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北大路欣也「『仁義なき戦い』は私の基礎になっている」 「さよなら丸の内TOEI」舞台挨拶で貴重なエピソード披露

2025年5月12日 16:00

👁 舞台挨拶に立った北大路欣也
舞台挨拶に立った北大路欣也

1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が7月27日に閉館することを受け、「さよなら 丸の内TOEI」と題した特別興行が5月9日から行われている。5月11日には「仁義なき戦い 広島死闘篇」が上映され、同作で重要な役どころを担った北大路欣也が舞台挨拶に登壇。自身の基礎になっているという思い出やエピソードを披露した。

仁義なき戦い 広島死闘篇」は、広島で実際に発生したヤクザの抗争を実録のリアリズムで描き大ヒットした「仁義なき戦い」の続編となるシリーズ第2作。昭和27年、呉。村岡組と大友連合会の二大組織が再び抗争に入った中、刑務所入りしていた山中正治(北大路欣也)は大友連合会からの凄惨なリンチを受けたことをきっかけに村岡組の組員となったが…。ヤクザたちの血みどろの闘い、組長らの野望の陰で死んでゆく若きやくざ達の青春を描いている。

同作のメインテーマに乗って登壇した北大路は「今日はこの劇場に来てくださりありがとうございます。1960年に出来上がったこの丸の内TOEI、私はまだ17歳でした。ここでの初めの記憶は、『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』の舞台挨拶で立たせていただいて、(片岡)千恵蔵先生、うちの父親(市川右太衛門)、(中村)錦之助さん、(大川)橋蔵さん、皆さんが壇上からご挨拶をなさって、私が端の方でご挨拶をさせていただいたのを覚えております。今日こうしてこの舞台に立てるのは何とも言えない気持ちであります」と挨拶。そして、「私は、山中の祖父にあたります“山中欣也”でございます」と茶目っ気たっぷりにお辞儀をし、たったいま映画を観賞し終えた観客を沸かせた。

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 実は同じ上映回で北大路も鑑賞していたというが、「ちょうど52年前の作品。私は29歳だったと思います。今、この映画を見せていただいて、作品に関わるほとんど全ての方々に若い時代からお世話になり、育てていただいたことを思い出し、私の基礎になっているなと感じ、言い表せない感動、この作品に出合えた喜び、そういうものが何度も何度も蘇ってきました。そして、今日皆さまと一緒にこの作品を観ることが出来て本当にこんな幸せなことはありません。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶すると、観客から割れんばかりの拍手が送られた。

北大路は、後にシリーズ化されることとなる「仁義なき戦い」を、仕事で訪れていた返還間もない沖縄で鑑賞したというが、「作品から出てくるエネルギー、何とも言えない激しい波動に揺さぶられました。戦後の雰囲気が目の前にある状況でこの映画を観たこともあり、深作欣二監督や脚本の笠原和夫さんといった戦争を経験した方々の『このままでたまるか!』『これから日本をどうするのか!』という熱い思いも映画から感じたものですから、2作目を撮影されるなら何としても参加したいと思いました。そういう熱い思いの中で映画を作っているスタッフの方々にも会いたいし、(菅原)文太さんはじめ皆さんの形容しがたい雰囲気の中に身を置いて経験してみたいと思い、『ぜひ出してください』と監督やプロデューサーの方にお願いをしました」と、作品から受けた印象と自身の出演の経緯を語った。

仁義なき戦い 広島死闘篇」は、シリーズ5作品の中でも異色作と言われ、主人公の菅原文太が狂言回しとして脇にまわった作品。だが、シリーズ最高傑作との呼び声も高く、脚本の笠原も「一番好きで、愛着のある作品である」という言葉を残している。そんな本作の逸話の中でも有名なのが、北大路が演じた山中正治と千葉真一扮する大友勝利の役の交代について。当初のキャスティングでは北大路が大友、千葉が山中を担うはずだったが、クランクイン直前に北大路自ら役の交代を監督やプロデューサーに申し出たという。その背景について、北大路は「千葉さんとは『海軍』という映画で、私は初めての現代劇だったのですが、ご一緒したことがあります。その時に感じた千葉さんの波動、エネルギー、それが頭の中にこびりついていて、『仁義なき戦い 広島死闘篇』の台本を読んでいるうちに大友が出てくると千葉さんの顔が出てくるんですよ。何回読んでもそうだったので、これは正直に監督やプロデューサーに言うしかないと思い、『僕としては山中をやりたいです』と伝えました」と明かした。

👁 「仁義なき戦い 広島死闘篇」ポスター
「仁義なき戦い 広島死闘篇」ポスター
(C)東映

そこでMCから「クランクイン10日前の出来事で、千葉さんは難色を示されたのでは?」と質問が飛ぶと、北大路は「千葉さんは承知してくれないだろうと、当然のことながら思っていました。ただその時の思いというのは、あの“沖縄”から繋がっていまして、溢れ出すものがあったのです。この作品の中に、ある意味での清濁が生まれたのではないかとも感じました」と当時の思いを披露した。そして、千葉が怪演する大友を現場で体験した北大路は、「現場で千葉さんと目を合わせると何となく睨まれているような(笑)、役そのままで、傍にいるのも怖いくらいでした。ただクランクインして1週間くらいで監督に呼ばれまして、『欣也くん、これはお互いこの役で正解だな』と言われ、『良かったあ!』と心の底から嬉しかったですね。千葉さんはご一緒した『海軍』の撮影現場では非常にリーダーシップを取られて、私も色々な教えもいただきましたから、そういう出会いがあったので役の交代も飲んでくださったのではないかなと思っております」と当時を振り返った。

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また生々しくバイオレンスなアクションシーンの殺陣に関しては「朝、現場に入って殺陣師の方と出演者とで手数を確認します。一人一人確認を取って、一人一人その殺陣のリズムを頭に刻む。確認が済むまではずっとリハーサルです。午前中は全部リハーサルとテストで、カメラの台数分確認をします。当時はフィルムですからテスト芝居をモニターで見るなどということはできません。フィルムを回したら、本当に一発勝負。スタッフの皆さんも我々出演者ももの凄く緊張していました」と貴重なエピソードを披露。これに対しMCが「実際に拳や擬刀が当たったているように感じたのですが…」と問いかけると、北大路は「当たっています」と即答。「でも、その真剣さがないと、殺陣をつけてくださった方々のアイデアが活きないわけですよ。そこに俳優としての感情が乗っていく、山中や大友の感情が乗っていく、もうそれは終わった後なんて皆のことを睨みつけていましたね(笑)。ただ、それぐらい緊張して、それぐらいの思いがないと怪我しますからね。年齢もまだ若かったですから、皆で乗り越えることができました」と熱い感情をみなぎらせていたことを告白した。

シリーズの主役を担った菅原にも思いを馳せる。「撮影所ではしょっちゅうお会いする、とても器量の大きな兄貴分」とした上で、「たまに食事に連れて行ってもらうと『松方弘樹、北大路欣也、これから頑張らなきゃだめだぞ、お前ら』とよく励ましていただきました。大きな優しさもありつつ、非常に冷静。山中という役で文太さんに会えるというのは、自然体で嬉しいと感じられた思い出があります」とその人柄を振り返った。

また、菅原演じる広能昌三は薄目で遠くを見遣るような渋さがあるが、対して北大路演じる山中は静かながらも見開いた眼が血走るような迫力が特徴。「あの目は、稽古やテストの間に興奮してきて自然に出てきたものでもありますし、いよいよ本番となる際にそのシーンの思いに近づくために何分間か息を止めてみようとやっていたこともあります。裸になるシーンもたくさんありましたので、少しは身体にも気合いを入れようと、腕立て伏せをしていたりしたこともあったので、それも効いていたのかもしれないです」と答えた。

本作は、鬼気迫るラストシーンも山中の見せ場の一つ。脚本では、山中はこめかみに銃を当てることになっていたが、実際の北大路の芝居は銃を喉奥に咥える形に。「笠原和夫さんはデビューした頃から面倒を見てくださっていた方。その笠原さんと深作監督が抱く戦争に対する思いというのは、私たちでは想像ができないほどもの凄いものがある。ただ、そのたぎるような思いは大事にしたいと思っていたところ、あるとき監督に『ラストシーンについて自分はまだどうするのか考えられてないけど、君は君なりに考えておいてくれよ』と言われました。脚本を書いた笠原さん自身もそういう思いをお持ちだったと思います。『予科練の歌』や『海軍の歌』が印象的に登場するのも、お二人の色々な思いがあってのことだと思います。それで、最後の最後、その撮影シーンの朝に監督から芝居の決定を伝えられました。山中は銃に弾を込めながら、思いの一つ一つを詰め込んだのだなと思います」と、貴重なエピソードを披露した。

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最後は、7月27日で閉館する丸の内TOEIについて、「65年の間、多くの映画ファンの方々に支えられ、数多くの作品がこの劇場で上映されました。そしてわれわれの尊敬する先人の方々も皆さんこの舞台に立ってご挨拶や感謝の思いを伝えられたと思います。私たち後輩もそういう先人の背中を見ながら育ってきました。その方々の作り上げられた大きなピラミッドに向かって、今も私は頑張っております。多くのファンの方々への感謝の思いと、そして築き上げられた先人の方々への御礼の思い、色々な思いで今日はここに立たせていただいております。私もデビューしてから来年で70年を迎えることになります。もう少し頑張って、先輩たちの後を追いかけていきたいと思います。本日は誠にありがとうございました」と締めくくった。

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提供:東映株式会社

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