結論から言うと最高、というか最強! ドクター・ドレーの参加こそないが、そうと知らなければ気付かせないほど、スコット・ストーチやハイ・テック、バスタ・ライムズ、トレイシー・ネルソンなどアフターマスゆかりの面々がソリッドなドレー・モードの緊張感を作り上げ、引き締まった筋肉のような鋼のマイク捌きがガチンコで衝突しまくる作りに中毒必至だ。ジュニア・リードと疑似共演した先行シングル“It's Okay(One Blood)”もエグかったが、アイザック・ヘイズをサンプル(NWA『Niggaz 4 Life』の“Prelude”と同ネタ!)した“Remedy”があったり、ウィル・アイ・アム制作のパワフルな“Compton”で(ウィルの師でもある)イージー・Eを引用していたり、イージーやドレーの残像すら味方につけ、コンプトンの、NWAの、西海岸の正統後継者が誰なのかを無条件で理解させる自己演出の巧みさは……カッコ良すぎるよ! 絶対的に最強。
bounce (C)出嶌 孝次
タワーレコード(2006年12月号掲載 (P89))