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弦先誠人、神啓文とタイラダイスケ。3人のDJが、新宿のMARZを拠点に全国で主催し、今最も盛り上がっているパーティー、FREE THROWの徹底分析企画のvol.2は『FREE THROWの軌跡』。今回はFREE THROWが、MARZからキャパ3000人のスタジオコーストで開催するまでに至った軌跡をじっくりお聞きしました。神啓文はなんと居酒屋に住んでいた?!
インタビュー&文 : JJ(Limited Express (has gone?))
タイラダイスケ : 彼らは元々別のバンドで活動していて、それぞれのバンドが解散してその主要メンバーが集まって結成したのがChristopher Allan Diadra(以下、C.A.D)なんですよ。彼らを見つけてきたのは(弦先)誠人さんですね。
弦先 : 最初はお遊びプロジェクトだったらしいんだけど、PILLS EMPIREに勧められて見に行ったらすごいかっこよくて、それが4年前ぐらいだったかな。FREE THROWにライヴを入れ始めた年だったんですよね。でもその後メンバーの一人がカナダに行っちゃって一回活動休止。もう終わったもんだと思ってたら去年急に復活したんです。
タイラ : 毎年下北沢のERAのフロアとバーを借りてゲストDJを20人ぐらい呼んでイベントをやってるんですけど、ERAの店長にC.A.Dのメンバーを紹介したいからDJさせてやってよって言われて、させてみたらメチャクチャ面白かったんですよ。酒飲んで時代錯誤なロックをかけまくるっていう(笑)。
神 : その時俺もべろ酔いで、絡まれたんですよ! 何じゃこいつらって思ってたら、彼らがC.A.Dだった。
タイラ : 彼らまだ26、7歳ぐらいなんですけど、一番好きなバンドがEmbraceとかQueen of the Stone Ageで、音楽の趣味が本流からちょっとずれてるんですよね。そういう音楽の趣味が変なところとか、ライヴはまだ観たことなかったけど誠人さんもかっこいいって言ってるし、FREE THROWに呼ぼうって俺が言い出したんです。今の時代にジャストな音楽性かどうかはわからないけど良い音楽だし、他にやってる人が居ない、好きな事をやってる感じがいいんです。
Christopher Allan Diadora profile
Vo / Doom Diadora
Gt / Yucky Hero Diadora
Gt / Kazzi Diadora
Bs / Icida Diadora
Dr / Mat Ballad Diadora
Christopher Allan Diadora official HP
――バンドを呼び始めた時のお客さんの反応はどうでしたか? 一番最初はThe Brixton Academyですよね?
弦先誠人(以下、弦先) : いやあ、すごかったんですよ。The Brixton Academyを見に来てたお客さんは元々ダンス・ミュージックが好きだから、俺らのことを全然知らなくてもすごい盛り上がったし、逆にThe Brixton Academyが持ってきてたCDも全部売れちゃったしね。
タイラダイスケ(以下、タイラ) : DJしてると、もう終わりの方なのにお客さんが10人ぐらいステージに上がってきたんですよ。煽ってる訳じゃないのに。普通のクラブだと3時ぐらいがピークが来て、そこからは段々人が減ってくんだけど、FREE THROWは5時に向かって上がっていく感じがあるんですよね。
――The Brixton Academyが最初に出てすごい盛り上がって、その後はどれぐらいの頻度でパーティを開いていたんですか?
弦先 : その年はブッキングとかがあってコンスタントに出来なかったんですけど、2008からは毎月やってますね。
――毎月ってなかなか大変ですよね。次回のSTUDIO COASTって2000人規模の会場じゃないですか。そこまで大きくなるきっかけってどこにあったと思いますか?
弦先 : the telephonesじゃないかな。
――the telephonesがFREE THROWに出たのはいつですか?
弦先 : 2007年の9月ですね。まだ最初のEPが出た年で、2008年に『JAPAN』を出す前だったからまだブレイクする前でしたね。
――前回の話では、タイラさんがthe telephonesを2人に紹介したんですよね? どこで彼らを知ったんですか?
タイラ : MARZで働く前から音源だけ聴いててかっこいいなと思ってたんですけど、当時まだMy Spaceもそんなに無いし、どんな人達なのかわかんなかったんですよ。で、MARZに入ってからその時の店長に紹介されてライヴ見て、メチャクチャいいなと思って神さんと弦先さんが働いてた居酒屋に音源を聴かせに行ったんです。
――2人は職場も一緒だったんですか!?
弦先 : FREE THROWを始める前に、一緒に居た方がいいんじゃないかなって思って俺が後から入ったんですよ。
タイラ : 某居酒屋チェーン店なんですけど、神さんはそこに住んでました。
一同 : 笑
神 : ずっと働いてたら店長よりも長くなっちゃって、主みたいな感じになってたんですよ。
弦先 : 座席のフタをあけると神くんのレコードがいっぱい入ってるんですよ(笑)。
神 : 最終的にはクビになったんですけどね。
――何でクビになったんですか?
神 : 天敵が来たんですよ!
タイラ : ていうか、常識人ね。
弦先 : 店長が頻繁に変わる店で、しっかりした若い奴が入ってきたんですよね。俺が先にクビになったんですけど。怪我して行かなくなって。
神 : バイトの皆で飲んでる時に、酔っぱらってふざけて重なり合って「重い重いー」って遊んでたんですよ。で、最後の一人が乗った時にバキって肋骨が折れたんだよね。
弦先 : そこから行かなくなったんです。
――一番下に敷かれてたんですか?
神 : 結構上の方でした(笑)。
一同 : 爆笑
タイラ : それもおかしいけど、大の大人が重なり合って遊んでるのもおかしいでしょ!
神 : 俺もその頃DJも忙しくなってきたから、月5日ぐらいしかシフトに入れなくなったんだよね。
――でも住んでたんですよね?
神 : そうですね。
一同 : 笑
――話をthe telephonesに戻します(笑)。
弦先 : そこでミーティングを日夜繰り広げてたんですよ。the telephones聴いていいと思ったから2007年の9月にFREE THROWに呼んで、100人ぐらい来て盛り上がったんだけど俺らが目指していたほどお客さんは入らなかったんです。
タイラ : 楽しかったんだけど、悔しさもあったんですよね。
弦先 : the telephonesはその後、FREE THROWの軌跡というか、大きくなっていく過程で何度か登場するバンドなんですよ。名古屋や大阪の地方もそうだし、渋谷のWOMBとか大きい場所でも一緒にやった。
――他に何度も共演したバンドはいますか?
タイラ : MARZではあまり無いかな。同じバンドを同じ場所に呼んでやってもあまり進歩が無い気がするし、一回目に比べるとバンドにもメリットが少ないし。でもthe telephonesとまたやりたくて、名古屋とか大阪での深夜ならまだそんなにお客さんも付いてないしやる意味があるなと思って誘ったんです。WOMBはキャパも広いし、ライヴ・ハウスじゃなくてクラブだったしね。
弦先 : 石毛くん(the telephones)、毎回遊びに来てくれてたよね。
タイラ : the telephonesの曲がかかると煽ってくれたりね。
――他のバンドはどうですか? The Brixton Academyとか。
タイラ : The Brixton Academyも名古屋1回と東京で3回かやりましたね。彼らの場合は初期の頃からバンドの音楽性がだいぶ変わったから、また同じことをやるという感覚ではなかったな。
――PILLS EMPIREは?
タイラ : 東京1回、名古屋で1回。東京で1回やったバンドは、地方以外では何か機会が無いと基本的にはやらないんですよね。12月の年末感で思い入れのあるバンドをもう一回誘ったりはするけど。
――wooderd chiarieも二回やってましたよね。
タイラ : wooderd chiarieみたいなうたもので洋楽の匂いがする音楽、僕は元々好きなんですよ。でもFREE THROWでやる音楽でも無いのかなって勝手に思って2人は勧めないでいて、ある日wooderd chiarie聴きながらいいなーって思ってミーティングに行ったら、そこで2人に「wooderd chiarie呼びたいんだよね」って言われて、そういうのもアリなんだ! って思いましたね。
――ダンス・ミュージックに寄らないバンドを呼ぶきっかけになったのはwooderd chiarieなんですか?
タイラ : そうですね。僕の中ではthe telephonesが第一のステップで、wooderd chiarieが第二のステップなんです。
――彼ら自身はFREE THROWに出るのはどうだったんでしょう? クラブの文化圏ではないですよね?
弦先 : 最初は向こうも半信半疑だったんだけど、実際にやってみたら結構いい盛り上がりで楽しかったみたい。そこから仲良くなりましたね。
タイラ : 俺らが一番盛り上がってた。静かな音楽だけど、深夜にやるぞ! お前らに見せたる!! って気持ちが強かった。
――Avengers In Sci-Fiは?
弦先 : Avengers In Sci-Fiは次の年、2008年2月ですね。俺らがその時に絡むバンドの中では一番大きかったな。
タイラ : The Brixton Academyは身近でかっこいいバンドだったけど、Avengers In Sci-Fiは既にすごい充実した活動をしていて、呼びたかったけど、始めたばかりの時はまだ暗中模索の状態で呼べなかったんです。でも1年経ったあたりでこっちがFREE HROWを通してバンドに返せるものがわかってきたし、今まで躊躇してたバンドにも声をかけるようになって、そしたら意外とOKもらえたんですよね。1バンドだから時間もたっぷり出来て、見てる客層もいつものライヴ・ハウスとは違うし、そこに興味を持ってくれる人が多かったです。
――どんどんバンドが充実していく中で、他にここまで大きくなるきっかけはありましたか?例えばDJのスタイルとか、変化はありましたか?
タイラ : 技術的なところは変わってないけど、選曲とかは変わったかもしれない。
神 : 俺は逆かな。選曲は変わらないですけど、技術的なとこは最初と全然違いますね。
――具体的に言うと?
神 : 丁寧になった(笑)。
弦先 : あとCOUNT DOWN JAPANに出るようになったこととか。神くんがやった後はすごくお客さん増えたよね。
タイラ : そういうのもあるけど、何かがきっかけで客が爆発的に入るようになったというよりかはMARZぐらいの規模のパーティを毎月やってたってところにあると思います。だから次のSTUDIO COASTは今までやってきたことの集大成。この先も続きますけどね。今回出てくれるバンドもほとんどがFREE THROWに出たことのあるバンドで、そういうバンド達ともう一回やるのに何かスペシャルな場所を用意しないとなってのもあるんですよ。あとこれはめちゃくちゃ個人的な話なんですけど、俺、AIR JAM世代ど真ん中なんです。Hi-STANDARDとか大好きで、2000年のAIR JAMの会場って千葉マリン・スタジアムだったんですけど、若い人のあり余ってるパワーが集結しててすごい感動的だったんですよ。でももうHi-STANDARDも止まったし、AIR JAMも無いじゃないですか。the telephonesやwooderd chiarieに出会って二十代の面白いバンドをいっぱい知って、ああいうのをもう一度やりたいなっていうのはすごいある。
――毎月やろうっていうこだわりの発端はどこにあったんですか?
神 : もう当たり前のことになってるので、こだわりってことも無いですね。
タイラ : その延長線上にSTUDIO COASTがあるんですよ。今までで一番でかいハコだし毎月100人を2000人に増やそうって話なんで、余裕がある訳ではもちろん無い。未知の領域ですね。
⇒⇒⇒次回『FREE THROWの未来』に続く
『FREE THROW vol.50』に抽選で2組4名様を無料ご招待!!!
2011/03/13(日)@新木場STUDIO COAST
open / start 13:00
adv.3500yen(1D別) / door.4000yen(1D別)
チケットぴあ[Pコード:129-896]
ローソンチケット[Lコード:72849]
DJ
弦先誠人(puke!)
神啓文(Getting Better/COUNTDOWN JAPAN 08/09)
タイラダイスケ(soultoday/COUNTDOWN JAPAN 08/09 WEST)
GUEST LIVE
the telephones / group_inou / riddim saunter / sleepy.ab / LITE
the chef cooks me BAND / QUATTRO / rega / avengers in sci-fi
wooderd chiarie / SEBASTIAN X / Turntable Films
GUEST DJ
HANDSOMEBOY TECHNIQUE / BRITISH PAVILION(Terry/八木橋一寛)
Nur.(西村道男/eyama/VJ eetee) / ヒサシtheKID(THE BEACHES)
クボタマサヒコ(Kuh/ex.BEAT CRUSADERS)
BOOTH LIVE
MOROHA
VJ
Beast Picture Market
【応募方法】
件名に「『FREE THROW vol.50』に行きたい!」、 本文に氏名/住所/電話番号をご記入の上、info(at)ototoy.jpまでメールをお送りください。
『FREE THROW vol.50』応募締め切り : 3月9日(水)
当選者の方には、追ってメールにてご連絡します。
※あらかじめinfo(at)ototoy.jpからのメールを受信できるよう、設定ください。
『FREE THROW COMPILATION』リリース・ツアー!!!
3月4日(金)FREE THROW_OSAKA@難波ROCKETS
GUEST LIVE : PILLS EMPIRE / 8otto
GUEST DJ : HANDSOMEBOY TECHNIQUE / 大沢睦生(FREAK AFFAIR/Willy)
VJ : Beast Picture Market
3月5日(土)FREE THROW NAGOYA@名古屋アポロシアター
GUEST LIVE : QUATTRO / ORLAND / PILLS EMPIRE
SUPPORT DJ : 野垣内悠(SYNCHRONIZED ROCKERS)
FOOD : motieeee one icecream
2006年5月に下北沢Daisy Barにて弦先誠人、神啓文により始動。
2006年12月タイラダイスケの加入により現在の3DJに。
2007年4月から新宿MARZにホームを移し、DJ×LIVEという従来のCLUBシーンではほとんど成立例の無かった新しいパーティーのスタイルを確立させ、クラブ・シーンとライブハウスの垣根を無くし、その距離を縮める。3人によるジャンルや洋邦新旧問わないDJプレイは幅広い音楽ファンから高い評価を受けている。
また、有名無名問わず自分達のアンテナに引っかかったバンドには助力を惜しまず、それをきっかけとして台頭をあらわしたバンドも少なくない。その活動は東京だけに止まらず、これまでに名古屋・大阪・新潟・長野・柏・水戸・仙台・札幌・静岡とその活動の幅を広げている。
パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。
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2013年のインディー / オルタナティヴ・バンド事情座談会 & スリー・ピース・アールズ・バンド「ZZZ`s」のOTOTOY限定パッケージ配信
2013 年、静かなる平成ロックンロールデモクラシー、バンバンバザール。渾身の14thアルバム『ラブレター』をリリース!
アンダーグラフの軌跡を追う、4ヶ月連続企画第三弾掲載、シングル「Mother feat. MICRO(HOME MADE 家族)」も好評配信中!!
ototoy×disk union 「NEW SENSATION」第9弾 sukida dramas インタビュ―&フリー・ダウンロード
毎月SONG BOOKが届く! Rie fu Monthly project『fu diary』第2弾発売&インタビュー
埼玉音楽の未来会議 vol.2開催!!『SAITAMA LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION Vol.2』
SuiseiNoboAz新作『THE(OVERUSED)END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH』から一曲を先行フリー・ダウンロード!
SuiseiNoboAz『THE(OVERUSED)END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH』
SPENCER『Eine tausend Musik tour 2010』ツアー・ファイナルの音源を高音質で販売開始&インタビュー
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.11 - 待望のBiS初フル・アルバム『Brand-new idol Society』が配信開始! -
world's end girlfriend「Les Enfants du Paradis」高音質フリー・ダウンロード&インタビュー
藤枝憲(Spangle call Lilli line)×ミト(クラムボン)×美濃隆章(toe) キーパーソンが語るHQD鼎談
MONO オーケストラ・ライヴ音源『HOLY GROUND: NYC LIVE WITH THE WORDLESS MUSIC ORCHESTRA』を高音質で販売開始
world's end girlfriend 名作『hurtbreak Wonderland』を大胆に分解する『division』シリーズ vol.2
多くを捨てた先に残った、あるモノとは?──Meg Bonusセカンド・アルバム『TO THE YOU (ME) I MET BEFORE』インタビュー
【PIGMONZ〜未完成な怪獣たち〜vol.3】ユメカが決断した、アイドルとしての再出発──波乱の船出から始まる新たな物語
