『続 荒野の用心棒』他で知られるマカロニウエスタンの巨匠セルジオ・コルブッチ監督の後期代表作にして、ネガティヴな魅力に溢れた異色作。喋らない主人公、全編を覆い尽くす雪景色、マフラーを巻いたガンマン達、サイレンスの使うモーゼル銃、黒人のヒロイン、エンニオ・モリコーネの格調高い音楽、そして衝撃のラスト・・・。観る者の意表を突き続ける伝説的なカルト・ムービー。
JMD(2013/03/05)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のアル・パチーノが「もう一人のセルジオ」「マカロニ・ウエスタンの第2位監督」と呼んでいたセルジオ・コルブッチの最高傑作であり、マカロニ史上に残る"異色作"。幼少時に声帯を失った殺し屋"サイレンス"(ジャン・ルイ・トランティニャン)が、悪徳判事と饒舌な賞金稼ぎ(クラウス・キンスキー)が支配する雪山の町に乗り込んでいく。主役がフランス人、悪役がドイツ人、ヒロインがアフリカ系アメリカ人という配役も異色だが、何をおいても伝説と化したラストの展開に戦慄していただきたい。今はただ本作がキング牧師に捧げられた映画とだけ申し上げておこう。
intoxicate (C)高野直人
タワーレコード(vol.147(2020年8月20日発行号)掲載)