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2019/12/20 20:00

デビュー半年でたどりついたダークな世界観──HAMIDASYSTEM現体制初フルアルバム『down』

HAMIDASYSTEM
左から、Me、She

令和元年より新メンバー「Me」「She」を迎えて再スタートを切ったHAMIDASYSTEM。今年12月4日に彼女たちがリリースしたフルアルバム『down』は、前体制で披露されていたライヴの定番曲や、アルバムタイトルにもなっている"down"、メンバーのMeが作詞した"愛憎"、"19才"などグループの新たな可能性を感じさせる1枚となっていた。デビュー半年に満たない彼女たちはどのようにしてこの世界観にたどり着いていったのか?メンバー2人に話を訊いた。現体制のHAMIDASYSTEMでは、初めてのインタヴューをどうぞ。

現体制初のフルアルバム、配信中!

INTERVIEW : HAMIDASYSTEM

12月4日に彼女たちがリリースしたフルアルバム『down』では独特の世界観を展開しているHAMIDASYSTEM。取材前は、彼女たちにダークな印象を持っていた。でも、いざ話を訊いてみると、意外と明るいし向上心もすごい。そして何より、彼女たちはHAMIDASYSTEMを愛している。それは今回パーソナルな部分について触れる中でビシバシと伝わってきた。メンバーが増える事に関しても非常にポジティヴで、これからの彼女たちの可能性を感じるインタヴューでした!

インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
写真 : 宇佐美亮

他のアイドルさんにはない表現がおもしろいなと思って応募しました

──まずそれぞれ自己紹介をしてもらえますか?

Me : Meです。2000年7月30日生まれの19歳です。担当カラーはないですが、青(仮)です(笑)。

She : Sheです。担当カラーはないですが、赤色が好きです(笑)。

──どうしてHAMIDASYSTEMに入ろうと思ったんですか?

Me : オーディションのときにちょうど受験生で、受験が終わったら絶対に東京に出てアイドルになりたいと思っていました。そしてHAMIDASYSTEMの曲を聴いて、直感でなんの迷いもなく受けました。

She : 私はアイドルになりたいというよりは歌をお仕事にしたかったんです。歌手の事務所のオーディションとかを受けていて、その中のひとつがHAMIDASYSTEMでした。他のアイドルさんにはないところを表現されていて、そこがおもしろいなと思って応募しました。

──オーディションは手応えありましたか?

Me : 私は自信があったので、1次選考は通ると思ってました(笑)。やる気だけはあることを前面に伝えて、自分のできることはやりました。

She : 私は「書類の時点で落とそうと思っていたけど、書類に『歌だけでいいので直接聴いてもらっていいですか?』と書かれていたから、とりあえず通してみた」って運営の人に後で言われて(笑)。

──そんな感じだったんですね。通ったときはどんな気持ちだった?

She : 他にもオーディションを受けている方がいっぱいいらっしゃったので、「あ、私受かったんだ!」と思いました。でも想像では前体制と同じで4人だったので「今回はふたりなの!?」と。でもこのふたりで良かったなって思います。

──ふたりの第一印象はどんな感じでしたか?

Me : 私はもともとアイドルをやっていたんですけど、それもあってSheちゃんは最初遠慮してましたね。

She : アイドルの方ってプライドが高いとか、ツンツンしているイメージを勝手に持っていたんですね。でもいざMeちゃんに会ってみたらぜんぜんそんなことなくて。最初は彼女がいっぱい話しかけてくれたんですよ。

──逆にMeさんはSheさんをどう思ってたんですか?

Me : すごい謙虚だなと。まずは、好きな食べ物とかどっから来てるのか、みたいなことを聞いていきながら共通点を見つけることからはじめて。そしたら超おしゃべりになった(笑)。

──ふたりはどんな性格なんですか? お互いをいまはどう見てますか?

Me : Sheちゃんは天然ですね(笑)。でも嫌なバカじゃないんですよ。愛されるバカ。最近あったのは、「サイクル」っていう単語が分からなくて、「肌の“サイクル”」のことを「肌の“リサイタル”」って言ってました。そんなとこが好きなんですけど(笑)。

──Sheさんから見てMeさんはどんな性格ですか?

She : Meちゃんはパッと見ると明るいんですけど、闇を抱えてそうだなとは思いますね。でも、それを歌詞とかライヴの表現に活かしたりしてるからすごい。

Me : 私は中高の頃、ずっといじめられていて、教室にも行けなかったんです。それもあって人の目を見て話せなかった。でも、1回も休まなかったし卒業もできたんですね。そういうところは自分でもたくましいなと思ってます。

──自分の中で”はみ出してる”と思うところはありますか?

Me : 人が苦手なのにアイドルになった、そのギャップですね。普段は本当に人と話せなくてちんまりしてるんですけど、Meとしてだと話せる。切り替えができるっていうか。だからそこがはみ出してるかなと思います。

──Sheさんから見てどうですか?

She : MeちゃんはHAMIDASYSTEMのためならって頑張ってるところ。そこがはみ出してますね。私、Twitterで動画を作ってるんですけど、最初といまのMeちゃんの歌がぜんぜん違うんですよ。動画を見てもらえると変化が楽しめると思います。

──Sheさんは自分が”はみ出してる”と思うところはありますか?

She : 私は勉強も運動もぜんぜんできないんですよね。でも歌の表現力は誰にも負けないと思ってます。そこがはみ出してるところです。

──Meさんから見たSheさんのはみ出しているところは?

Me : 言動がはみ出してます(笑)。話すとおバカなんだけどライヴだとかっこいい。そのギャップ萌えですね。

ライヴの1曲目がかかった瞬間、笑いはじめたんですよ。

──ふたりのHAMIDASYSTEMはどうやってはじまっていったの?

Me : 今年の5月6日に新木場STUDIO COASTの〈ギュウ農フェス〉でお披露目ライヴが決まっていて。そこに向けて課題曲を1曲ずつやっていきました。

──〈ギュウ農フェス〉での初ライヴはどうでしたか?

Me : ライヴがはじまるまでSheちゃんが怯えて泣いていたので、彼女を支えなきゃなと思いました。

──泣いていたの?

She : 泣きました。HAMIDASYSTEMという名前も曲も同じだけど、メンバーだけがいままでと違う。それはやっぱりプレッシャーが大きかったです。

Me : でも、ライヴの1曲目の"蝉の声"がかかった瞬間に、Sheちゃんが笑いはじめたんですよ。

She : そのときは、スイッチが入りました。ステージに立ったからには、やらなきゃと思って。

2019年7月27日(土)「俺のMe 2019」にてお披露目された“ヒズミ”のライブ映像
2019年7月27日(土)「俺のMe 2019」にてお披露目された“ヒズミ”のライブ映像

──初ライヴ終わってからはどうしたか?

She : 全曲終わったあと、また泣きました。でも、お客さんが想像以上にあたたかかったので、びっくりしました。

Me : ライヴが終わって、一緒にやってるのがSheちゃんでよかったなって安心しました。「ふたりがHAMIDASYSTEMに入ってくれてありがとう」という感想をTwitterで見かけて、「私たちでよかったんだな」って。

──そのお披露目ライヴから半年くらい経ちました。そこでリリースされる今作『down』はどのように作っていったんですか?

Me :ふたりでそれぞれ1曲まるごと歌ってみて、そこから歌割りを決めてもらっています。もともとHAMIDASYSTEMの楽曲が好きだったので、前のメンバーさんが歌っていた歌も自然と受け入れられました。

She : 4人のときが好きだったお客さんにも、受け入れてもらえるとうれしいです。

──このアルバムを作る上で1番苦労したのはどこですか?

Me : 新曲の"down"です。ハモリのパートはいままでぜんぜんやったことなかったので、何回もボイトレの先生にアドバイスをもらいました。

She : 私は "存在しないぞんざいな愛"です。苦手なキーが多くてすごく大変でした。でも、着実にレベルアップするような1曲にもなったかなって思います。

“存在しないぞんざいな愛“PV
“存在しないぞんざいな愛“PV

私の中では、大きな愛なんです。

──HAMIDASYSTEMの曲を歌いこなすの相当難しいですよね。ちなみに、今回のアルバムでオススメの曲はなんですか?

Me : オススメは私が作詞した"愛憎"です。やばい人だと思われると思うんですけど、この曲では私の中の純愛を書きました。それに相方であるSheちゃんを重ねて書いたのが"愛憎"です。つまり、この曲はSheちゃんへの愛がテーマですね。

──〈ナイフなんども突き刺して〉ってありますけど。

Me : そのシーンは幸福なんです。大切にしたい気持ちもあるけど憎しみもある。私の中では、大きな愛なんです。愛情表現の仕方が変なのかもしれない(笑)。

She : "愛憎"と"19歳"は Meちゃんが作詞していて。その2曲の振り付けは私がしたんです。振り付けを考えているときにMeちゃんから「"愛憎"の歌詞は純愛について書いたんだよ」と説明されて困惑しました(笑)。

Me : ここはこういう意味だから、振り付けはこうして欲しいとか、ひたすら説明しました。

She : 振り付けは「Meちゃんが私のことが好きすぎて殺しちゃった。そして、正気に戻ったMeちゃんはその後死んでしまうのか?」という振りで終わってます。その先はお客さんの想像におまかせします。解釈をするのが楽しい楽曲かもしれません(笑)。

──"愛憎"と同じくMeさんが作詞した"19歳"はどういう歌詞ですか?

Me : 実際にあったことを書きました。大学で「白い紙に将来の夢を書き出してください」と言われたんですけど、私はなにも書けなくて。その時のことを思い出して書きました。

──アルバムが出来上がった感想を教えてください。

She : 新曲の"down"がかっこいいなって思いました。前に渋谷ハチ公前でビラ配りをしたんですけど、「この曲は、いま世界で1番かっこいいので聴いてください」と言いながら配りました(笑)。

Me : 私は最初から最後まで聴いて「なんだこのアルバムは、良すぎるぞ」と興奮しました(笑)。

──このインタヴューの前日はアルバムが完成してからはじめてのライヴでしたが、いかがでしたか?

Me : 1曲目から新曲だったので、最初から気合を入れていきました。いままでやってきたことは出せたのかなという感じです。お客さんからも特典会で「来てよかった」って言葉をいただけて。

She : アルバムの表題曲である"down"のお披露目を失敗するわけにはいかなかったので、熱が入っていました。ゲストさんや照明が豪華だったりして、Twitterでいつもの倍ぐらいお褒めのコメントをいただいてすごくうれしかったです。

──先日、HAMIDASYSTEMは新メンバーの募集が発表されました。どういう思いがありますか?

She : この2人での活動を期待していた方には申し訳ない気持ちはあります。でもマイナスな気持ちだけではなく、未来に向けてこれからどんどん駆け抜けていけるように頑張りたいです。

Me : 私も2人でやりたかったという気持ちはあるんですけど、新メンバーが入るのはすごくいいことだと思うので、頑張る気持ちがあれば一緒にやっていけると思います。

──これからどうなるのか楽しみですね。HAMIDASYSTEMとしての夢を聞かせてください。

She : 私はHAMIDASYSTEMとしてもっと上に行って、グループの目標である海外公演を実現させたいです。あとは、でんぱ組.incさんとBiSHさんが野音(日比谷野音)でやったライヴにすごく影響を受けているので、私もそこに立ちたいです。

Me : 海外の方にも受け入れていただけるようなアイドルになって、今度はワンマンで新木場STUDIO COASTを埋めたいです。

──3月にはワンマン・ライヴもありますね。

Me : 3月19日に新宿LOFTでワンマンが決まりました。ワンマンはまだ1回もやったことないので、それまでに着実にレベルアップできたらいいなと思います。

編集 : 西田 健

『down』のご購入はこちらから


オーディション情報

●条件

15歳~22歳の心身ともに健康な女性(未成年者は保護者の同意が必要です)
平日休日問わず都内での活動が可能な方
特定の事務所、レコード会社などに所属していない方
合格後、すぐに都内で活動ができる方

●スケジュール

12月6日(金)~27日(金) 書類審査受付 / 面接審査
※合格者のみ、3日前後でご連絡し個別に面接審査をさせて頂きます
12月28日(土)、29日(日) 歌唱・ダンス審査
1月上旬 メンバー決定
~ レッスン等の準備期間を経て、ライブデビュー
3月19日(木) ワンマンライブ(新宿LOFT)

【詳しいオーディション情報はこちら】

https://hamidasystem.jp/audition

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LIVE SCHEDULE

【詳しいライヴ情報はこちら】
https://hamidasystem.jp/schedule

PROFILE

HAMIDASYSTEM

自分と戦い続ける、メロディック・エレクトロニカ・ユニット「HAMIDASYSTEM(ハミダシステム)」

2016年12月に活動開始。二度のコンセプト変更、メンバーの卒業を経て、唯一無二のダークでストイックな世界観を創り上げる。

楽曲は「メロディック・エレクトロニカ」をテーマに、複雑でありながらもキャッチーなメロディラインで感情をえぐり出す。

過去にはメンバーをモデルにしたオリジナル小説の製作など、個性的な企画も話題を呼んだ。2020年にはグループとして初挑戦となるメディアでの新企画も予定している。

【公式HP】
https://hamidasystem.jp/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/HAMIDASYSTEM

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パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。

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ニシダ ケン

1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。

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