VOOZH about

URL: https://ototoy.jp/feature/2019012301

⇱ キラキラ、ドキドキ、ロックンロール!!!──新潟発のニュー・カマー、ザ・ジュアンズ 『りれっく』リリース - OTOTOY


2019/01/24 18:00

キラキラ、ドキドキ、ロックンロール!!!──新潟発のニューカマー、ザ・ジュアンズ 『りれっく』リリース

ザ・ジュアンズ

新潟発、平均年齢19.5歳のニューカマーが登場です! ドラム・ヴォーカルをつとめる「じゅあん」を筆頭に、バンドのブレインを担うカリスマ・ベレー帽「オオノカツミ」、目元を黒く塗った学ラン姿のギタリスト「岩田雄真」、ほんわか美少女ベーシスト「ナノカ」と、なんとも個性的なメンバーが揃う4人組、ザ・ジュアンズ。「キラキラ・ドキドキ」をキーワードに、ポップでキュートで、どこかノスタルジックな胸キュン・ソングたちをつくりだすこのバンド、一体ナニモノなんだ?! OTOTOYでは『りれっく』リリースのこのタイミングで、バンドを結成したきっかけや、その音楽ルーツ、さらには曲作りにまで迫っちゃいますよ〜。この記事と新作をチェックすれば、うまみがギュッと凝縮された彼らの魅力にどっぷりとハマること間違いなしだ!

バンド初の流通盤をリリース


こちらの作品は2019年1月30日配信開始となります。ご了承くださいませ。

INTERVIEW : ザ・ジュアンズ

ザ・ジュアンズは、いまのアジア・インディ・ミュージックで台頭しているバンドに共通する雰囲気とビート感がある。ロックなんだけど、ガツガツしてなくて、どこか焦燥的…… そしてさらにこのザ・ジュアンズの感じは…… 何だろう…… あっ、SUPERCARだ! 彼らが90年代に登場した時のあの独特の焦燥感も持ってる。愛さずにはいられない!

インタヴュー : 飯田仁一郎
文&構成 : 鈴木雄希
編集補助 : 千田祥子、三浦智文
写真 : 大橋祐希

衝撃を与えたじゅあんのももクロ

左から、オオノカツミ(Vo&Gt)、じゅあん(Vo&Dr)、ナノカ(Ba)、岩田雄真(Gt)

──まず…… 岩田さんはなぜその格好をされているんですか?

岩田雄真(Gt / 以下、岩田) : メンバーでスタジオに入ったときに、オオノから「私服が地味だから、目元を黒塗りして学ラン着とけ」って言われて。

オオノカツミ(Vo&Gt / 以下、オオノ) : メンバーはみんな結構派手目な服を着ているのに、岩田だけひとり“ザ・大学生”みたいな格好をしていたので、「なんかちょっと違うな」と思って(笑)。僕がロックンロールのバンドが好きだから「とりあえず、目黒く塗って学ランを着ようか?」みたいな感じでいまに至ります。

──岩田さんはそういうキャラなんだ。このバンドはどのように結成されたんですか?

オオノ : もともと僕と岩田が「仮初のウマシカ」というバンドを組んでいたんですけど、そのバンドがダメになってしまったんです。音楽がなくなってしまったらやることがないし「バンドがやりたい!」と思っていて。ちょうどそのタイミングでナノカがやっていたバンドもダメになったので、ナノカをバンドに誘いました。ただ、ナノカをバンドに誘ったもののドラムをどうしようと考えていたときに、おれらのライヴにもよく来てくれていたじゅあんのことを思い出して。

──じゅあんさんはもともとファンだったんですね。

オオノ : そうなんです。「じゅあんはどうやらドラムができるらしい」という噂を聞いたことがあったので、じゅあんを誘って3人でスタジオに入ろう、と。結局、そのスタジオではただただおしゃべりをしただけで終わっちゃったんですけど、そのあとに行ったカラオケでじゅあんがももクロを歌って。それを聴いたときに、「すごいやつを見つけた!」と、その場でドラム・ヴォーカルに決定しました。

──カラオケのももクロが衝撃的だったんだ。

オオノ : はじめはそのまま3人でバンドをやっていたんですが、やっぱりもうひとつ音が欲しいということで、暇そうな岩田を誘って、いまの4人になりました。

──結成したとき、こんなバンドにしたいというイメージはあったんですか?

オオノ : 僕はずっと音楽で食べていきたかったので、前のバンドの活動が終わってしまったときに「ショックすぎて生きていけない……」みたいな感じになっていて。だけど音楽は続けないとダメだと思ってこのバンドをはじめました。だから最初のきっかけは「バンドがやりたい」という気持ちだけでしたね。

──音のイメージは?

オオノ: それも全然なくて、ただ楽しいバンドがやりたいだけでした。

ザ・ジュアンズ/J.U.A.N
ザ・ジュアンズ/J.U.A.N

──バンド名から考えても、このバンドはじゅあんさんメインのバンドなのかなと思うのですが……。

じゅあん(Vo&Dr) : ではないですね。

オオノ : ザ・ジュアンズという名前も、じゅあんは嫌がっていて(笑)。

じゅあん : 嫌です……。

──自分の名前がついてしまったらやめられないですもんね。

じゅあん : そこまで「やるぞー!」っていう感じでもないので……。やらされている感じです……(笑)。

──(笑)。つまりやる気があんまりない?

じゅあん : あの、まあ、そうです……。

ギターを始めたきっかけはゴールデンボンバー?!

──メンバーから見てじゅあんさんはどういう人ですか?

オオノ : いいも悪いも自由で子供みたいですね。嘘つかないし、ついてもすぐわかるので気付いてもあえて言わないですね。小細工ができないタイプだから、やることはちゃんとやる。

じゅあん : 「ちゃんとやらなきゃ」と思う自分もいるんですけど、それと同じくらい「やりたくない」って思う自分もいて。最近、自分のなかでぶつかっちゃって、どうしたらいいかわからなくなるんですよ。

──ちょっとは「やりたい」気持ちもあるんですよね?

じゅあん : そうですね〜……。はい……。

──なるほど(笑)。ナノカさんから見たじゅあんさんは?

ナノカ(Ba) : よく食べていますね。

一同 : あははは!

──じゅあんさんはなにが好きなんですか?

じゅあん : なにが好きかなぁ……。寿司は好きですね。あと最近がオムライスが好きです。

──岩田さんから見てじゅあんさんはどうですか?

岩田 : インパクトのあるドラマーですよね。前のバンドではリズムもしっかりしたドラマーと組んでいたので、じゅあんとバンドができるのは自分にとっても新しいですね。ヴォーカルとしても、いい声を持っているので、リスナーとしてもじゅあんの歌声は好きです。

──いじられ役の岩田さんがいちばんしっかり話しているじゃないですか!

一同 : あははは!

──ちなみに前のバンドではどのような音楽をやられていたんですか?

オオノ : メンバーの好みが別々だったので、いろんな音楽をやっていましたね。俺はロックンロール、ドラムはジャズやフュージョン、ベースはうるさい感じで、岩田は音楽を聴かないので、同じになるワケがないですよね。

──岩田さんは音楽を聴かない?

岩田 : そうですね。

──いちばん好きなバンドをあげるとすると?

岩田 : 中学校のころはゴールデンボンバーを聴いていた記憶があります。ギターをはじめたきっかけはゴールデンボンバーだったような……。

──エアーバンドなのに(笑)?! これまでいろんな人に取材をしてきましたけど、ギターをはじめたキッカケがゴールデンボンバーの人は、はじめてお会いしました。今作『りれっく』は、以前リリースした自主制作盤の再録ヴァージョンですね。自主制作盤はいつ頃作ったんですか?

じゅあん : 「〈未確認フェスティバル〉に出るから作ろう」ってなったんだよね。

オオノ : 〈未確認フェスティバル〉にたまたま受かって東京に行くことになったんですけど、そのときに「CDがないのはどうなんだ」という話になって急いで作ったんです。このCDは、嬉しいことに2ヶ月くらいで売り切れたんですけど、そのタイミングで次ロッ研(次世代ロック研究開発室)から声をかけてもらって。

──自主制作盤と同じ収録曲だけど、タイトルが『わんわんわん』から『りれっく』に変わっていますね。

じゅあん : 「リレック」が英語で「再録」という意味らしいので、そのまま『りれっく』にしました。

オオノ : 「リレック」をひらがなにするとかわいい! って、すぐ決まりましたね。

ザ・ジュアンズの魅力は、自由でガチガチになっていないところ

──ザ・ジュアンズはどのように楽曲を作っているんですか?

オオノ : 僕が打ち込みでデモを作ってそれを一旦LINEに投げて、そこからアレンジとかを考えるんですけど、みんなめちゃくちゃ考えてくれるんですよ。それがすごくたのしい。

──岩田さんはずっとオオノさんとバンドを組んでいますが、ソングライターとしてのオオノさんはどう思っていますか?

岩田 : 作ってくる曲がすごいので、リード・ギターとしてその曲の魅力をより一層引き立たせたい、という思いがありますね。

──岩田さんはさっきからめちゃくちゃしっかりしてますね。

オオノ : インタヴュー慣れしてる(笑)。

──ナノカさんはいかがですか?

ナノカ : 音楽の好みが合うので、デモ音源が送られてくるときからなにも悪いところがない。

──じゅあんさんは?

じゅあん : かわいいと思います。

──そういう表現なんだ。

じゅあん : 難しくなさそうなところがかわいいです(笑)。

──オオノさんの曲を歌うことにストレスはありますか?

じゅあん : それはないです。作ってくれた曲を聴いて「自分もそう思ってそう」って感じることが多くて。

──オオノさんは、じゅあんさんが歌うイメージをして歌詞を書いてる?

オオノ : そうですね。自分が歌うと照れ臭いこともじゅあんが歌ってくれるので、あんまり考えずに歌詞を書けますね。あとは女の子の言い回しだったりかわいい表現だったりも使って。

──じゅあんさんはドラム・ヴォーカルをやっていて難しいと感じることはありますか?

じゅあん : 速いリズムが叩けないくらい。それ以外はあんまり苦労していない気がする。

──やってみたらスッとできた?

じゅあん : 簡単な曲が多いし、少し練習すれば出来るので、そんなに苦しい思いはないですね。楽チンです。

──今後ザ・ジュアンズが速い曲を取り入れていく考えはありますか?

オオノ : もちろん技術的にうまくなることはいいことだと思うんですけど、ザ・ジュアンズの演奏力に注目している人はいないんじゃないかと思っていて。たとえばじゅあんがドラムをちょっと間違えたとしても、それがいいグルーヴに変えることができる。いまのこの感じだからこそいいと思ったりすることもあるんです。速いリズムだと歌いにくいと思うので、それはじゅあん自身がどうするかというよりも、どれだけ俺らがじゅあんのやりやすいようにできるか、というところが今後の課題ですね。

──なるほど。オオノさんが思う、ザ・ジュアンズのいちばんの魅力はなんでしょう。

オオノ : 自由にやっていて、あまりガチガチになっていないところですね。ミスをしたとしてもいいライヴになる日もいっぱいあるので。このバンドはものすごく初期衝動なんですよね。4人ではじめて音を合わせたときに、僕が忘れかけていた“はじめてギターのアンプに繋げて音を出した感覚”が蘇ったんです。バンドってこれが醍醐味だし幸せだってめちゃくちゃ思っていて。それをすごく感じますね。

──結成1年ちょっとで〈出れんの!?サマソニ!?2018〉の最終選考に進んだり、全国流通盤をリリースしたりと、かなり劇的に状況が変わっていますよね。自分たちでもその実感はありますか?

じゅあん : 不安ですね……。

──なにがいちばん不安ですか?

じゅあん : お金がなくなるのがいちばん不安です(笑)。

──(笑)。じゅあんさんは結構現実的なんですね。これからザ・ジュアンズはどうなりたいと思っていますか?

岩田 : ザ・ジュアンズを観てくれた人が、明日もがんばろうと勇気づけられるような演奏ができたらなと思います。それは決してザ・ジュアンズが完璧な演奏をしたからということではなくて、この4人でこそ出せる雰囲気を感じ取ってくれた方がザ・ジュアンズを見て勇気づけられれば最高ですね。

オオノ : 自分たちにしかわからないものだけど、〈キラキラ・ドキドキ〉という目標はあります。俺らがいちばんキラキラ・ドキドキしちゃえば、観てくれる人も「ザ・ジュアンズってキラキラしてるな」「ザ・ジュアンズを聴くとドキドキする」って思ってもらえるのかな。

──ナノカさんは具体的な目標はありますか?

ナノカ : 女の子目線の歌詞が多いし、もっといろんな女の子に聴いてほしいって思っています。共感できるし勇気づけられる歌詞だから。わたしも普通にザ・ジュアンズを聴くんですけど元気が出るんですよね。

──なるほど。じゅあんさんは?

じゅあん : んー、ないかな〜。でも、いまのやり方は、私がワガママ言っていることと、みんながやりたいと思うもののちょうど間を取って活動している感じがすごくあって。なのでこのままやっていけたらいいのかなって思っています。

──いまのザ・ジュアンズの活動に満足しているんですね。

じゅあん : もうちょっと少なくてもいいとも思います(笑)。

──もうちょっと少なくてもいいんだ(笑)。

じゅあん : でも決まったことはちゃんとやらなきゃなって思っています。

──なるほど。岩田さんは「武道館でやりたい」とかの目標はありますか?

岩田 : 武道館でやるとか以前に、ちっちゃいライヴハウスでもしっかり空気感を作っていけたらなと思います。まずはそこからですね。

──目が黒いからか説得力がありますね(笑)。リーダーのオオノさんはどうでしょう。

オオノ : 僕はやっぱりめちゃめちゃ売れたいんですけど、じゅあんの気持ちを雑には思いたくなくて。状況が変わっていくなかでも、やっぱりじゅあんは大前提として生活がメインにあるから、じゅあんのやりやすい状況をどれだけ俺らが作れるのかが重要だと思っています。「やる気がない」とは言いつつも、やるべきことはめちゃくちゃがんばってくれているので、そのバランスは崩さずに行けるところまで行きたいですね。

『りれっく』のご購入はこちらから


LIVE SCHEDULE

2019年1月27日(日)@下北沢DaisyBar
〈STRANGER THINGS in TOKYO〉

2019年1月31日(木)@大阪心斎橋Music Club JANUS
〈次ロッ研 presents “第三回研究発表会”〉

2019年2月2日(土)@川崎CLUB CITTA’
〈BAYCAMP 201902〉

2019年2月3日(日)@下北沢BASEMENTBAR
〈ステレオガールレコ発〉

2019年2月11日(月・祝)@新潟CLUB RIVERST

2019年2月24日(日)@ 新潟CLUB RIVERST

2019年3月1日(金)@千葉LOOK
〈VINTAGE LEAGUE TOUR 2019〉

2019年3月13日(水)@下北沢
〈NEW LINK!〉

2019年3月15日(金)@仙台enn 3rd
〈VINTAGE LEAGUE TOUR 2019〉

2019年3月23日(土)@新潟LOTS

2019年3月24日(日)@愛知・名古屋
〈今池GO NOW〉

PROFILE

ザ・ジュアンズ

平均年齢19.5歳。2017年10月、結成。
バンド、ドラム未経験のじゅあん率いるザ・ジュアンズ。結成僅か半年で〈出れんの!?サマソニ!?2018〉最終選考へ。
メンバーは、ド派手な見た目とキュートな声「じゅあん」がドラムを叩きながら歌い、新潟の歩くカリスマベレー帽「オオノカツミ」が作詞作曲ギターと少しの歌、頭の中は常に空っぽ美少女「ナノカ」がベース、好きな音楽はないと語るクールなギタリスト「岩田雄真」の4人組。
言い訳程度の演奏力ながら儚くも美しく、どこかノスタルジックで、ドキドキやキラキラが詰め込まれた楽曲たちは、耳の肥えたおじさんから、思春期の学生まで幅広く反響を呼んでいる。
来年1月19日には同年代のステレオガール、錯乱前戦を新潟に呼びレコ発企画を行う。3月にはVINTAGE LEAGUE TOUR 2019への出演も決定。
新世代で1シーンを築きつつある。

【公式ツイッター】
https://twitter.com/the__juans

この記事の筆者
👁 Image
J J

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。

この筆者の記事
この記事の編集者
👁 Image
鈴木 雄希

1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。

この編集者の記事