像とスーパーカーの音楽、初見の時の感動を思い出しました。
10代、20代の未鑑賞の若者に是非スクリーンで観て欲しい。
泣くと思わないでしょ、泣くんだよ。
この映画。
3.5キャストの若さしか見るところがなかった
面白いと噂で評価も高い作品だ。
曽利監督の「鋼の錬金術師」が非常に微妙だったため、もうすぐ公開の「八犬伝」を観るかどうか試金石にしようと観ることにした。
結果としては、少し期待し過ぎたところもあるかもしれないが、これといって面白いところもない標準的な青春ものに見え、退屈しない程度で面白くはなかった。
他の作品で、自分が面白いと思わなくても、すごく好きだと言っている人の気持ちは理解できたりするものだが、この作品に関してはどこに惹かれているのかよく分からない。卓球部だった人とか?
自分には刺さらなくとも特別な何かを見出したりできるが、本作の「特別な何か」は見つけられなかった。
無理に面白かったポイントをあげるならばキャストの若さだろうか。演技も良かったと思う
だいぶ前の作品なので当たり前だが、窪塚洋介、井浦新、中村獅童、大倉孝二、みんなツルツルで変な笑いが出た。
荒川良々は今とそんなに変わってなかったけど。
2.5井浦新、良かった!
窪塚良かったけど、まあ窪塚が良くやるキャラかな〜
それよりも井浦新にこんな美青年の頃あったんじゃね。
アンナチュラルの『クソが』のイメージが強かったのでビックリした。とっても良かった。
そして相変わらずの存在感の夏木マリや大倉孝ニ…
荒川良々はもっと見せ場が欲しかった…
個人的にはあまりハマらず
4.5タイトルなし(ネタバレ)
「彼はヒーローを待っていた」
憧れを超えることへの葛藤。
才能という、残酷な側面。全てエモーショナルで最高だった。
ペコの再現度にも脱帽。痛くなりそうなキャラにも関わらず、あそこまでリアルに落とし込むのは本当に素晴らしい。
「ヒーロー、見参」のシーンで感動した。
5.0この映画を超える邦画を未だに見ていない
原作の世界観を損なわない素晴らしい配役、原作へのリスペクト、SUPERCARによる劇中曲、宮藤官九郎氏の演出、どれか一つでも欠けていたら、Ping Pong実写版のクオリティはこれほどのものにはならなかったのではないだろうか。とにかく色々な奇跡が複合的に重なり合って類を見ない作品に仕上がっているのだと、当時高校生の時に本作を見た20年後の今実感する。
5.0『アマリリス』が聞こえる
私の住んでいる地域は、毎日昼12時丁度になるとメロディチャイム『アマリリス』(フランス民謡)が鳴り響く。毎日耳にしているメロディなので、スマイルこと月本 誠(井浦 新)の鼻歌のチョイスが嬉しかった。当たり前のことだが音を楽しめるのが映画ならではの醍醐味。
竹中 直人さん VS 荒川 良々さんの面白さ対決、荒川さんが勝利かな。
オババに扮する夏木マリさんは『千と千尋の神隠し』のキャラの言い方で親しみやすい。
卓球は苦手。
だからなのか、月本や風間(中村獅童)の言動がなんとなく理解できるし、諦めた佐久間(大倉 孝二)の氣持ちもわかる。
ペコさん(「さん、くれろ」言うので一度くらいは付けてみた)こと星野 裕(窪塚洋介)のキャラクターに魅せられた。
“才能” に プラスして
「好きこそ物の上手なれ」の諺 のごとく “楽しむこと” と
“支えてくれる心の中にいるヒーロー” と
“誰かにとってのヒーローでいる” という モチベーション
これらが揃って最強になる。
これからもペコは、きっとピンチの度に『アマリリス』が聞こえるに違いない。
5.0歩いていること自体褒めてあげたい。
歳を重ねるごとに
心に沁み入るセリフの多さに気づく。
3.0ここでの評価ほどは良くない
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幼馴染のペコとスマイルが同じ高校の卓球部に所属している。
2人とも最高の才能を持っていたが、特別強いわけでは無かった。
ペコは練習嫌いだし、スマイルは敵を倒そうという気持ちに欠けていた。
しかし大会での敗戦を機に、二人は本気になってそれぞれ猛練習。
それぞれに卓球屋のオバはんと卓球部顧問がついて、本気で育て上げる。
こうして次の大会で二人は決勝まで勝ちあがる。そしてペコが優勝。
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まあよくあるパターンで、2人の天才が同じ場所にいる。
1人は卓球バカで、もう1人は好きというより重い。そして前者が勝つ。
でも2人が決勝で当たるのは簡単に想像できてしまったし、
その意味でもチャイナやシドーの存在はあまり意味が無い。
ペコとシドーの対決で長い時間を割くんでうんざりしてもうたわ。
ってのはこの後ペコvsスマイルのもっと長い戦いが予想されたから。
でも2人の決勝はオールカットで写真1枚で暗示する形となり、ホッとした。
このパターンって、タッチの終わり方と同じじゃない?w
あれも甲子園本戦はオールカットで、優勝のタテを写して終わりやったもんな。
そういや窪塚が空を飛べると思ってマンションから飛んじゃったのって、
もしかしたらこの映画の影響なの?
4.0誰のために卓球してる
退学になったあくまが試合前のドラゴンに声をかけるシーン。
誰のために卓球してるんすか?
色んな感情が起こった。
え、普通に自分のためじゃないの?
誰かのためなの?
これ、自分のためにやってるのはほんとに卓球が好きで好きで好きなぺこだけであって、みんなは違ったんだんだろーか。
スマイルはヒーローのため。あくまは憧れて追い越すため。風間はなんのため、、、??
卓球に限らず何でもそうだけど、どんなときにスタンダード以上になれるか、それは自分以外の誰かのために心が動いているとき。
っていうのはお決まりパターンなんだけどね、やっぱ感動しちゃうよね。
だから、誰かを頼ること、誰かに教えてもらうこと、誰かを信じること、誰かを背負うことは大切なんだきっと。
スポ根のアツさと、キャラのたったキャストと、思わず心配になるくらいの笑いがつまった良い映画でした。
4.0もう20年前か。
2002年劇場公開時鑑賞。
原作未読だが、個性的なキャラクターに負けない俳優陣を小気味良い脚本と効果的な特殊映像でまとめ上げた、漫画実写化の一つの理想形。オババが素敵。
3.0キャストがみんな新鮮だった
おかげさまでスーパーカーのファンになった
さんのブロックを解除しますか?
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