アース・ウィンド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトと双璧をなすヴォーカリスト、フィリップ・べイリーの17年ぶりのソロ・アルバム。 (C)RS
JMD(2019/05/14)
ロバート・グラスパーやクリスチャン・マクブライドら豪華な演奏陣を迎え、半数以上の曲がカヴァーで占められた17年ぶりのソロ作。もともとジャズ/フュージョン方面との仕事が多い人だけにそれ自体は通常モードながら、カーティス・メイフィールドの"Billy Jack"と"We're A Winner"といった〈物を言う〉選曲や70年代ソウルの色調も含め、いつになくコンシャスにも響く濃密な内容だ。チック・コリア本人を迎えたリターン・トゥ・フォーエヴァー"You're Everything"がEW&F的なノリだったり、トーキング・ヘッズ"Once In A Lifetime"を源泉のアフロ風味から解釈していたり、曲単位でのポイントもさまざま。パーカッション奏者としての側面をスピリチュアルに展開したオリジナル曲も美しい。傑作。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.428(2019年6月25日発行号)掲載)