愛知・誉高の147キロ右腕、モレチ・アレシャンドレの現在地…メジャーが興味も自己分析は「完成度が低い」ペルーで待つドラフト指名
2025年9月29日 08時25分
誉高・モレチ投手=愛知県犬山市の誉高グラウンドで
◇記者コラム「Free Talking」
メジャーから声がかかった。愛知・誉高の147キロ右腕、モレチ・アレシャンドレ投手(18)が、獲得を検討する米球団の訪問を受けた。モレチには「いずれはアメリカに行きたい」という夢があるが、現在地は客観的に見ていた。
「今はドラフトで指名されてプロ野球に行きたいというのが一番です。自分は完成度が低い。即戦力ということにはならないので、育成だと思っています」
194センチ、97キロ。スケールはメジャー級でも本人が自覚するように「完成度が低い」。本格的に投手に取り組んだのは高校から。今夏の県ベスト8が最高成績と実績もない。育成指名を予測し、10月23日のドラフト会議を待つ。
育成入団となれば支度金300万円ほど。年俸も200万円台が多く、支配下より低い。それでも格安で入居できる選手寮に暮らし、ファームで過ごせば食、住は満たされる。チャンスも支配下よりは少ないが、日々の成長過程は指導者や他球団の目には留まる。
米国のマイナーはもっと過酷だ。選手数が多く、厳しい競争のふるいにかけられる。金銭面でも日本の育成以下というケースもあり、チームを離れれば食も住も基本自費。今年アスレチックス傘下入りした森井翔太郎内野手(18)桐朋高出の契約金151万500ドル(約2億2700万円)などは異例だ。
モレチが思い描く育成からのスタートは現実に即していて、NPB球団も相応の見方をしている。育成評価の球団が西日本にあり、同様の評価をしている関東の球団もあるという。
両親がブラジル出身で、モレチは愛知県小牧市で生まれ育った。10月には両親の祖国ブラジルのU―23代表としてパン・アメリカ大会(10月20~25日、ペルー・リマ)に参加する。「ドラフトのときは向こうにいます」。育成で名前が呼ばれるなら、現地では23日の早朝になりそうだ。(大阪駐在・生駒泰大)
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