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GANG PARADEのオリジナルメンバーであるカミヤサキ、ユメノユア、ヤママチミキの3人。わずか2ヶ月の間にシグサワアオ脱退、イヌカイマアヤの活動休止〜脱退という事態により3人での活動を余儀なくされるも、自分たちがギャンパレなんだという強い気持ちでライヴを行い、キャン・マイカと元SiSの3人の加入により、大きくグループの雰囲気も色も変わることとなった。それは、この3人が強い気持ちでギャンパレを守っていく、作っていくという気持ちがあってこその結果だ。12月3、4日には、カミヤサキ vs ギャンパレ・メンバー6人という熱海までの200km駅伝が行われ、復路は7人でたすきを繋ぐこととなり、大きな結束が生まれることとなった。波乱万丈、激動の半年を過ごした3人に話を訊いた。
インタヴュー&文 : 西澤裕郎
ーー7人体制になって、だいぶ雰囲気が変わりましたよね。
カミヤサキ(以下、サキ) : それはかなりあると思います。ギャンパレしかない感じが前より出てきたんじゃないかなって。
ーーギャンパレしかない感じ?
サキ : 前はギャンパレ以外のものがメンバーの中で見えちゃったり感じちゃっていた部分があったんですけど、今はメンバー1人1人が自分の生活の中でギャンパレしかないと思えていると感じていて。
ーー新メンバー3人の加入を知ったとき、ユアちゃんとミキちゃんは複雑な気持ちだったと話していましたよね。
ユノメユア(以下、ユア) : (イヌカイ)マアヤが抜けることが決まったときはダメージがすごく大きかったんですけど、目の前のライヴが決まっていたので、いただいた仕事に対してどう向き合っていくかに気持ちをシフトしました。オーディションを受けて入ってくれたマイカは、新たな光というか希望をくれた。なにより一緒にやっていくと決めてくれたことが嬉しかったんです。そこからしばらくは4人で活動していくものだと思っていたから、元SiSの3人が入ってくることがわかったとき、すぐには受け入れられなくて…。ギャンパレのオーディションを受けてくれたわけでもないし、ある意味別のグループのオーディションに落ちちゃった子たちだったから、果たして自分たちのグループでいいのかなって気持ちもあって。立て続けにメンバーも抜けちゃっていた時期で、またすぐメンバーが替わったらこっちの負担も大きいし、なによりお客さんが不安に思っちゃうだろうから、これ以上メンバーが替わることへの恐れがあったんです。だから新メンバー3人が練習に入ってきたときも、マイカのときほどは受け入れられていなかったと思います。
ーー新メンバー3人のことを受け入れられたのは、いつぐらいのことですか?
ユア : 遅いかもしれないけど、新宿BLAZEでのワンマンくらいかな。7人になったことで話題も増えたし、ワンマンでしっかりパフォーマンスをお客さんに見せることができたし、「7人になってよかった」って声も多くて。ギャンパレのためには3人が入ってくれたことがよかったんだと思えるようになりました。
ーーお客さんの声とか反応を見たりすることで7人になってよかったなと思えたと。
ユア : ダンスの経験がなかったのに、1ヶ月くらいの期間でしっかり覚えてついてきてくれて。ユアとかミキがお披露目前にやってこと以上のことをして必死についてきてくれた。うちらがライヴのときも、個人で深夜練をやってくれていたり、そういう意味でもやる気を見せてもらったことも大きかったと思います。
ーーミキちゃんはどうでした?
ヤママチミキ(以下、ミキ) : マアヤが抜けたときは目の前のライヴをどうにかしなきゃなという気持ちが強くて。お客さんの反応とかも気になったけど、自分たちがやらなければいけないことは変わらなかったから、今この3人がGANG PARADEだよってことをお客さんに見せることに必死でした。そんな時期にマイカが入ってくれたのは本当にありがたくて。マイカはお披露目前に辞めることもできたんですよ。でも即答で「やります!」って言ってくれて。それが本当に嬉しかった。この子だったらギャンパレにいい風を吹かせてくれるんだろうなと思って、ありがたい気持ちでいっぱいでした。(元SiSの)3人が入るって聞いた時は本当にびっくりして、ちょっと混乱しちゃったんですけど、渡辺さんがギャンパレがもっとよくなるために決めてくださったことなので受け入れようと思って。3人もギャンパレとしてやってく覚悟を練習から見せてくれていたので、仲間として認めていくことは意外とすんなりできたと思います。
ーー練習における3人の行動から本気を感じたんですね。
ミキ : そうですね。MCなしで20曲近くっていうのはすごい大変だろうとは思ったんですけど、必死に食らいついてきてくれて。その結果ワンマンがすごくよかったと言ってくださる方が多かったのでよかったです。それは彼女たちががんばってくれたおかげだし、みんなで作り上げたものだなって思いました。
ーー最近、深夜練習をしていますけど、もともと深夜にやっていましたっけ?
サキ : 深夜練をやりだすようになったのはマイカが入るタイミングくらいです。
ーーそこには理由があるんですか?
サキ : メンバーが変わったことで、完成していたフォーメーションが0になったから覚えなきゃいけない曲が18曲くらいあって。深夜だったら8時間くらいぶっ通しでできるし、コスト的にも時間的にもいいなと思ったのと、深夜に長時間練習することでメンバー間の雰囲気もよくなるってことがやってみてわかったんです。
ーー夜のテンション的なこと(笑)?
サキ : いや(笑)、たぶん、夜=寝れないじゃないですか? その時点で、眠いけどやるしかないって同じ気持ちになれるんです。あとで練習動画を観るとジャンプもちょっとしか飛んでいないときとかもあるんですけど、どんな状況でもやらなきゃっていう気持ちがいいほうに働いたのかなと思って。毎回やっているとたぶん死んじゃうんですけど、それぐらいやらなきゃ何も始まらなかったとは思います。
ーーサキちゃんは、新メンバーへの教育をユアちゃんとミキちゃんにお願いするようにしたそうですね。
サキ : 私はあくまでも基本になることやベースをやるだけにしようと思っていて。2人に教えてもらった方が直接コミュニケーションにもなると思ったんです。フォーメーションが間に合わなくて私だけ外で考えてスタジオに戻ったら、ヤマちゃんが「ワン、ツー、スリー、フォー」ってカウントをとっていたときは感動しました(笑)。
ミキ : (笑)。今までサキちゃんに甘えすぎていた部分があったんです。自分ができることはちゃんと自分がやらないと、いつまでたってもサキちゃんメインのGANG PARADEになっちゃうから。教えるってこともそうだし、聞かれたらここはこうするんだよってことをしっかりできるようにならなきゃと思ってやっていました。
ーーユアちゃんもキャリア的に先輩になって、自分がもっと引っ張っていくっていうかそういう気持ちとかは出てきた?
ユア : 3人とマイカに対してもだけど、負けたくないなって感じはあります。
ーーそれは何に?
ユア : ライヴのパフォーマンスとかもそうだし、なんだろう(笑)。
サキ : そこはすごくわかる。ココ、ユユ、ドクソンが入って、ヤマちゃんとユアはすごく変わったなと思います。
ーーOTOTOYの新メンバー・インタヴューが公開されたとき、2人だけなかなか反応しなかったから、複雑な気持ちを抱えてるのかなって思っていました。
ユア : 受け入れるべきなのはわかっているけど、自分の中でまだ消化しきれてなくてモヤっとしていました。渡辺さんがGANG PARADEのためにって考えてやってくれたことだから、心の半分くらいはGANG PARADEのために7人がいいってことはわかっていたけど、ほんとに数%くらいがまだそう思えなくて。
ーー(渡辺)淳之介さんが、アー写にも写るくらいがっつり現場にコミットしてきたことによるグループにおける変化や感じることはありますか?
サキ : 単純に嬉しかったし、渡辺さんの持つ「目に見えない力」はやっぱりすごいなと思いました。いい意味でピリっとしますよね(笑)。本当はいなくてもそうならなきゃいけないんですけど、渡辺さんがいてくれることで自分たちが見えていなかったところがちょっとずつ見えるようになったり、1番は現場の空気感が変わったんです。ほどよくふざけるけど、ピリっとしてるっていう感じがある。
ーーMCでの挨拶「よろちんこおねがいします」は確実にそういう効果ですよね(笑)。
サキ : そういうところもそうだし、BiSとかBiSHとかを手がけている渡辺さんにこそ、しっかり認めてもらえる存在になりたい気持ちがメンバー個人の中に現れて、それがいい方向に働いているのかなって。それが行きすぎたらダメなんですけど、それを感じることはグループが上にいくために大事なことだから。常に渡辺さんや関わってくれている大人を本気にさせなきゃいけない。
ーーサキちゃんはBiS時代からの長い付き合いですけど、2人はここまで密接に関わるようになって緊張感みたいなものはないですか。
ユア : 今でもちょっと緊張するけど、そうやって現場に来てくれてライヴやMCへのアドバイスをいただいたり、ここはこうしたらいいって言ってくれたりすることがすごく嬉しくいので、嬉しいって気持ちのほうが強いです。
ミキ : 今までだとサキちゃんから間接的に話してもらうことが多かったんですけど、渡辺さんから直接アドバイスいただいたりできるのが嬉しいなって思います。
ーー特に印象に残っているアドバイスはありますか?
ミキ : まだちゃんと表現ができていないって言われることがあって、毎回の練習で鏡を見ながら練習しようと思うようになりました。
ユア : 私は自由さが足りないっていうのと前に出てく姿勢の部分ですね。新メンバーとかは他にも気をつけなきゃいけないことがいっぱいあるけど、私たちはPOPのときからかっちり固めていたから、自由さが足りてないっていうのは課題で。パフォーマンスに負けないくらいのびのびしているところも曲によっては作らなきゃいけなくて。人数が多いから7人並ぶのがきついときに一歩下がりがちになっちゃったりするんですけど、お客さんが目の前にいるんだから前に行かなきゃいけないっていう、基本のことを言われるとはっとするし、気をつけていこうと思っています。
ーーBLAZEのワンマンはいま振り返るとどんなライヴでしたか。
サキ : んー。私は今までで1番楽しかったなと思います。
ミキ : 今までのワンマンは最後のMCで何かを発表することが多かったので、ワンマンすべてを楽しむっていうより、その発表に向けてのライヴって気持ちがちょっとあって。BLAZEはそういうことがなくて、これから頑張っていこうっていう前向きな気持ちを持ってできたライヴで、すごく楽しかったなと思います。
ユア : 楽しかったけど、7人の関係性ももっと固めていきたいなってそういうはじめの一歩の気持ちのライヴでした。
ーーステージ上で発表された200km駅伝ですけど、これまではサキちゃんが復帰するとか理由があったマラソンでしたけど理由らしき理由がなくて驚きました(笑)。
サキ : みんな「マラソンねー」って感じのテンションなのかと思ったらヤバいなって(笑)。
ーーあははは。マラソンに向けて、どういう気持ちで準備したんですか?
サキ : 結果的に当初の予定とは違って往路は1人で、復路は全員で走りましたけど、とにかく走りきる気持ちを持つしかないと思って準備していました。
ーーサキちゃんは200kmを1人で走る気持ちでいたんですね。
サキ : そこを1番に考えて準備していました。
ーーミキちゃんとユアちゃんはPOP時代のジャージを用意したり、ミキちゃんはギターを持ってきたりしていましたよね。
サキ : 当初は宿泊予定だったもんね。
ミキ : そう、基本的には泊まる予定だったから(笑)。
ユア : ゴールしてお風呂も入って、「サキちゃん頑張れ!!」って歌う予定だったんですよ(笑)。
ミキ : そしたらまさかの並走もすることになり時間もないからできなくて(笑)。
ーー熱海に到着して、復路は全員で走ろうと提案を受けたときすごく悔しがっていましたけど、どんな気持ちだったんですか?
サキ : 自分の中では200kmを走る気でいたし、気持ち的に全然いけたんですよ。200km走るってファンの人もいたりして、もしかしたら200km走り切ることを信じてくれてたのかもしれないと思った時に申し訳ないなと思ってすごく悔しかったです。
ーー行きはサキちゃんの個人の目標だったけど、帰りは全然違う目的になってそれはすごく意義のあることだと思うんですよ。
サキ : 結果、復路を7人で走るっていう機会に変えてもらったことはよかったことで、自分がそこで無理して200km走るより、グループ的にちゃんと7人で走ったことがプラスになったからよかったなと今は思っています。
ーー駅伝を経たことで7人のチーム感が深まった感じはありますか?
ユア : 並走しているときって2人じゃないですか? サキちゃんとかミキは、ずっと一緒にいるから言わなくてもある程度わかるんですけど、他の4人と1対1でしゃべることってそこまで多くなかったから、2、3時間でもお互い気を遣って前に進まないといけないって時に信頼感が対個人で生まれたのかなって。
ーーどんなこと話しながら走ったか覚えてますか?
サキ : 私、ヤマちゃんと走ったとき「大丈夫だよ」しか言っていない(笑)。
ミキ : 往路を一緒に走った時は熱海に行く最後の部分だったので、お互いが限界の状況だったから話せなくて「大丈夫」だけだったんですけど、復路を走っているときも「大丈夫?」「うん、大丈夫」っていう会話だけでした(笑)。
サキ : ヤマちゃんとユアには変に気を遣わなくても大丈夫だろうなっていう気持ちがあったから、このペースでいいかくらいの確認ですんだというか。私の悪い癖で、これまでずっと私と同じものを求めちゃっていたから、それはよくなかったなとも思ったんですけど、ちゃんと年月をかけた分、同じ気持ちになっていたことが再確認できたかなと思えたのがよかったです。途中から入ってきてくれたメンバーとも、これからどうやっていけばいいのか考えるきっかけになったマラソンでした。
ーーそしてこのタイミングで「Plastic 2 Mercy」の現メンバーverの音源が出ました。活動初期から歌っている大切な曲ですけど、このタイミングで出すことにどういう気持ちでいるんでしょう。
ミキ : アルバムも出したばっかりだったし、7人でCDを出せるのはまだ先かなと思っていたから、ありがたいです。お客さんとか7人の音源をすごい求めてくださってたので本当にありがたいと思ったし、たくさんのスタッフさんが加わってくださって出させていただけるシングルなのでレコーディングもすごく楽しかったです。曲もアレンジされていてちょっと違ってたりするし、違う声が入ってきて、今までと違った「Plastic 2 Mercy」を楽しんでいただけるかなと思います。
ーーユアちゃんはどうですか、このタイミングでの「Plastic 2 Mercy」は。
ユア : ライヴの数と同じくらい歌ってきた曲だから、それだけ歴史があるし、それが7人最初のシングルってことで7人で始まる大切な曲だから、これからも大切に歌っていきたいなって思います。
ーーサキちゃんにとっては本当に始まりの曲ですもんね。
サキ : プラニメから数えたら2年数ヶ月くらいの中でいろいろ形を変えたけど、いまこうやって7人で歌わせてもらえているとき、仲間と一緒にこの歌を歌えているって感覚になれる時があって。それは本当に嬉しいことだなと思っているし、それを1番感じるのが「Plastic 2 Mercy」っていう曲だったりもする。いろいろな曲いっぱい歌わせてもらってるけど、歌詞も曲も含め、自分の中ですごい大事な曲なので、その曲を変わらず歌わせてもらっていることがすごい嬉しいです。プラニメ時代に応援してくれていた人たちも「ライヴB」で歌っているのを観て喜んでくれていたりもしたので、よかったなと思います。
ーー2017年でグループとして活動2年半くらい。真価が問われる1年になりそうですね。
サキ : 勝負の1年ですね。3年計画で考えたらいろいろ進んでないといけない時なので。お披露目が終わってどうしても安心しちゃうところもあると思うんですよ。もちろんそれもいいことなんですけど、常に試されてるから、気を抜かず毎日必死になれるか、それで今後が変わると思っています。気持ちとパフォーマンスの実力をつけていかなきゃ振り落とされちゃう時だと思うので、毎日必死でやっていきたいと思います。
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1982年生まれ。2017年までOTOTOY所属。現在は独立し、いつまで経っても出ない本を作っています(必ず出します…)。 StoryWriterというメディアも運営してます。 https://storywriter.tokyo/
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