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2019/07/10 12:00

ハッピー・ロックンロールの進撃は止まらない! ──トムボウイズの未来への煌きが詰まった『NOW'N'RUN』

THE TOMBOYS

ド派手でカラフルな衣装とグルーヴィーなサウンド、そしてキュートでありながら芯の通ったタバタヒナ(Vo&Gt)の歌声で、日本だけでなく海外でもライヴ会場をハッピーな空気に変えてしまうロックンロールおてんば娘、THE TOMBOYSが5枚目のミニ・アルバム『NOW'N'RUN』をリリース! 2019年1月から3月まで実施されたワンマン・ツアーを経て完成された今作には、THE TOMBOYSのいまの気持ちが詰まった作品に。未来に向けての覚悟を持って走り出した彼女たちにインタヴューを実施した。

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INTERVIEW : THE TOMBOYS

THE TOMBOYS
左からGGワカナ(Ba / Cho)、和木マドカ(Gt / Cho)、タバタヒナ(Vo / Gt)、のん(Dr / Cho)

彼女らは「私たちが一方的に好きなだけですよ」と言うけど、やっぱりTHE TOMBOYSほど長年活躍をしているロックンロール・バンドから愛されている人も珍しいと思う(詳しくは本文冒頭で)。そんな彼女たちも今年大学を卒業して、遂にロック一筋の道を歩みはじめた。その一歩目が『NOW‘N'RUN』である。今作の1曲目に収録されている「RUN」で〈たとえば百年 できれば千年 先のゴールを見てみたいものだけど 何が分かるの〉という一節がある。まさに、これからではなく、いまの彼女を切り取った作品。THE TOMBOYSはいま、なにを考えているのだろうか。

インタヴュー&文 : 真貝聡

バンドを始めた理由は、関ジャニ∞やったんですよ

──先の話ですけど、9月13日〈Wings, Wheels and Rock'n'Roll vol.2〉のラインナップは驚きましたねぇ。対バンがギターウルフ、SA、THE NEATBEATSっていう。

和木マドカ(Gt&Cho / 以下、マドカ) : 久しぶりかもしれないです。ロックンロール好きにまみれるっていう。

タバタヒナ(Vo&Gt / 以下、ヒナ) : 日本ロックンロールのレジェンドたちに混ざれるのはうれしいですね。

──前回もお話ししましたけど、ZIGGYやキングブラザーズのオープニング・アクトに選ばれたり、ザ50回転ズと対バンをしたり、ここまでレジェンド級のバンドに歓迎される若手バンドも珍しいなと思ってて。

マドカ : 歓迎されているかはわからないですけど、こっちが好きなので一緒にできるのはうれしいですね。お客さんも年齢層高めの方が集まるので「もう、やったろか!」と思ってます。

──先日はフジテレビの『Love music』で浅野忠信さんが気になるバンドを紹介する際に、サカナクション、Suchmos、King Gnu…… そしてTHE TOMBOYS(以下、トムボウイズ)の名前を挙げてましたよね。

一同 : あぁ!

のん(Dr / Cho) : SODA! の皆さんにはすごくお世話になってて、イベントに出てもらえたこともあるし。ラブコールが届いてますね。

──ツイッターでも一緒に撮った写真をアップされてましたけど、浅野さんとはどんなお話をされたんですか。

のん : セックス・ピストルズのグレン・マトロックにプロデュースをしていただいたことがあるので、その話はしましたね。「グレンってどんな感じだった?」みたいなことは聞かれました。

ヒナ : 可愛がっていただいてるよね。

グレン・マトロック(セックス・ピストルズ)がプロデュースを行った『TO THE DREAM』から「Tell Me Why」
グレン・マトロック(セックス・ピストルズ)がプロデュースを行った『TO THE DREAM』から「Tell Me Why」

──それと僕の気になることで言えば、のんさんが光GENJIと少年隊のレコードを買ったことをツイートされたじゃないですか。

のん : ああ! 買いましたね(笑)。

──それが結構意外だったんですよね。

のん : 私、バンドをはじめた理由をいままで言ってなかったんですけど、関ジャニ∞の大倉くんがめちゃめちゃ好きやったのがきっかけなんですよ。

──あ、ルーツは関ジャニ∞だったんですか!

のん : そうなんです。最近は昔の音楽を聴くことにハマってて、それでジャニーズをまた好きになって。アナログ・レコードで聴いたらおもしろいかなと思って、買いました。いつかDJでかけられたらな、って。

──ほかの皆さんは最近なにを聴いてます?

マドカ : 私はカントリーが好きでハンバート ハンバートとか、フォークだったら高田渡も好き。ギターがめっちゃガンガン鳴ってるザ・ブラック・キーズを聴きつつ、カントリーで調和をとるみたいな(笑)。

ヒナ : ああ、わかる! 1週間の中でマディ・ウォーターズとかブルースをめっちゃ聴く日と、フォーク系の穏やかな音楽を聴く日があります。

GGワカナ(Ba&Cho / 以下、ワカナ) : バンドやったらナードマグネットとか東京のメメタァも聴くんですけど、SUPER★DRAGONも聴きます。

──スパドラとトムボウイズはだいぶ違いますよね。

ワカナ : そうですね(笑)。たぶん、普段聴いているのは予想外のものが多いと思います。

──ワカナさんでいうと、私鉄は大阪だと阪急がお好きだそうで。

ワカナ : あ、大好きです! 東京やと日比谷線が好きです。

──関東は相鉄線が好きなんですよね。

ワカナ : あぁ、相鉄は大好きです! 関東の私鉄やと相鉄が1番かなって感じですね! 20000系のフォルムというかカラーが大好きなんですけど。

ヒナ : ぜんぜんわからへん!

ワカナ : …… すいません(笑)、通じないんですよね。

のん : 出会ったときから「ユニバに行くのは、こうやって乗ったらいけるで」とか言ってたので電車に詳しいことは知ってたんですけど。出会った頃はそこまでやって、ここまで熱が入ったのは最近ですね。

──“出会ったとき”でいうと皆さんの関係は10年目になるんですよね。

2018年末に心斎橋BIGCATで行われた、初のクリスマスマーケット / ワンマン・ライヴから「RING ME」(『Wherever We Want』収録)
2018年末に心斎橋BIGCATで行われた、初のクリスマスマーケット / ワンマン・ライヴから「RING ME」(『Wherever We Want』収録)

のん : 中1のときに出会ったから…… そうですね。家族と過ごしている時間よりも、メンバーと過ごしている時間の方が確実に多いよね。

──改めて感慨深くなったりします?

のん : あんまり自分たちでは数えてないですね。

マドカ : うん、意識はそこまでしないかも。「そろそろベスト盤の時期やな」と調子に乗ったりはしますけどね。

ヒナ : ふふふ、年齢で考えたら早いけどな。

のん : これだけ(作品を)出してるから、1枚くらいフル・アルバム出すかっていう話はしますけどね。ずっとミニ・アルバムばっかりなので。

覚悟というか「もう音楽しかやらない生活をやっと手に入れる」って

──それこそ今回の『NOW‘N'RUN』は、5枚目のミニ・アルバムになりますね。

ヒナ : 結構、短いスパンで作ったよね。ワンマン・ツアーが終わったのが3月の終わりで、そこから2ヶ月くらいで。

──そんなに早く作るバンドも珍しいですよ。

ヒナ : 私たちも、こんなに早く作ったことはなかったので勉強になったよね。

1曲目「RUN」

──個人的には1曲目の「RUN」がトムボウイズで一番好きな曲なんですよね。

ヒナ : おぉ〜! 「RUN」はまさにいまの自分たちの気持ちが詰まってますね。

THE TOMBOYS「RUN」MV
THE TOMBOYS「RUN」MV

のん : レコーディングのときに、Bメロのリズムが変わったんです。いままでやったら急な対応に焦っちゃうタイプだったんですけど、自分自身の成長を実感しました。

マドカ : 「意外とこういうタッチもトムボウイズで出来るんや」と思いました。日本語なのが新鮮やったんかな? いつもリード曲は英語が多かったから、歌詞が届いたときに「こういう風に伝えるんや」って。ギターのアレンジも歌詞ありきで考えたなと思います。

ヒナ : ベースはめっちゃ動くよね。

ワカナ : めっちゃ早いんですよね。指弾きなので驚かれるんですけど、今回はその限界にチャレンジしました。Cメロの「私は叫び続ける」が1番しんどい(笑)。

ヒナ : “RUN”って直訳すると“走る”なわけで、自分たちがスタートラインに立っている状態というか。1000年、100年、10年先のことでもわかったら安心すると思うんですけど、先のことを知ってしまったらあんまりおもしろくないし、どうなるかわからないことが私たちは楽しみではあるので。どうなるかわからない、“先のためのいま”をどう走るかを考えて書いた曲ですね。これから先のことが楽しいことかわからないけど、そのときに感じたことを大事にして先へ進みたいと思って書きました。

2曲目「Vilgilia」

ヒナ : これは去年のヨーロッパ・ツアー中、イタリアで出会ったビルジリアという人の曲で。私たちが泊まったゲストハウスのオーナーさんなんですけど、お別れが印象的やったんですよ。明るいんだけど、どこか寂しそうにしてて。それぞれ各地みんな優しかったんですけど、ビルジリアだけは忘れられなかった。

のん : 朝ごはんが私の中では印象的なんですけど、でっかいテーブルにパンケーキとかサラダとか食べきれないほど山盛りの朝食を用意してくれて! ものすごく親切にしてくれてね。

ヒナ : 心遣いがすごいよね。日本から来たよくわからん小娘たちに、ここまで良くしてくれるんやと感銘を受けて。

ワカナ : 私が印象に覚えているのが、ビルジリアが自分の経験してきたことを4人に話してくれたのがうれしくて。それを思いながら弾いてますね。

のん : めっちゃ古い聖書が家にいっぱいあって「これは、私のおじいちゃんの世代から引き継いできたものだよ」とか、いろんな話がおもしろかったです。

ヒナ : 永遠に少女みたいな人でね。

マドカ : 曲の元ネタ自体は、数年前に何となく深夜のスタジオに入ったときバーっと作ってたんです。だけど、そのときは作り上げることができなかったんですよね。好きなテイストではあるけど、曲にまでもって行けなかったのがヨーロッパ・ツアーへ行った情景を体験したことで昇華できた。

3曲目「やんなっちゃうわよ」

ヒナ : 単純に「ああー嫌やわぁ」と思うことがあって、はじめて「嫌」というネガティヴ・ワードを曲にしました。ただ単にネガティヴなわけじゃなくて、人と自分の正しいと思うことは違うし、あの人からみたら自分は間違ったことをしているのかもしれんけど、自分にとっては正しいことやから。それを信じてやるべきというか。物事を選ぶときに正しいとか間違っているが決まっているんじゃなくて、そのあとの自分の行動で全部の選択が正しかったことにできる。何も間違ってないし、選ぶ段階で恐れることはないと思うんですよね。

──たしかに、その道を選んで正しくさせるかどうかは自分次第ですよね。

ヒナ : そうですね。結局、人からみて正しい選択かどうかは大事じゃなくて。自分が正しいと思ったら、その道を進んでみれば良いと思うんです。そっちの方が後悔しないなって。

マドカ : 前々からブルースのスライド・ギターを見よう見まねでやっていたんですけど、この曲ができたときに「あ、使えるかもしれない」と思って。ブルージーっぽく1曲はこういう曲があってもええんかなと入れたら、良い方向へ転びました。

ヒナ : こういう好き勝手にやって良い感じの曲を1曲は入れたい。音も歪ませて、舌打ちも入れて、全体的に悪そうな感じになったよね。

マドカ : ハッピー・ロックンロール・バンドの意表を突く部分が、自分たちの中でも欲しいのはあるかな。

ワカナ : 私はベースよりも、コーラスを意識して聴いてほしいなと思ってて。最初の「やんなっちゃうわよ」箇所をオクターブ下で旋律と同じ音を歌ってみたんです。それはトムボウイズでははじめてだったので、新しい発見だなと思いました。

のん : 自分の中で、こういう曲は得意ジャンルですね。1番自分に合っているというか、ドラマー的にも作りやすかったです。

4曲目「What Are We Gonna Do?」

ヒナ : これは恋の曲ですね。女の子が主人公なんですけど、50‘sぽいアメリカンダイナーとか、そういうオールディーズな風景をイメージして書きました。歌詞にもソーダ、チェリー、シェイク、ムーンライトとか自分の言いたいワードを入れましたね。

──映画でいうと『アメリカン・グラフィティ』っぽさがありますよね。

ヒナ : ああ!まさにアレは憧れる時代ですね。みんなでジュークボックスの前で踊るっていう。

──そのあたりの年代を好きになったのって、何がきっかけなんですか。

マドカ : 最初はファッションとかビジュアルから入りましたね。

ヒナ : 開襟シャツ、サーキュラースカート、太いベルトして──。

マドカ : ボーリングシャツを着て、とかね。バンドだとストレイ・キャッツとか最近はLEARNERSを聴いたり、昔の映画を観たりして「これが50‘sなんや!」と全部がリンクしていった感じ。ギターの演奏で言ったらブライアン・セッツァーとエルヴィス・プレスリーは憧れますね。

ヒナ : 良い頃のアメリカとか、明るい感じがすごい良いなと思って。いまの自分たちの周りには全くない感じなので。

──演奏についてはどうですか。

のん : コーラスが出にくい音域なんですよ。だからドラムを叩きながら歌うのが難しくて、歌どりはかなり苦戦しました。

ワカナ : たしかにコーラスは難しかったですね。言い回しを「もうちょっと子供っぽく」と言われたんですけど、私の地声がめっちゃ低くて。

ヒナ : 私が「ちゃう! もっとスウィーティな感じで」とか、めっちゃ言ったよな。

ワカナ : そこに苦戦しましたね。

マドカ : 今作の中では、この曲が1番コーラスワークに凝ってて。音は50'sのロカビリーとか、そっちのテイストを意識しながらはじめてフェンダー・アンプで録りました。コーラスはドゥーワップっぽい感じになればと思って、リヴァーブをかけたりダブルにしてみたり。最終的にはライヴで「What Are We Gonna Do?」を聴きながら、みんなに踊ってもらいたいと思ってて。ライヴでの絵面を想像しながら作りましたね。

5曲目「DO IT!」

マドカ : この曲はひと言で表すと「ノリ」やなぁ(笑)。楽しくやる! って感じ。あとベースラインがありきな感じがするよな。

のん : 16ビートをトムボウイズで使うと思ってなかったんですけど、やってみたら意外にあったという。

ワカナ : この曲は結構好きです、私。

のん : 推し曲?

ワカナ : 推し曲です(笑)。

6曲目「ブルーアイズ」

ヒナ : 曲自体は「フルーツキャンディ」を書くよりも前からあったんですけど、当時は自分の気持ちがそこまで乗らなくて「いまじゃないかな」と思ったんですよ。それで今回は、いまの自分の心境と曲がちょうどリンクした感じですね。

マドカ : あのときは、このアレンジで作れなかったんだと思う。リズムを変えるとか、手グセを入れたくなったけど、この曲は違くない? となって。曲を最後まで仕上げる根気が足りなかった。実際はかなりシンプルなアレンジになったよね。

のん : トムボウイズは曲の基盤があって、そこにどれだけ音を足していくかを考えることが多いんですけど。「ブルーアイズ」は足した音をどんどん引いていく作業でした。意外になにもしなくても伝わるものは伝わる。歌詞をどれだけ伝えやすくするかを考えたときに、楽器はシンプルで良いんじゃないかなって。

ワカナ : みんなが言ったようにシンプルなんですけど、最後のリフを弾くのが個人的に楽しいです。

7曲目「なんにもない」

マドカ : もともとは6曲入りやったんですけど、レコーディング中に「なんにもない」がヒーちゃんから送られてきて。

のん : その時は正味「え、待って! まさかこれを録るとか言わんよな」と思ったんですけど、聴いたらめっちゃ良かったので「これは仕上げるしかない!」って。

──どうして急遽入れようと思ったんですか。

ヒナ : んー、前半3日間の合宿レコーディングで、くたくたになって家に着いて。朝起きたら急に曲が出来てしまったんです。レコーディングとか作曲期間中に、みんなで一緒にいることが多くて…… それこそ出会って10年ということに気づいてたんかな。いままでのことを振り返ったり、これまでのことを考えたりしたら曲が出来てしまったというか。ギターを弾いていたら2時間くらいでワーって完成しました。

マドカ : 中1から同じ時間を共有してきたからこそ、こういう心境やったんやろうなとわかったから「これは入れる」と。

のん : ヒナから送られてくる音源って、だいたいギターのコードと鼻歌が多いんですよ。だけど「なんにもない」だけは一緒に送られてきたよね。このメロディにして、この歌詞は「最高だな」と思いました。

ヒナ : 自分でもびっくりするくらい自然にできましたね。

──自分の中で無意識に考えていたことが、メロディに乗って出てきて。

ヒナ : なんか目が覚めたときに、「あー自分って、バンド以外になんにもないな」と思って。もしバンドがなくなったら自分の人生というか、生活とか環境とかもゼロに戻ると思って。その気持ちが曲になった感じです。

──年齢的なものも大きいんですかね。

ヒナ : 23歳になる年なんですけど、友達はみんな就職してて。その中で自分たちは中学生の頃からやっていることが変わってないので、全員が学生じゃなくなったし、覚悟というか「もう音楽しかやらない生活をやっと手に入れる」って。この先、楽しいことばっかりじゃないとは思っているんですけど、いまやるべきこととか、やるしかないこととかを全て覚悟した上で作ったミニ・アルバムですね。

尖ることだけがロックじゃないし、そういう優しさも含めてロックなんじゃないか

──改めてアルバムが完成して、手応えはどうですか。

のん : いままでのトムボウイズを更新できたんじゃないかなと思います。

ワカナ : 前回も傑作だと思ったけど、今回も傑作ですね。最高傑作。

ヒナ : 「昨日の自分も最高やったけど、今日も最高やったな」って、毎日そうやったらいいのにな。

──最後にトムボウイズ的なロックな話を聞けたらと。

ヒナ : ロックかぁ…… 難しいですね。

のん : 「私は好きなものを胸張って好きということ」ですね。先ほどもその話に触れてくださったんですけど、いままで関ジャニ∞が好きでドラムをはじめたことを言ってなかったんですよ。私がそれを言っても説得力がないと思ったし、周りがどう受け止めるか考えたら不安だった。だけど自分の好きなものはやっぱり好きやし、胸を張って好きということがロックなんじゃないかなと思います。

ヒナ : 私はギターウルフのセイジさんについてなんですけど、打ち上げでセイジさんとトムボウイズとほかの数人でお話をさせていただいてたんですよ。それで良い感じにお酒も入ってきて、誰かが私たちのことを「お前ら」って言ったんです。そしたらセイジさんが「…… ちょっと待て、“お前ら”はないだろ」と言って。

──おお! ドキドキしますね。

ヒナ : 「じゃあ、なんて呼んだら良いんですか?」と聞かれて「ベイビーだろ」って。その瞬間にセイジさんカッコイイ! と思いました。尖ることだけがロックじゃないし、そういう優しさも含めてロックなんじゃないかと思いますね。

マドカ : 『マーベラス・ミセス・メイゼル』という海外ドラマがありまして、主人公の女性が旦那に浮気をされて、それを酔った勢いで漫談して名声を獲得していく話なんですけど。50年代なので、女性が家のことを話すなんて絶対のタブーだったんですよ。「だけど、これが私」って、悲劇を笑い話にするくらい強い姿勢というのはロックやなと思って。

ワカナ : 私は駆け込み乗車をしない人がカッコイイと思います。すぐ次の電車がくるのに無理やり乗り込もうとする人の気持ちが考えられなくて。だからこそ「乗れへんわ」と、1本見送る余裕のある人はロックやなと思います。

──東京の通勤ラッシュは本当に椅子取りゲームみたいな感じで、僕は苦手なんですよね。

マドカ : なんか人間の本性が表れる場所やと思います。荷物をどこに置くかとか、体が当たったときに謝れるかとか。

──電車の中は隠している人間の欲が出るとしたら、ライヴハウスのステージ上は何が出てると思います?

のん : 私は普段とは違う自分が出ているかも

ヒナ : それはそうかも。

のん : 生まれつきのぶりっ子なんですけど、ステージ上はどんだけブサイクでも髪がぐちゃぐちゃでも何でも良いと思っちゃうんですよね。だからもう1人の自分というか、別のスイッチが入ります。

マドカ : ステージって、その人がどれだけの熱意を込めているかとか、音楽に向き合っているか、その人の思っていることが全部出る場所やなと思います。「この人はちょっと緊張してる」「いま不安になっている」「すごい楽しいんやろうな」とか全部の感情がお客さんに伝わる。

ヒナ : それでいうと満員電車と近いかもね。

マドカ : 本性というか、そのときに思っている感情が漏れちゃうよね。

ヒナ : うん、隠せへん。だからライヴって好きやねんな。

編集 : 鈴木雄希

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LIVE SCHEDULE

〈THE TOMBOYS ツーマンシリーズ2019〈茶話会〜THE SAWAKAI〜〉〉
2019年7月16日(火)@下北沢THREE
出演 : THE TOMBOYS / 錯乱前戦
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

2019年7月24日(水)@心斎橋JANUS
出演 : THE TOMBOYS / BUGY CRAXONE
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

2019年8月24日(土)@六本木VARIT.
出演 : THE TOMBOYS / THIS IS JAPAN
時間 : OPEN 16:30 / START 17:00

2019年8月27日(火)@神戸VARIT.
出演 : THE TOMBOYS / Layne
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

2019年9月20日(金)@渋谷TSUTAYA O-Crest
出演 : THE TOMBOYS / 爆弾ジョニー
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

2019年9月26日(木)@KYOTO MUSE
出演 : THE TOMBOYS / ザ50回転ズ
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

THE TOMBOYSワンマンツアー2019『RUN RUN RUN』※詳細は後日発表
2019年10月26日(土)@神戸VARIT.
2019年11月01日(金)@札幌 SPIRITUAL LOUNGE
2019年11月03日(日)@仙台 FLYING SON
2019年11月04日(月)@金沢 GOLD CREEK
2019年11月09日(土)@福岡 UTERO
2019年11月10日(日)@岡山 PEPER LAND
2019年11月16日(土)@難波Mele
2019年11月17日(日)@高松 TOONICE
2019年11月23日(土)@名古屋CLUB ROCK’N’ROLL
2019年11月24日(日)@六本木VARIT.

【詳しいライヴ情報はこちら】
http://thetomboys.net/live-2/

PROFILE

THE TOMBOYS

THE TOMBOYS
左からGGワカナ(Ba / Cho)、和木マドカ(Gt / Cho)、タバタヒナ(Vo / Gt)、のん(Dr / Cho)

何か熱いものを求めてずっとドキドキする鼓動を忘れずにステージに立ち続けたいというモットーのもとに集いしおてんば女子4人組が繰り出すはハッピーロックンロール! 名をザトムボウイズと申します!

【公式HP】
http://thetomboys.net
【公式ツイッター】
https://twitter.com/the_tomboys

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ライター真貝聡
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鈴木 雄希

1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。

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