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日本国外のみならず、海外でもその存在を知らしめているBiSH。2020年12月24日には代々木第一体育館にて有観客ワンマン〈REBOOT BiSH〉の開催を控え、ライヴへのその熱が高まっている彼女たち。オトトイでは、怒涛の日々を過ごすBiSHに12周目となるメンバー個別インタヴューを敢行。第6回はドラマ「ざんねんないきもの事典」に役者として出演するなど、活動の幅をますます広げていくハシヤスメ・アツコに、ライヴへの想いや2021年の目標を伺いました。
アイナ・ジ・エンドが作詞を担当した新曲『STORY OF DUTY』ハイレゾ配信中!
BiSH / STORY OF DUTYBiSH / STORY OF DUTY
インタヴュー : 飯田 仁一郎
文 : 井上 沙織
写真 : 宇佐美 亮
──ハシヤスメさん、役者デビューまでしてしまったじゃないですか!
ハシヤスメ・アツコ(以下、ハシヤスメ) : ありがたいですね。お話をいただいたとき、ついにこういう日が来たんだなと。ありがたいなと思いましたね。
──(笑)。初の撮影はどうでしたか。
ハシヤスメ : ライヴや取材は何度もやっているので、慣れというか素の自分を出せるんですけど、ドラマ撮影は空気感が独特で、カメラの前でお芝居をするのもはじめてで要領も分からないし、テンパってしまいました。メイキングのカメラが回っていたので、その様子をずっと撮影されていたと思うと恥ずかしいです。
──前の取材から時間が経っているので少し遡って話を伺いたいのですが、ハシヤスメさんにとって『LETTERS』はどんなアルバムになりましたか?
ハシヤスメ : あのタイミングで『LETTERS』を出せてよかったです。ただ、あの頃出したからってあの頃の曲なわけじゃなくて、正直いまも会えない状況は続いているわけで。お客さんと会えるライヴが決まっても、いろんな事情でライヴにはまだ行けないって人もたくさんいるから、『LETTERS』はその人達に寄り添える作品なんじゃないのかなとはずっと思っていますね。自分自身もこの曲を聴いたり歌ったりするたびにグッとくるものがあります。
──アルバムの中で好きな曲はありますか?
ハシヤスメ : 「co」です。BiSHっぽいキラキラ感があって。曲の印象なのか分からないですけど、クリスマスとか夜の遊園地みたいな風景が思い浮かぶんです。全然クリスマスソングとかではないんですけど、寒い時期が好きなのでこの曲もすごい好きです。
──冬のイルミネーションとかが好きなんですか?
ハシヤスメ : 好きですね。昔家族で神戸のルミナリエに行ったこともあって。キラキラしたものが好きなんですよ。電飾だったり、パリピだったり、ギャルだったり。
──「ア・ラ・モード」もパリピですもんね。
ハシヤスメ : パリピですね。クラブで撮っているので。
──久しぶりの取材なので改めて聴いてきましたけど、あれはよくできていますよね。
ハシヤスメ : もうちょっとヒットしてもおかしくないのになって思っています(笑)!
──Twitterの固定ツイートが「ア・ラ・モード」リリースのときのものじゃないですか(笑)。
ハシヤスメ : ずっとあれですね。なんならプロフィールも「ソロデビューしました。MV見てくださいませ〜!(固定ツイート)」のままです。2曲目を出さない限りあの挨拶はずっと変えないですね。
──8月の〈TOKYO BiSH SHiNE6〉はどうでしたか?
ハシヤスメ : 〈TOKYO BiSH SHiNE6〉のセットリストは私が考えたんです。前までセットリストを考えるのは渡辺さんだったんですけど、ここ最近はメンバー指名で考えることが結構あって。今年の〈TOKYO BiSH SHiNE6〉はみんなで作るものだなと思ったので、メンバーにも相談しながら決めていきました。もしかしたら「この曲はちょっと違うんじゃない?」って言われるかなと思いながらセットリストの案をメンバーに送ったら、意外と「いいんじゃない?」って反応で。そこからいろんな意見を聞いて、何曲か入れ替えたりして作っていった感じです。
──ハシヤスメさんが考えた〈TOKYO BiSH SHiNE6〉のテーマは何だったんでしょうか。
ハシヤスメ : "新しいBiSH"というイメージでした。これまでの〈TOKYO BiSH SHiNE〉のセットリストを振り返ると定番曲を結構やっていて、そこにレア曲が入ったりする感じだったんですよ。でも今年は全然ライヴができなくて、新曲含め全然披露していない曲がたくさんあったので、とりあえず全部ぶち込もうと思って。「TOMORROW」とか「ロケンロー」とか、新しいものばっかり最初から入れました。会場にお客さんがいたら「BiSH -星が瞬く夜に-」からはじめていたかな、とかいろいろ考えたんですけど、配信だからこの曲からはじめようと。
──なるほど。いろんな制限がある中で『LETTERS』の曲を全て披露して、素晴らしい試みだったと思いますよ。
ハシヤスメ : 映像に残っていない曲もやりたいと思ったんですよね。横浜アリーナや幕張メッセのライヴは映像化されているんですけど、「この曲聴いたことあるけどライヴでは観たことないな」って曲も配信だったら残ると思ったので。
──無観客でライヴをしてみてどうでしたか?リンリンは泣いていましたよね。
ハシヤスメ : 泣いてしまう気持ちはよく分かりましたね。やっとライヴができて嬉しかったけど、いつもの場所に清掃員がいなくて寂しくて。画面の向こうでみんな見ているっていうのは分かっていたし、楽しんでもいたんですけど、心のどこかで清掃員を求めながらライヴをしていました。でも今年も夏の風物詩ができたことは嬉しかったです。続けられてよかった。
──BiSHはテレビに出演する機会が増えましたけど、印象に残っていることはありますか。
ハシヤスメ : NHKの〈SONGS OF TOKYO FESTIVAL〉に出演したとき、海外のジャーナリストの方が「BiSHは最高だよ」「このご時世にはBiSHしかいないよ」って言ってくださって。海外でツアーをしたことがないのに、こんなに自分たちのことを知ってくれているんだっていうのがすごく嬉しかったです。海外の人に向けて直接発信するのははじめてだったので、生の声が聞けて嬉しかったです。
──海外に行きたい気持ちはありますか?
ハシヤスメ : あります。パスポートも「My landscape」のMV撮影のときにみんなで仲良く作ったので。Twitterのコメントを読んでいると色々な国のファンの方もいらっしゃいますし、がんばって日本語でリプをしてくれているアメリカの方とかもいらっしゃるんですよ。会いに行きたいですね。
──「STORY OF DUTY」のMVロケ地の軍艦島はどうでしたか。
ハシヤスメ : 軍艦島はずっと行ってみたかった場所なので行けてよかったです。たしかに、ここに人がいたんだと思うと興奮しましたね。アユニは軍艦島の軍艦をお寿司の軍艦かと思っていたって言っていました。「どれが軍艦なの?」「違うよ!船だよ!お寿司の軍艦じゃないよ」って。
──ははは(笑)。かつて海底炭鉱によって栄え、東京以上の人口密度を有していた島。実際に人が住んでいた建物が残っているんですよね?
ハシヤスメ : そうです。すごくコンパクトな島に学校や病院が密集していて、隙間がほぼなくて。学校の真隣に家があったりするから、授業も聞けますし、忘れ物してもポイッと投げれば届く位の距離で。靴や新聞や教科書も残っていて、パワーをひしひしと感じましたね。
──代々木第一体育館でのライヴ〈REBOOT BiSH〉が発表されましたが、最初に聞いたときどう思いましたか?
ハシヤスメ : 代々木第一体育館でやれることが嬉しすぎました。私はプラベートで代々木第一体育館に浜崎あゆみさんのライヴを観に行ったことがあるんですけど、大きな会場ですし、数々のアーティストさんが立ってきたところに自分たちが足を踏み入れられるのが本当に嬉しくて。さらにお客さんを入れてのライヴっていうのは久々なのでとにかく楽しみです。席を空けてやるっていうのはやっぱりちょっと悔しいですけどね。
──憧れの場所なだけに、満を辞して立ちたかったですか。
ハシヤスメ : 個人的にめちゃくちゃ立ちたかった場所なので、満員のお客さんを見たかった気持ちもあります。このご時世ですし、仕方のないことなんですけどね。
──どんなライヴにしたいですか。
ハシヤスメ : 〈REBOOT BiSH〉っていうタイトルの意味を考えたときに、"再始動"とか"再起動"ってその通りだなと思って。あのBiSHが11ヶ月も有観客のライヴをやっていないから。ちょこちょこ配信ではやっていたのでライヴをやった感覚はあったんですけど、たしかにBiSHにとっては"REBOOT"だなと思っています。
──お客さんもこの日が久しぶりのライヴって人が多いかもしれないですね。
ハシヤスメ : またここから、もう一度みんなで一つになれるようにがんばっていこうというか。お客さんが現実を忘れられるようなライヴにしたいなと思っていて。ライヴって楽しいけど、ふとした瞬間に現実を思い出したりすることがあると思うんですよ。そういうことを忘れて、純粋に楽しんでほしいなって思っています。心の底からっていうのはもしかしたらまだ難しいのかもしれないですけど、来てくれるお客さんが安全に楽しんでもらえるライヴを作りたいです。
──2021年はどんな年にしたいですか。
ハシヤスメ : 2020年、BiSHは動いてはいたんですけど、止まっていた時間っていうのもあって。2021年はそれを取り戻したいという気持ちがあります。音楽の形は新しく変わってきていると思うので、これからも手を取り合って一緒に寄り添っていけたらいいなと思うし、そういう曲を作っていきたいです。本当に、みんながみんなを支えないと。今年はそれをすごく実感していますね。
編集 : 西田 健
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■ REBOOT BiSH
日時 : 2020年12月24日(木) 開場18:00 / 開演19:00
会場 : 国立代々木競技場 第一体育館
詳しくはこちら
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッ セ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。
2019年7月3日に、メジャー3rdアルバム「CARROTS and STiCKS」をリリース。
9月23日には、初の首都圏以外での アリーナ公演となったワンマンライブ “And yet BiSH moves.”を大阪城ホールにて実施、即日SOLD OUT。
2020年4月13日より、TVアニメ「キングダム」オープニングテーマに起用された新曲「TOMORROW」を配信。
7月8日には、BiSHとして初となるベストアルバム「FOR LiVE -BiSH BEST-」を発売することを発表。
加えて、7月22日には、メジャー3.5th AL「LETTERS」をリリース。
パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。
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