僕はタスク管理が苦手です。
正確に言うと、タスク管理ツールを「使い続ける」のが苦手です。使い始めた日は楽しいんですよ。全部書き出して、整理して。なんなら仕事がもう半分終わった気すらしてくる。
でも1週間もすると景色が変わる。期限切れが赤く光り、手をつけられないタスクが積み上がっていく。リストを開くたびに、ちょっと気が重くなる。
正直、この感覚をずっと自分のせいだと思っていました。管理能力が足りない、意志が弱い、と。でもあるとき思ったんです。人間の注意力には限りがあるのにタスクは無限に増える。それって構造の問題じゃないかと。
しかもAIが当たり前になって、この問題はさらにひどくなっている気がします。以前は「手が回らない」で諦めていたことが、AIならできてしまう。できるからやることだけが膨れ上がる。人間のキャパは変わっていないのに…
大事なのは「いかにこなすか」じゃなくて、「今やらなくていいことを、ちゃんとやらない」ことなんじゃないかと思うんです。
でも多くのツールは「すべてを見渡せること」を価値にしていて、「ユーザーはすべてを把握できる」前提がある。冷蔵庫と同じで、食材を全部買っても量が増えると結局キャベツ腐らせるんですよね。必要なのは今日使うものだけが目に入る状態です。
だから逆を考えました。「今、見なくていいものは、見えないほうがいい」と。
今週やらないタスクが今日の画面にある必要はないし、来月のタスクで集中が削がれるなら、それはもう機能じゃなくてノイズです。
実は今、この思想を軸に作られたタスク管理アプリに関わっています。
kakikoというアプリです。
思想の話にはまだ続きがあるので、そのあたりは次の記事で。
