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⇱ 時代の先端を走るアイコンたち──Mom presents 『PLAYGROUND』 release party - OTOTOY


2018/12/19 00:00

時代の先端を走るアイコンたち──Mom presents 『PLAYGROUND』 release party@Shibuya O-nest

特出したメロディ・センスを携え、「カッコイイ」を内包した「カワイイ」クリエイティヴを表現するシンガー・ソングライターでトラックメイカーのMomが、初のフル・アルバム『PLAYGROUND』をリリース。2018年12月6日、betcover!!、さとうもかを迎えて、Shibuya O-nestにてリリース・パーティーが開催された。今後の音楽シーンの台風の目になるであろう、注目の若手アーティスト3組が集結したこの日の様子を、写真とともにお届けします。さらにMomによるクリスマス・プレゼント、新曲「スーパースター」も配信中ですので、ぜひ合わせてチェックしてみては?

フル・アルバム『PLAYGROUND』についてのインタヴューはこちら
https://ototoy.jp/feature/2018111402

Momが送る新クリスマス・ソングも配信開始!!!


Mom/スーパースター
Mom/スーパースター

LIVE REPORT : Mom presents 『PLAYGROUND』 release party

文 : 三浦智文
写真 : 藤井拓

Shibuya O-nestで行われたMomのリリース・パーティーのトップを飾ったのは、さとうもか。「今日はYO!Mom君のYO!大事な日だYO!」と、サングラス姿で意気揚々と登場し、披露された1曲目「殺人鬼」。効果音を多用したサウンドは、まさにパーティーのはじまりにふさわしい華やかさがあった。そうかと思うと今度は、ピアノによる弾き語りで「old young」しっとりと歌い上げ、会場の空気をガラッと変える。さらに「最低な日曜日」では、ピアノをクラシックギターに変え、シンプルなサウンドにキュートと歌を乗せていく。そんなマルチな音楽性が何食わぬ感じで、さらりと披露された後は、「夢に向かって頑張りたい」という思いが込められた「Wonderful voyage」へ。「同世代同士、お互い切磋琢磨をしていこう!」という、さとうもか流のbetcover!!とMomに対する“激励”のようにも感じる。あっというまに6曲を歌い上げた彼女には最新アルバムのタイトルのように“Lukewarm(適当な)”雰囲気が漂っていたように思えた。しかしながら、音楽に対する姿勢はいたって“Enthusiastic(熱心)”。そんなアンバランス感がひしひしと伝わってくるようなライブだった。

さとうもかが会場内に残したゆるい雰囲気のなか登場したのは、若き才能として注目を集めるbetcover!!。ずっしりと響くギター・サウンドに、哀愁漂うヤナセジロウの歌声が印象的な1曲目「ゆめみちゃった」では、10分という時間を感じられないくらいbetcover!!の世界へと引きずり込まれた。先ほどの激情感のあるサウンドと歌いっぷりから一転、今度は軽快なリズムで体が揺れる「新しい家」へと続く。叫ぶようにして歌うヤナセの姿にはすでに、“ただならぬ者”のオーラが纏われていた。

「平和の大使」のリバーブのかかった歌声とサウンドからは、アナログ・レコード最盛期の頃の音楽を、再構築させているかような印象を受けた。ただ、それは決してかつての音楽の焼き直しのようには思えない。それはおそらくヤナセが、同世代の人間よりもはるかに前の時代の音楽をインプットしながらも、その新鮮なまなざしから、その頃の音楽をとらえようとしているからなのかもしれない。 そんな彼の音楽性からは、「自分が次世代のスター」として引っ張っていくんだ、という気概が見て取れるのだった。

そして真っ暗闇になったステージに、Momのロゴを模したスタンド・ライトがぼんやりと点灯しはじめる。まさにMomの部屋に迷い込んだような錯覚におちいっていると、トナカイの角が付いたサンタ帽を被ったMomが軽快に登場。そんな会場にMomは、火をつけたばかりの暖炉に火をくべていくかのように、「気になるあの子(運動靴とディストピア)」と「いたいけな惑星」を続けざまに披露する。その後の「Kiss」ではサビでオーディエンスとのコール&レスポンスが起き、会場に一気に一体感が。続けざまに披露された「スカート」でもシンプルなループに、ゲームのSE音が散りばめられたポップなサウンドに導かれるように、サビでは自然と合唱が沸き起こった。

続いてMomは、アコースティック・ギターを手に取ると、彼が敬愛する小沢健二の「いちょう並木のセレナーデ」を弾き語りでカヴァー。そして音源では打ち込みのトラックに乗せて歌っていた「東京」だが、この日はそのままギター1本、いつもとは違ったスタイルでしっとりと歌い上げられる。ひとたび弾き語りでこの曲が演奏されると、馴染みやすいメロディーと歌詞が浮き彫りになり、よりダイレクトに伝わってくるのだった。

MCでMomは、「人生というのは様々な要素が集まった束で、それをまとめる“輪ゴム(ストッパー)”が必要。そしてその“輪ゴム”は、映画とか音楽のようなものがその役割を果たす」という話をしていた。“輪ゴム”という突拍子もないところからはじまった彼の話だが、そんなところから人生の話へと展開する様は、彼のリリックの世界にも共通するのではないか。

そしてちょっぴり季節ハズレな夏のキラー・チューン「夏の魔法'18」、定番曲「Boyfriend」を披露してライヴは終了。彼が退場をしたあとのステージには、少し早いクリスマス・プレゼントとして、新曲「スーパースター」が流れる、なんともニクい演出がなされ、ライヴは締めくくられた。

24歳のさとうもかが最年長という、若さ溢れるリリース・パーティーは、それぞれが全く異なったジャンルやスタイルで表現していた。しかしながら、共通しているのは、いずれの3組も今後の音楽シーンを引っ張っていくぐらいの勢いがあるということ。そんな彼らには、筆者のような同世代の人間にとっての、時代の先端を走るアイコン的な存在になるはずだ。

さとうもか
betcover!!

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【過去の特集ページ】
・『Lukewarm』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/2018031401

betcover!! Discography

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【過去の特集ページ】
・『high school !! ep.』特集 : レヴュー
https://ototoy.jp/feature/20171220

Mom Discography

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【過去の特集ページ】
・『PLAYGROUND』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/2018111402

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鈴木 雄希

1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。

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