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恐怖と欲望

劇場公開日:2013年5月3日

解説・あらすじ

巨匠スタンリー・キューブリックが、一般に劇場デビュー作とされている「非情の罠」(1955)より以前に発表した監督作で、人間性を失っていく兵士たちの姿を描いた戦争ドラマ。敵陣の森に墜落したコービー、マック、シドニー、フレッチャーの4人は、そこで地元の女性に目撃され、敵国に知られることを恐れて女性を木に縛り付ける。しかし、欲情したシドニーが女性を襲い、女性は隙をついて逃げ出してしまう。シドニーはとっさに女性を射殺してしまうが……。完璧主義者として知られるキューブリックがその出来に満足せず、自らプリントを買い占めて封印してしまったことから、長らく「幻の作品」と言われていた一作。

1953年製作/62分/アメリカ
原題または英題:Fear and Desire
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2013年5月3日

スタッフ・キャスト

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    コービー中尉/将軍ケニス・ハープ

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    マック軍曹フランク・シルベラ

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    シドニー二等兵ポール・マザースキー

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    フレッチャー二等兵スティーブ・コルト

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    バージニア・リース

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映画レビュー

3.0 「キューブリックの初長編」という肩書がなければ…

2024年3月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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◯作品全体
キューブリック作品長編一作目。キューブリックが表に出したくない理由が画面からわかって面白い。動きが繋がらないカットがあったり登場人物のリアクションのためだけにカットを割っていたり、ぎこちなさが節々にあった。敵地で孤立した兵士の極限状態を描いているけれど少しハイキ―気味で明るいのもイマイチだし、冒頭で抽象的なことをめちゃくちゃ語るのも、なんだか若さを感じてしまう。
後半の将軍殺害のくだりも面白くはあったけど、筏の上の語りが長すぎてあんまり緊張感がない。自分の存在価値を考えて将軍の命と天秤にかけて勇気を奮い立たせようとしているのがわかって良いシーンではあるんだけど、ちょっと間延びしてた。
駄作とは言わないけれど、正直「キューブリックの初長編」という肩書がなければ接点がなかった作品だ。

無理やりキューブリックらしさを挙げるとすると、「目」や「目線」の演出。驚きや気づきを表現する際に目や目の動きへのクローズアップを多く使っていた。クローズアップ以外にも、茂みから犬が出てきたときには兵士たち4人を正面からフルショットで映し、じっとカメラを見るような演出もあった。他の作品でもよく見る構図だけど、カメラに目線をむけることがほとんどない本作では少し浮いて見えた。
「目」でいえば『シャイニング』、『時計仕掛けのオレンジ』、『フルメタルジャケット』なんかは印象的なクローズアップがあるし、「目線」でいえば古い作品だと『突撃』の処刑シーンで連行される兵士を見つめるダックス大佐のカットが思い浮かぶ。キューブリックという文脈でなくとも、短い登場人物の舞台設定としてプロップを使うことが難しい状況だから身体の一部を強調することで画面のメリハリを作っていたのかもしれない。

◯カメラワークとか
・イマジナリーラインを無視したカットが結構あるんだけど、それが演出ではなくてチグハグでしかないのもぎこちなさを感じる一因かも。

◯その他
・戦闘が終わったあとに筏が発狂した人のところを通って、一緒に筏に乗って帰るところはなんだか良かったな。もう戻らないと思ったら人物と偶然再開して、また一緒の道を行くっていうプロットに弱い。

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3.0 高級な素材、杜撰な調理

2022年3月17日
iPhoneアプリから投稿

処女長編ということもあってか、既存作品の技法の表層をツギハギしたような印象が強かった。川辺で捕虜にした女と若い兵士がやりとりするシーンはカール・テオドア・ドライヤー『裁かるゝジャンヌ』の歌舞伎的なアップショットを彷彿とさせるし、コントラストの強い陰影表現はノワール映画っぽい。断片的なモノローグが次から次へと押し寄せる心理表現はおそらくオーソン・ウェルズ由来のものだろうか。

既存文法の引用はもちろん映画というカルチャーを有機的に持続させるためにも意義ある手段ではあるんだけど、方々からかき集めてきた技術や物語をただ淡々と羅列するだけでは一つの作品として成立しないように思う。

極限状態から脱しようと奮闘する兵士たちが実はより一層鮮烈な恐怖を欲望していた、という因業だが真実味のある物語は、引き立て方によってはいかようにも面白く見せられたと思う。本作がいまいちパッとしないのは、物語を引き立てるための技法に強度が足りなかったからだ。

奮発していい肉を買ったのに調理法を間違えたせいで焼け焦げた炭の塊ができてしまった、といったところか。

キューブリックが本作を長らく封印していたのも頷ける。けど正直言ってこの映画より酷い映画なんか世の中にごまんと存在するわけだし、そもそも「キューブリック作品」という色眼鏡を外して見れば普通に良作の部類だ。キューブリックの完璧主義が画面の外でも遺憾なく発揮されていたことがよくわかる好例だろう。

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3.0 今まで観たキューブリック作品で唯一つまらなかった作品

2021年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

架空の世界での架空の戦争を描いた物語
話はとても短い、すぐに終わる印象
特に語るほどの事も起きず終わっていく感じ
処女作とはこんな物なのかな?
その後の活躍を知ってるから歯痒い、そんな作品

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3.5 キューブリック・ファンなら観ておく値打ちは十分ある

2018年12月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キューブリックが黒歴史とした本当の処女作
とは言え、素人が初めて撮った映画として見るならば上出来
買い占めて隠蔽するほどのものでもない
テーマと設定と物語の展開、役者の動かし方は的確で、映像の切り取り方も並みの素人とは段違い
既に後年のキューブリック監督らしさはこの作品からみられる
キューブリックファンなら観ておく値打ちは十分ある
しかし逆に言えばファンでなければ、敢えて観るほどのこともない作品だとも言える

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