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青春

劇場公開日:2024年4月20日

解説・あらすじ

「鉄西区」「三姉妹 雲南の子」「死霊魂」などのドキュメンタリー作品で世界的に高く評価される中国出身のワン・ビン監督が、中国の巨大経済地域の小さな衣料品工場で働く若者たちの姿を見つめたドキュメンタリー。

上海を中心に、大河・長江の下流一帯に広がり、中国の高度経済成長を支えてきた長江デルタ地域。織里という町の衣料品工場で働く10代後半から20代の名もなき若者たちにカメラを向け、彼らの労働と日常を記録する。

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたほか、第60回金馬奨で最優秀ドキュメンタリー賞、第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞でエクスペリメンタル賞を受賞した。

2023年製作/215分/フランス・ルクセンブルク・オランダ合作
原題または英題:青春 春 Youth (Spring)
配給:ムヴィオラ
劇場公開日:2024年4月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 カンヌ国際映画祭(2023年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ワン・ビン
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インタビュー

中国の経済成長を支える、縫製工場の若き出稼ぎ労働者たちのエネルギーを映す ワン・ビン監督に聞く

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作で、世界的ドキュメンタリー作家、ワン・ビンの最新作「青春」が公開された。上海を中心に、大河・長江の下流一帯に広がる長江デルタ地域。ここは、中国の高度経済成長を支えてきた土地...

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2003年に約9時間の大作「鉄西区」で衝撃的デビュー、中国出身で今や世界的なドキュメンタリー作家として名高いワン・ビンの監督最新作。長江デルタ経済圏を構成し、子供服産業の一大拠点で知られる浙江省湖州市の織里を舞台に、出稼ぎにやって来る若い労働者の日常を捉...

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(C)2023 Gladys Glover - House on Fire - CS Production - ARTE France Cinéma - Les Films Fauves - Volya Films – WANG bing

映画レビュー

5.0 瑞々しい青春映画

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

中国の低賃金の縫製工場で働く若者たちの日常を切り取った青春ドキュメンタリー映画だ。全然対象は違うし、その眼差しのあり方も異なるのだけど、『14歳の栞』のような瑞々しさに溢れた傑作だった。生活は過酷そうだ。故郷に仕送りもしないといけない。しかし、だれも腐っている様子はない。仲間とたあいのないバカ話で盛り上げれば楽しい。本気の喧嘩もあるし、工場の経営者の金払いは良くない。それでもみんな、生き抜く力がみなぎっている。社会の不平等がこの映像には確実に刻まれているが、それを隠さないし、へこたれるわけでもない若者の姿に勇気づけられる。カメラの目の前にいる人の輝きも苦しみも逃さない。ワン・ビンのカメラはとても誠実で的確だ。
ワン・ビンにはもう一つ中国の縫製工場を撮った『苦い銭』という作品もあるのだが、こっちはまだ見れていないので見なくてはいけないなと思った。

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4.5 2600時間から紡ぎ出された「世界の工場」のリアルーー若くたくましい労働者たちの〝青春〟の記録

2026年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

上映時間3時間35分の長尺。子供服工場で働く中国の若者の日常を記録したドキュメンタリー映画3部作の第1作目である。
21世紀の「世界の工場」の実態を観てみたいという好奇心はあるものの、正直地味なテーマでもあり、映画館に行くことをちょっとためらった。それに本作はナレーション的な説明は、冒頭に少しあるだけで、本編中では説明なしで、淡々と彼らの日常を写しているだけである。
そんな映画が、全く飽きさせない。一見ホームビデオの単純な映像を観ているようでもあるけれど、撮影に6年かけ、2600時間という膨大な記録から選りすぐった瞬間である。
技術的なことはわからないが、被写体の生活に入り込んで彼らの生の姿を引き出すワン・ビン監督の優れた撮影手法、他人に言わない内面をつい語ってしまう人柄、そして4年近くかけた編集手腕が並外れたものなのだと思う。
この世界に惹きつけられ、魅了されて3時間強を過ごした。観終わって、名残惜しい気持ちになり、あと2作あることに感謝したくなってしまった。一冊の素晴らしい本を一気に読み切って、別の人生を生きたような充実感がある。日を変えて、続けて観ることにしようと思う。

本作を観る前の予想としては、現代版「ああ野麦峠」のような映画を予想していた。タイトルの「青春」と「春」という明るさは、逆説であって、〝搾取される若者の悲哀〟を描くものではないかと思ったのだ。
しかし、実際の映像は、タイトル通り、若さのエネルギーに満ちたものだった。
バブル終盤で、働き方改革など遠い未来だった自分の新入社員時代を思い出した。同世代の男女が多い職場は、それだけで楽しいものである。ライバル意識もあるし、恋愛も友情もあるし、プロ意識と誇りもある。過酷な長時間労働の合間の発散の時間もあって、人生の中で一番濃密な時間だったかもしれない。
どんなに過酷で、巨大システムに搾取されているとしても、そこには辛さと同時に、充実した生活実感がある。日常的なミクロな視点での個人的な実感とはそんなものだと思う。思い出補正もあるだろうけれど…。

印象批評になってしまうけれど、日本の多くのテレビのドキュメンタリー映像は、時代を告発するテーマ設定がある。そして、ナレーションで構造的な問題、社会課題としての実態を説明しつつ、その実証例としての映像があるというような映像構成をするものではないだろうか。そうすることでメッセージや意図が伝わり、社会問題の告発が分かりやすく行える。
しかし、ワン・ビン監督は、〝中国の工場ではこんな搾取の実態がありますよ〟というような告発者の立場をとらない。彼自身も、その日常に入り込んで、日常に寄り添っている。説明は冒頭の短いものだけである。その現実描写の積み重ねだけで、過酷な世界の様々な側面を描き出している。
搾取的な厳しい労働実態、それが温存される背景がリアルに見えてくると同時に、日々を懸命に生きることの尊さ、人の営みの尊厳も浮き上がってくる。短時間の狭い地域の日常が、人類史の普遍的な1コマ〝大河の一滴〟であると実感させられた。
最近、関係悪化が進む相手国の出来事だけれど、それも政治やシステムの問題であって、人として同じじゃないかというような相対化される感覚もあった。

彼らは会社に安く使われるだけの単純労働者ではない。ミシンでの服飾縫製のプロとしてのプライドがある。作業の速さが主な測定基準である。何着縫ったかを競い合う彼らの手捌きは見事なものだ。たくさん縫える人は一目置かれている。一着あたりいくらの完全歩合制で、スキルが給与に直結する。自分の給料がいくらだったをお互いに話している。金額は生活のために切実であると同時に、職能が給与で証明される。

印象に残ったのは、10代後半から20代で社会人経験がない彼らが、堂々と経営者と条件交渉をすることである。僕自身は、成果主義的な年俸制になって以降も、条件交渉らしきネゴをほとんどしなかった。
これは中国人はお金にシビアだとか、拝金主義的だとかそういう理解では見誤っていると思う。
むしろ、タフな交渉をしても、目をつけられたり、不利な扱いをされることはないという心理的安全性があること、信頼が担保されているということでもあると感じた。
数円、数十数円のシビアな単価交渉をして、それ通り支払われればさっぱりしたものだ。交渉終わりに、経営者が「半年一緒にやってきた家族じゃないか」「オレはお前たちが大事だ」みたいな言葉で愛情を示したりもする。この場面を見る限り、交渉がきちんと機能している。

僕の知見の範囲で言えば、日本人はこうしたことが苦手であまりやらない。それは、黙って精一杯働く美学という面もあるけれど、その裏に、口うるさければ冷遇されるという恐れがあると思う。つまり、信頼と心理的安全性において、中国の農村工たちの方の環境の方が優れているとも感じた。
こうした結果が日本人労働者の、組織への信頼や忠誠度が内心とても低く、「(従順だけれど)実は組織を憎んでいる」という国際調査に反映されているのかもしれない。
もうひとつ言えるのは、長いものに巻かれろというような主体性を放棄した処世術が、日本では効果的。一方、この中国の現場では、主体的で自立的であることが可能であり効果的であるーーそんなことも言えるのではないだろうか。
(蛇足になるけれど、近年一部のエコノミストから、日本の労働分配率の低下が指摘されるようになった。「日本人の給料が上がらないのは、生産性が低いからだ」というのが定説だった。しかし、「実は日本人の生産性は低くなく、上がってきている」「利益は分配されず、企業の内部留保になり、資本家側に回っている」というのである。
生産性を上げる社会人教育に関わってきた身として、忸怩たる思いがする。経営と資本の論理をインプットすることに力点を置き、労働者個人の権利に鈍感だった。今は労働力不足もあり、労働者の交渉力が高まってきている。その波に乗って、日本の若い人たちはその交渉力を生かしてもらいたいと思う)。

本作の労働者たちは、15歳から20代前半と非常に若い。農村出身の出稼ぎ農村工で、実家は裕福ではなく、学歴も高くない。若く未経験な彼らがこれほどの自立性や主体性、そして交渉上手でもあることに目を見張る思いがした。
この映画の2010年代の発展から、コロナ禍、住宅危機を経て、中国経済は長い停滞の時期に入ったというような論評が最近されている。日本の〝失われた30年〟よりも深刻で、もっと長くかかるというような説もあるようだ。
しかし、一人一人の労働者の自立心やフェアな労働条件を勝ち取ろうという交渉が機能すれば、この個人の強さが再び経済成長の回路に繋がるようにも感じさせられる。そうした逞しさを感じさせられる3部作の第1作だ。
理屈が多くなってしまったけれど、映像に映っているのはあくまで、ミクロな世界。労働者の生き生きとした日常の生活の一コマである。しかし、その積み重ねから、中国だけでなく、今の日本の状況や経済社会の本質みたいなことまでが浮かび上がってくるのが本作なのだ。

説明の少ない映像を補足するために、鑑賞後調べてみてわかったことを含めて記しておきたい。このセリフや状況はこういう意味だったのかということも、多々あった。

これは映像で一目瞭然なことだが、彼らの生活環境について。
舞台の織里は、子供服製造の一台集積地だ。3階建、4階建の横に長い同じような形の建物が延々と並んでいる。
観る限りでは大メーカーはない。家族経営で、社長とその妻が経営者。そこに職人が数十人(10〜20人前後が多いようだった)。職人は、農村地帯から、多くは単身でやってくる農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者。中国はいまだに都市戸籍と農村戸籍が分けれられていて、農村出身者は都市移住はできない。都市では、教育や社会福祉を受けることができないから、地元の家が拠点で、出稼ぎをするという形を変えることができない。
この都市と農村の二重構造が、解雇しやすい調整弁、安く雇える労働力として、経済発展を支えている(日本の〝失われた30年〟の間に、非正規雇用者を大幅に増やしたことで、企業の存続や正社員の雇用と福祉を裏支えした構造と似ている)。
個人の交渉力だけでは改善が難しい、構造的な問題は大きい。

彼らの生活について。
労働時間や休日について、映画だけでは僕には整理できなかった。休日については「一晩」という説明があって、意味がわからなかった。
労働時間は、朝8時から夜11時まで。休日はなし。「一晩」というのは、週に一日だけ、早い時間(それでも夕方6時とか…)に終わるということだった。過酷である。
そして、若い労働者たちが飲酒して騒ぐ場面があったが、これは毎晩ではなく、この貴重な休暇の時間の出来事のようだ。
そもそも遊びに行くような場所はネットカフェくらいである。自宅は工場の上の階で、仲間とベッドを並べる究極の食住近接だ。その状況の中での、ほんの束の間の息抜きの時間だったのだ。若者が集まるから、だらしなく、遊んでばかりになるなんてことはないのである。

この長時間労働で、さらに自主的に残業や早出して働く若者がいた。納期の厳しさもあるが、歩合制で働けばそれだけ見入りがあるからだ。しかし、それだけではなさそうだった。ファストファッション化の影響があるのか、小ロットで納期が短い仕事が多い。それで納期ノルマが終わらなければ残業するしかないという面がある。同時にスキルの高い職業人としての自分にプライドが、自主的に早出・残業をするエンジンになっている面もあった。

こうした労働者の自己搾取的までの主体的な勤勉性の起源を、マックス・ウェーバーはプロテスタンティズムであるとした。歴史的名著「プロテスタンティズムと資本主義の倫理」がそれである。ウェーバーは中国研究もしていて、儒教的社会だから資本の論理は発展しないと結論している。
しかし、本作を見ても分かる通り、プロテスタント的倫理がなくても、生活が苦しくて、働けば働くほどお金が入るなら、人は自ら主体的に労働に勤しみ、節約するのである。
この映画をウェーバーが見たら、なんと言っただろうか。彼の分析を聞いてみたい気がした。

その他にも見どころはたくさんあった。
予期せぬ妊娠に直面したカップル。結婚するか、中絶するか、揺れ動く中で、親の力は大きい。子供をどちらの家のものにするかで揉める。一人目は妻の家、二人目は夫の家などと交渉する。一人っ子政策の影響と家の存続を大切にする儒教的考え方との葛藤の中で、若いカップルが悩み、対立し、話し合いを続けていく場面。
若いけれど、愛を根拠に独立した家庭を持てないのは、制度と文化とさまざまな要因が背景にした上での、なんとか生きて行かなければならない彼らの生活のリアリズムでもあるのだ。

3部作の第1作だけでも見どころいっぱいである。第2部「苦」第3部「帰」とこの特集上映の機会を逃さずみておきたいと思う。

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2.5 不衛生で製品管理がなってない

2025年7月21日
iPhoneアプリから投稿

怖い

難しい

ただただ上演時間が長く、内容に起承転結がないから睡魔との闘いだった。
地方の農村から出稼ぎに来た10代そこそこの子達だから仕方がないのかもしれないが、いい加減なヤツばかり。格好つけているのかもしれないが、ダサい。女の子達もセンスがないと言うか、服のチョイスがおかしい。それに、煙草を咥えながらミシン掛けなぞ、あり得ない。作業所内でも住み込みの部屋でも平気でゴミを捨てて、そのまま放置しても不快感は持たないようで、ドン引き。Made in Chinaの衣料品って、ああいう環境下で作られているんだ・・

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4.0 この長さ

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

中国の衣料品工場地帯で働く若者たちの日常をそのまんま切り取ったドキュメンタリー。
じゃれ合ったり、喧嘩したり、恋をしたり、賃上げ交渉をしたり、まぁ全世界共通の若者の生態なんだけど、なにか将来の夢があって働いてる訳でもなさそうで、農村地帯の若者が若いうちに稼いでおく、ってことらしいのが中国っぽい気もする。
しかし経営者のいうことはどこも同じなんだな。そんなもんとっとと辞めちゃえよ、とは思った。
全般に、この撮り方で起承転結を作らないやり方ならいくらでも長くも短くも出来ると思うんだけど、この長さにしたのはどういうことなのか知りたいとは思った。
まぁ三部作なんだけど…

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