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2007年10月15日 12:00
[映画.com ニュース] 来日中のオスカー俳優ジェイミー・フォックスが10月12日、最新主演作「キングダム/見えざる敵」(ピーター・バーグ監督)について、都内のホテルでインタビューに答えた。
「キングダム」は、サウジアラビアで起こった自爆テロで同僚を失ったFBI捜査官たちが現地に赴き、犯人逮捕に奔走する姿を描いた社会派サスペンスアクション。フォックスはFBIチームのリーダーを演じている。脚本上、米国側に偏った視点で描かれるステレオタイプな映画ではなく、サウジ側の人物の視点も積極的に取り入れられており、フォックスもその点を評価して出演を決めたという。「アメリカとサウジの関係に光を当て、中立的に描いているところが気に入ったんだ」
本作には、「復讐はさらなる復讐を呼ぶ」という現在の泥沼の世界情勢を反映させた現実的なメッセージもある。そうした現代世界に生きる表現者として「相互理解こそが何より大切」と話すフォックスは、「10年前、僕たちはもっと互いを知ろうと努力をしていたと思うけど、9・11以後それを少し止めてしまっている傾向にある。いわゆる“敵”とされている人たちを、どうやって理解出来るかというのが大切。この映画のラストでは、“我々はどうあるべきか?”と疑問を投げかけているよ」と訴えた。
また、撮影現場にはイラン、イラク、パレスチナ、サウジアラビアなど中東各国からキャストやエキストラが参加し、一丸となって映画製作に取り組んだ。その現場を体験したフォックスは「普通の人々は、普通に生活していたいだけなんだ。石油の利権に目がくらんだ一部のどん欲な人間が、全てを台無しにしているんだと思う」と熱く語ってくれた。
そして映画公開初日となった翌13日、フォックスはTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶にも登場。「コンニチハ、ヨロピク!」とおかしな日本語で挨拶したかと思えば、話題が激しいアクションシーンについて及ぶと、銃撃戦やヘリコプターの羽音、爆発音を自らの口でボイスパーカッションのようにリアルに再現。さらに、常に役になりきる演技力を褒められると「子供の頃から鏡の前で百面相のように表情を作って遊んでいた。それが役立っているんだよ」と、今度はヘンな顔を次々と作って見せて笑いを取るなど、劇中で見せるシリアスさとは180度異なる、スタンダップコメディアン出身らしい陽気なサービス精神で会場を大いに盛り上げた。
「キングダム/見えざる敵」は現在公開中。
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