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札幌で結成され、今年で結成13年目を迎えるロック・バンド、tacicaが新たな両A面シングル「煌々/ホワイトランド」を2018年9月12日にリリース。「煌々/ホワイトランド」は、前作「ordinary day/SUNNY」と対を成す作品で、プロデュースには前作に続き野村陽一郎が、ドラムにSyrup16gの中畑大樹がそれぞれ参加した。
OTOTOYでは今作のリリースに先駆けて、2018年9月1日(土)に〈「煌々/ホワイトランド」先行ハイレゾ視聴会〉を実施。今回、「煌々/ホワイトランド」と「ordinary day/SUNNY」のハイレゾ視聴、公開インタヴュー、そして本邦初公開となるミュージックビデオの公開など、2度とない貴重なイベントに。応募開始と同時に申し込みが殺到し、すぐに定員数を超える申し込み数となった今回のイベントのレポートを掲載します。運良くイベントに参加できた方も、惜しくも参加できなかった方も、そしてハイレゾに興味がある方も、ぜひお楽しみください。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文&構成 : 鈴木雄希
編集補助 : 浅井彰仁
写真 : 大橋祐希
故郷と東京、そして生きること
tacica / 煌々/ホワイトランド
【価格】
初回生産限定盤 : 1,111円(税抜き)
通常盤 : 926円(税抜き)
【収録内容】
《初回生産限定盤》
1. 煌々
2. ホワイトランド
3. acaci-a (TOUR2018 “三大博物館 ~静と動の邂逅~”@マイナビBLITZ赤坂)
4. Co.star (TOUR2018 “三大博物館 ~静と動の邂逅~”@マイナビBLITZ赤坂)
《通常盤》
1. 煌々
2. ホワイトランド
【ご購入はこちら】
https://lnk.to/Koukou-WhiteLand
tacica/煌々tacica/煌々
──まずハイレゾ音源を聴いてみていかがでしたか?
猪狩 : ひとつひとつの音がちゃんと聴こえるし、音の幅もすごく広く聴こえる印象ですね。ハイレゾで音楽を聴くのはすごくいいですね。
──小西さんはどうですか?
小西 : ぼくは普段家ではヘッドフォンとかで音楽を聴いていて。でもヘッドフォンで聴くのと違って、音のレンジが広いというか、奥行きと幅がすごいあるなあと思いましたね。ベーシストって、低音が出てないで聴かれているとか多いので、できればこういう環境で聴いてもらえるとうれしいですね。
──今回リリースされる「煌々 / ホワイトランド」は、両A面シングルですね。この2曲は、シングル全体としてはどういう位置づけなんですか?
猪狩 : ひとつ前のシングルの「ordinary day / SUNNY」も両A面シングルだったんです。シングルをリリースするときに「どっちかがB面」みたいな扱いにしたくないと思っていて。どっちがtacicaの表で、どっちかがtacicaの裏なんだ、というわけではなく、両方同じような目線で聴いてもらえたらいいなというところから両A面シングルにして。その地続きとして今回の「煌々 / ホワイトランド」を作りたかったんです。CD自体の形態も初回盤にはライヴ音源が入ってるので、そういうところから。今回tacicaがどんなことをやろうとしているんだろう、という部分が明確にできたらな、というところからはじまっています。僕らとしては、「煌々 / ホワイトランド」は「ordinary day / SUNNY」と対照的なものとして認識しているんですけどね。
──対照的とは?
猪狩 : はっきり言えば曲調ですね。あと歌詞でいうと、人間の表面的なものと内面的なものという住み分けはありますね。それが結果として音に出ていると思っているので、音源を聴いて感じてもらえたらうれしいですね。だから、そういう意味で、今日は「煌々 / ホワイトランド」と「ordinary day / SUNNY」をハイレゾで聴けるというのは、めちゃくちゃいいイベントだったと思います。
──これは僕の勝手な思い込みなんですけど、4曲を聴いてみたときに、全曲通して“生きる”というテーマがあるのかなと感じたんです。
猪狩 : それを言うと、僕らははじめから一貫してそういうテーマを置いていたんです。でもここ最近は、それに付け加えて“喜怒哀楽”のような、人間の表情のようなものも生きてく上での大事な部分なのかなと思っていて。なのでいまはそこに焦点を当ててやっている感じはしています。だから、“生きる”というテーマに関しては、いままで以上に潜っていってるかもしれないですね。
──喜怒哀楽の表現もしているから激しい曲だったり、ゆっくりな曲もあったりっていうことですかね?
猪狩 : 人間の共通点って、“生きる”ということ以外になかったりするのかなって思っていて。一貫して、生きているということだけが、みんな共通してることなのかなって。だから、それについて書けばきっとみんなもそうだよなって、共感してもらえることがあるんじゃないかなと思ってずっとやってます。
──今回せっかくハイレゾ聴いてもらったので、制作とか音作りのこだわりについても聞きたいと思っていて。
猪狩 : こだわりとしては、とにかく一発録りですかね。「せーの」で、みんなで録る。いまは僕と小西と野村さんと中畑さんで、一緒に録っています。曲によるかもしれないけど、バンドらしい音を出すと考えたときに、1番いい録り方だろうと思っています。
──13年間ずっと一発録りでレコーディングをしているんですか?
猪狩 : レコーディングでは一発録り以外したことないですね。
──そうなんですね。小西さんは音や制作についてのこだわりはありますか?
小西 : 猪狩が言ったように、一発録りをすることはもちろんあります。ベースに関して言うと、「ordinary day」と「SUNNY」に関してはリアンプをしたんです。ブースの問題でベース・アンプが鳴らせなかったので、1回パソコン上にデータを取り込んで、ギターとかドラムを生で録り終わったあとに、最後にベースだけ別にアンプで鳴らして音を作ったんです。一発録りなのでそのビート感だけは残しながら、ギターとか仮歌に合うように音を作っていきましたね。なるべくギターやドラムに被らないように、ということは特に意識しました。
──「煌々」は、どんな曲ですか?
猪狩 : 「煌々」は去年の秋に全国ツアーをまわってるなかで、時間があるときに会場の楽屋で作ったんです。それでみんなでリハ前に音出したりしてできた曲なんです。
──へえー! 普段tacicaはどのような曲の作り方をしているんですか?
猪狩 : メロとか弾き語り段階のものを作ってスタジオに持って行くこともあるけど、基本的にはバンドなので、みんなで作り上げたほうがいいかなと思っていて。ただもう1曲の「ホワイトランド」みたいに、ちょっと内向的なものは、詞も曲もバーっとフル尺で作ってしまったほうが、その世界観が失われない気がしますね。
──「ホワイトランド」はいつ完成したんですか?
猪狩 : これはツアーが終わって、寂しい気分のときにつくりました。
──それはどんな寂しさだったんですか?
猪狩 : 僕は北海道の雪深いところ出身なんですけど、いまは東京に出てきている地元の友達が、クリスマスにめちゃくちゃ落ち込んでいて。それで作った曲です。
──えーっと…… もうちょっと詳しく聞かせてもらえますか(笑)?
猪狩 : なんだろうな……。とにかく北海道は雪深いイメージがあると思っていて。その雪深さを友達に思い出してもらいたかったんです。それで地獄のようなファズの音で、豪雪の猛吹雪の感じを再現してみて。あの豪雪と比べたら、いま落ち込んでることなんて大したことないだろ! っていうメッセージを(笑)。
──でもその話を聞いたあとに歌詞読むと本当にそのままですね(笑)。そういう意味では「煌々」は歌詞に込めた思いとかはあるんですか?
猪狩 : どちらかというと歌詞にすごいメッセージ性があるというよりも、メロディを重視することに重きを置いた作詞をしている感じはします。日本語って英語と違うから母音があってなかなか流れるようにはいけないんだけど。だから、メロディにのってはじめて意味を成す言葉っていうのが"歌詞"かなって。
──歌詞の作り方も違うんですか?
猪狩 : 全然違うと思います。
──「煌々」はPVもありますね。今回、なぜ台湾で撮ろうと思ったんですか?
猪狩 : 台湾のノスタルジックでオリエンタルな感じが、この曲に合っていると思ったんです。
──海外はよく行かれるんですか?
猪狩 : 僕は初めての海外だったので、パスポートを取りに行きました。
小西 : 僕もはじめてです。
──初海外はいかがでしたか?
猪狩 : めちゃくちゃ楽しかったんだけど、本当に暑かった。このMVのなかにありとあらゆる時間帯が入ってきてるんですが、2日間で撮ったこともあって、めちゃくちゃハードでしたね。でもこの2日間でいろんな風景を見ることができたのは、すごくよかったです。
──なるほど。今回プロデューサーの野村(陽一郎)さんと、ドラムで参加している中畑(大樹)さんもいらっしゃっているので、今作についてお話を聞きたいですね。まず野村さんから、今作の聞きどころなどはありますか?
野村 : 「煌々」は、もともとツアー中に猪狩君が「こういうリフができたんです」と言って、イントロを弾いてくれたことがはじまりなんです。それを聴いて、すぐに小西君も呼んで作った曲で。今回のリズムは、過去のtacicaの楽曲にないリズムなので、そういう高揚させられることができてよかったと思っています。tacicaのふたりは、音楽的にものすごいポテンシャルを持っているから、僕は客観的にtacicaを見て、彼らが持っているはずだけど、気づいていないポテンシャルを引き出すことが、僕の仕事だと思っています。「煌々」のようにツアー中にできる曲もあると思うので、それも楽しみですね。
──中畑さんはいかがですか?
中畑 : tacicaはすばらしい! それだけです。
──最後におふたりから、ひと言ずつお願いします。
小西 : tacicaの中では明るめの曲になった「煌々」と、tacicaらしい楽曲に仕上がった「ホワイトランド」。今回も野村さんと中畑さんに助けていただいて、この2曲をいい形で作品としてリリースできたので、ぜひ多くの方に聴いていただきたいですね。ツアーもあるので、こちらもぜひ遊びに来てほしいです。
猪狩 : ここに来て、僕らは毎回チャレンジをしているんです。そういうチャレンジの中で、「煌々 / ホワイトランド」ができたので、聴いてくれた方々にそれが伝わってくれればうれしいです。今日は本当にいいイベントでした、音楽っていいよね。今日来てくれている人はツアーに絶対来てくれると思うので、またぜひライヴで会いましょう!
〈tacica TOUR 2018 ~煌々etc.~〉
2018年9月28日(金)@さいたま新都心 HEAVEN'S ROCK
2018年10月5日(金)@弘前 Mag-Net
2018年10月7日(日)@仙台 MACANA
2018年10月10日(水)@広島 Cave-Be
2018年10月11日(木)@高松 DIME
2018年10月13日(土)@福岡 DRUM SON
2018年10月19日(金)@名古屋 CLUB QUATTRO
2018年10月21日(日)@札幌 BESSIE HALL
2018年11月4日(日)@金沢 GOLD CREEK
2018年11月11日(日)@大阪 umeda TRAD
2018年11月21日(水)@恵比寿 LIQUIDROOM
【詳しいライヴ情報はこちら】
http://www.tacica.jp/live
tacica
2005年に札幌で結成されたロック・バンド。07年リリースのデビュー・ミニ・アルバムが軒並みインディーズ・チャート1位を獲得し、08年メジャーに移籍。その後もメディア露出が無いにも関わらずシングル、アルバム共にオリコンTOP10入りを記録。「彼らの楽曲を自分の人生の歌、生きる指針として愛する」ような、深い部分で繋がるリスナーを増やし続けている。リリース・ツアー以外にも企画ワンマン・ツアー〈三大博物館〉、〈TIMELINE〉などを開催、2018年春には、初となるアコースティック・セットでのライヴを開催した。2018年9月12日には11枚目となるシングル「煌々/ホワイトランド」のリリース、同年9月28日からは全国ツアー〈tacica TOUR 2018 ~煌々etc.~〉を開催。
【公式HP】
http://www.tacica.jp
【公式ツイッター】
https://twitter.com/tacica_official
パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。
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1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。
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