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2026年1月8日 10:00
近日公開または上映中の最新作の中から映画.com編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介!
本記事では、「悪魔のいけにえ」(4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版/2026年1月9日公開)の概要とあらすじ、評論をお届けします。
殺人鬼レザーフェイスの恐怖を描いたホラー映画の金字塔。監督は、これが商業映画初作品だったトビー・フーパー。アメリカのウィスコンシン州で実際に起こった残忍な殺人事件をもとに、旅行中の若者たちがテキサスの片田舎で殺人鬼に襲われる様を描いた。
サリー、ジュリー、フランクリン、カーク、パムの5人組は、夏休みを利用してドライブ旅行に出かけ、その途中でヒッチハイクをしていた男を車に乗せる。しかし、男はナイフで自らを傷つけるといった行動を繰り返し、異常を感じた5人は男を車から追い出す。やがて一軒の洋館を見つけた5人は、その家に立ち寄るが……。
1974年に製作され、日本では75年に初公開。2015年10月、日本公開から40年を記念した「40周年記念版」がブルーレイ発売&劇場公開。同バージョンは4Kスキャニングによる最新マスターを使用し、字幕や吹き替えも新規収録した。2026年1月には、「4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版」と題してリバイバル公開される。
1974年製作の伝説的なホラー映画「悪魔のいけにえ」。トビー・フーパーが31歳で手がけた2本目となる監督作は、14万ドルの低予算ながら3000万ドル以上の興行収入を記録し、全9作にもなる続編やリブートを生み出す一大フランチャイズへと成長、その後のすべてのホラー映画に影響を与えたと言っても過言ではない。今回の「4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版」は10年前に監督が監修したものを元に最新技術で修復されたバージョンとなる。
テキサスを車で旅行するサリーとフランクリンの兄妹ら若い5人の男女。奇行のヒッチハイカーや、怪しげな地元民と遭遇しながら、道中で燃料切れになった彼らは一軒の屋敷を見つけ、ガソリンを分けてもらおうと門を叩く。しかし、そこには恐ろしい人々が待ち受けていた。一人また一人、若者たちは血祭りにあげられていく。
監督のフーパーは(本人は言及していないが)ヌーヴェルヴァーグの影響を受けたと言われるデビュー作「Eggshells」を1969年に発表、ピックアップトラックの荷台に乗った女性、不気味な地下室など本作につながるビジュアルを早くも登場させている。
その5年後に手がけた本作は、実在のシリアルキラー、エド・ゲインの異常な凶行に着想を得つつも、チェーンソーや共犯である家族の存在といった架空の要素を誇張して創造された。そこに、卓越した撮影、音響、美術、編集が施され、ドキュメンタリーの質感を持つアートハウスのような恐怖映画に仕上がっている。これには低予算のため採用した16mmフィルムの粗い画質が、逆にリアルさを醸成したことも作用している。
さらには従来のホラー映画にはなかった南部の田舎町、無力な男性キャラ、母性、最後まで生き残るヒロイン=ファイナル・ガールの登場など、フェミニズムやキリスト教的な道徳観、地方経済の破綻や孤立といった社会的な背景をフーパーはうまく取り込んだ。前半のレザーフェイスの視点が、後半はファイナル・ガールであるサリーの視点に移行することで、作品が持つレイヤーが引き出され、カタルシスのないエンディングはニューシネマ的な厭世感を感じさせる。
本作公開の前後には「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968)、「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)、「鮮血の美学」(1972)、「エクソシスト」(1973)、「赤い影」(1973)、「キャリー」(1976)など、今も残る傑作が次々に生まれた期間だった。これにはヘイズコードの撤廃と新レイティングの新設に加え、ベトナム戦争の長期化による社会不安が影響を与えていると思われる。本作を含むこれらの名作ホラーが半世紀を経ても色褪せないのは、血飛沫ではなく、アメリカ社会の歪み自体を映し出しているからかもしれない。
映画.com外部スタッフ。映像宣伝会社エクラン代表。監督は成瀬巳喜男とドゥニ、ビルヌーブ、女優は高峰秀子とブリット・マーリングが好み。落語好きで古典も新作も好きな爆笑派。
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