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いよいよ、岩崎愛の名刺代わりとなる一作が完成した。豊かな声量、繊細なヴォーカリゼーション、その歌声だけで人を圧倒するだけの魅力があるシンガー・ソングライターが、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が主宰するレーベルからミニ・アルバム『東京LIFE』をリリースし、注目を浴びるようになったのは2012年のこと。それからEPのリリースを挟みながらも4年、とうとう完成したフル・アルバムは、岩崎の充実した音楽生活を感じさせるものとなった。
ゲストには、岩崎が憧れだという小谷美紗子(M4「嘘」)や、ちゃんMARI(Key / ゲスの極み乙女。)、福岡晃子(Ba / チャットモンチー)、あらきゆうこ(Dr)の3人(M2「woman’s Rib」)をはじめ、下村亮介(the chef cooks me)、U-zhaan、ファンファン(くるり)など、多彩なメンバーが参加。サウンド・ディレクションの面では『東京LIFE』も手がけ抜群の相性を見せる中村研一がレコーディング・エンジニアに。ミックス・エンジニアはイギリス「The Park Studios」にてEmiliana TorriniやGrizzly Bearなどを手がけるJamie Cruisey、マスタリングも同じくイギリス「LOUD Mastering」のJohn Dentが手がけ、生音の質感が存分に活かされた芳醇なサウンドに。OTOTOYでは24bit/96kHzのハイレゾ音源で配信。じっくり聴けば聴くほど、その仕上がりに驚くことになるだろう。
岩崎愛 / It's Me
【Track List】
01. knock knock
02. woman's Rib
03. 最大級のラブソング
04. 嘘
05. 涙のダンス
06. 26
07. darling darling
08. どっぴんしゃーらー
09. 汽笛を鳴らせ
10. 全然ロマンチックじゃない
11. サマーデイ
12. 哀しい予感
【配信形態】
24bit/96kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC
>>ハイレゾとは?
【価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,000円(税込)
※アルバムでご購入いただくと歌詞ブックレット(PDF)が付きます
岩崎愛 / woman’s Rib岩崎愛 / woman’s Rib
高校生の頃から地元大阪のライヴハウスで音楽活動をしてきた岩崎愛。兄の影響で上京するも地元とのギャップに苦しみ、更にそこへ東日本大震災が襲う。しかしそこで声がかかったのがミュージシャン有志による震災支援プロジェクト・HINATABOCCOだった。それがきっかけでASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文と出会い、彼をプロデューサーに迎えミニ・アルバム『東京LIFE』を発売。そんな「人生を変える時間だった」と言う体験を経て、彼女は遂に『It’s Me』という名のアルバムを生みだした。自分はネガティヴだと言う岩崎愛だが、今回のアルバムは暖かい希望に溢れている。「これが私だ」と宣言できる作品にたどり着いた背景について話を訊いた。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文&構成 : 石川美帆
写真 : 関口佳代
──東日本大震災から5年経ちました。岩崎愛は、この間にどのように変わって、どんな曲を創るようになりましたか?
自分の感情をうまくアウトプットできるようになりました。そして、アウトプットしながらも上を向いた曲を創れるようになったかな。
──なるほど。それらの曲を今回のアルバムに落とすとき、前作のミニ・アルバム「東京LIFE」はASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんがプロデュースでしたが、今回のアルバムは違いますよね。今回のプロデューサーはどんな方なんですか?
中村タイチさんっていう方にレコーディングディレクターとして入ってもらったのですが、ウチが言うことをきかないことを察したのか、何も言わないんです。ウチが困った、分からないと言ったときにだけ助けてくれます。基本的には一緒に演奏したミュージシャンと相談して創っていったんです。
──へぇ。バンドっぽい創り方なんですね?
ほとんどが、スタジオに集まって「さあどうしよう」って考え始めました。「全然ロマンチックじゃない」って曲とかはすごかったです。最初のデモは弾き語りで送っていたので、ラッパもベースラインも無かったんですよ。この曲は「東京ラブストーリー」を見て書いたんですけど、それをみんなに言ったら、みんながそれぞれの「東京ラブストーリー」のリフを考えてきてくれて。それでラッパとかベースが生まれたんですよ! カンチのことが大好きな赤名リカの気持ちになってぜひ聞いて欲しい(笑)。
──まずイメージを伝えたって感じだったんですね。
そうですね、他の曲も全部まずイメージを伝えました。でも、ぶっつけみたいな感じでしたよ(笑)。本当に、ほとんどスタジオに来てから決めていった感じでした。
──ではイメージが愛さんの中で先にあったんですね。プロデューサー的なポジションだったのは愛さんな気がします。
そして困った時に中村さんが助けてくれる。そんなバランスでした。
──なるほど。この『It’s Me』というアルバム・タイトルにはどんな思いがこもってるんですか?
最初は自分の名前でもいいと思ったんですけど、自分の名前そのままだとしっくりこなかったんで、もうちょっとポップな感じにしようと思いました。自分の名前でもいいと思ってたくらいなので、名刺代わりの「これが私です」ということですね。
──「これが私です」と思えたのは、なぜ?
やっぱり「自分の気持ちをうまく曲にできた」というのが詰まったアルバムなので。まだまだですけど、それでもここにまるまる私が出ていると思います。やっと人としての階段を一歩上がれたかな、という気持ちです。
──ちゃんMARI(ゲスの極み乙女。)、福岡晃子(チャットモンチー)、あらきゆうこなどのゲスト・ミュージシャンは、どうやって決めていったの?
全員ウチがやりたい人です。曲をまず決めて、その曲のイメージの人をダメ元で上げていって… それを事務所に叶えてもらいました(笑)。
──イメージに合うミュージシャンを選出するのは難しくないですか?
誰でもよくはないからなあ。自分のライヴ・バンド・メンバーがやる曲も入れようというのも強く思っていて、その上でやりたい人を挙げていった感じですね。
──色んなミュージシャンをアルバムに入れたことによってイメージに近くなりましたか?
それはもちろんそうだし、自分のイメージを超えた、新しい曲ができた感じもしました。弾き語りのイメージとはやはり違いますね。「嘘」とかも最初は弾き語りでしかできないと思ってました。
──歌詞の「僕」や「君」というのは誰のことなんでしょう?
基本的には実体験ですけど、聴く人にとってリアルに想像できるようにはしているつもりです「全然ロマンチックじゃない」だけはカンチと赤名リカですけど(笑)。
──「どっぴんしゃーらー」って曲のどっぴんしゃーらーって、どういう意味ですか?
しゃちほこの名前です (笑)。ある屋敷の兄弟のしゃちほこが、みんな寝静まった頃空を散歩する話なんです。
──ミックス・エンジニアは、どんな方にお願いしましたか?
昔クラムボンのミトさんにプロデュースしてもらったときに教えてもらったCD(エミリアナ・トリーニ『フィッシャーマンズ・ウーマン』)のミックスの人なんです。普通は出来上がった音源を調整するのがミックスだと思うんですけど、勝手に音を抜き差しして、いろいろアイデアを出してくれるんですよ。とても面白い人。この作業が11月までかかってたんです。
──アルバムを創り始めたのはいつなんですか?
かなり前で、去年の夏から録り始めていました。7月から録り始めてたので、出来上がってからも、何度も自分で聴いています。
──創り始めてからリリースまで結構時間があるんですね。曲はアルバムを創る時点でもう出来ていたんですか?
かなり前からあった曲も含めているので、全部出来てました。
──1番古い曲はどれですか?
「26」ですね。これは26歳になった時に創ったので、3、4年前。
──トータルで3、4年かかってるんだ! その頃から変化したことは?
『東京LIFE』がちょうど3、4年前だったと思うんですけど、それは後藤正文さんプロデュースということもあってレコーディングにも衝撃を受けましたね。その経験を経て、自分であとあと聴いても恥ずかしくないようにしっかり曲を創りたいと思って、自分の思ったことをようやく曲にできるようになってきました。
──感情を曲に落としこめるようになった?
そう! 「darling darling」は底抜けに明るいラブソングって感じで、サマーデイなんかは自分の浮き沈みにうんざりするけどそんな自分も気に入ってきた、という感じの曲です。
──感情のアップダウンは、愛さんにとって、曲を書く上で重要なポイントなんですか?
下がる時が結構あって、自分でもコントロールできなくなるんです。天気とか些細なところから下がって、そこからどんどん自分の嫌なところを考えちゃう。でもそういう時間こそが、曲創りにおいては大事だとは思ってます。
──どんどん気持ちが落ちていく中で、それでもこのアルバムからは悲壮感が感じられないんです。それは狙ったのでしょうか?
狙いました。放っておいたらやっぱりどんどん落ちていってしまうんですけど、それは嫌なんです。自分にしか行けない下から見える上の世界を歌にしたいって思います。死にたいと歌う方がグッとくる人もいると思いますが、自分はバッドエンドが嫌なので、ネガティブな奴がポジティブを目指すという曲が書ければいいなって思います。
──以前の歌詞はどうだったんですか?
25歳以前は悲しい曲ばっかりでしたね。変わったのはやはり『東京LIFE』の制作や実際に東京に来たことがきっかけでした。東京はみんな自分のことで精一杯で、自分で自分のことをなんとかするしかない。大阪の時は去勢を張っていたけど東京ではそれすらできない。スルーされる、っていうことに気づかされたんです。自分の鎧で沈んで死ぬ、と思いました。それで、人のよいところは素直に真似して自分のものにしていこうとするようになったんですよ。
──東京に出てきて、どこで気づいたの?
やっぱり震災後かな? その時前何にもない状態で上京してきたんですが、そこで震災があって。ほんまに大阪に帰ろうかなと思いました。でもゴッチさんに出会ったのも震災きっかけだし、東京に居続けてよかった。HINATABOCCOバンドで色んなジャンルの活躍するミュージシャンたちと話せて一緒に演奏できた。そういう人たちの、素顔を見れたんです。この人たちが活躍する理由がそこにあるんだと思いました。
──その理由って?
あたりまえなんですけど、小さくないな、と。余裕のある会話をしているし。ウチ自身がHINATABOCCOバンドに「誰?」って感じで入ったけど、そういうのを関係なしに素直に評価して仲良くしてくれたんですよね。HINATABOCCOバンドはマシータさんが誘ってくれたんです。自分の友達がマシータさんと知り合いで、それがきっかけで声をかけてくれた。そこでゴッチさんとも出会いました。
──ではこの『It’s Me』制作中で更に愛さんが変わってきたことはありますか?
出会ったことないこと、腰が重かったことを今度はやってみたい。機械が弱かったけど、宅録とか。楽器がギターしかできないから今まで楽器の表現とかも全部声でやってきたけどちゃんとMIDIとか買ってみようとか。
──全部声でやるっていうのも面白いと思いますけど(笑)。愛さんが自分自身で思う自分の1番の特徴ってなんでしょう?
やっぱり声だと思いますね。昔、車でラジオと間違えて自分のCDを流しちゃったときに自分で「これ誰? 」って言っちゃったことがあります(笑)。
──やはり僕もそう思います。でも今日の話を聞いてると声だけじゃないなとも思いました。歌詞、プロデュース的なことも。岩崎愛って声だけじゃなくなったって。その上でこの先何か思い描いていることはありますか?
ライヴを楽しんでもらいたいかな。とりあえず大阪東京でライヴをやります。今年はこのアルバムの曲を時間差で出していって色んな人にキャッチしてもらう作戦です。新しいアルバムにも向かいたいですね!
古→新
【特集】
>>『東京LIFE』配信&インタヴュー
>>"最高音質"と言われるDSD 11.2MHzで収録した企画作『Live in Shibuya Hikarie』を配信&レコーディング・レポート
トアロード・アコースティック・フェスティバル 2016
2016年04月17日(日)@神戸7箇所
岩崎愛『It’s Me』リリース・ツアー 2016
2016年6月23日(木)@大阪 Music Club JANUS ※ゲスト有
OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 前売 3,000円 (ドリンク代別)
2016年7月22日(金)@恵比寿天窓.switch ※ワンマンライヴ
OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 前売 3,000円 (ドリンク代別)
オフィシャル先行(抽選先行)ローソンチケット
期間 : 3月30日(水)18:00〜4月6日(水)
URL : http://l-tike.com/0036308/
岩崎愛
大阪出身。ミュージシャンである兄の影響でアコースティック・ギターに出会い、2011年3月ストレイテナーの日向秀和を中心としたミュージシャン有志による震災支援プロジェクト・HINATABOCCOに参加。同年12月にはセルフ・プロデュース・アルバム『いっせーのーで』をリリースする。
2012年には後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のディレクションのもと『東京LIFE』をリリース。その年のNANO-MUGEN CIRCUITやCOUNTDOWN JAPAN 12/13にも参加。またRECORD STORE DAYやBLACK FRIDAYにアナログ・レコードにて新作を発表するなど 精力的に音楽制作&ライヴ活動を行なっている。そしていよいよ2016年春に初のオリジナル・フル・アルバム『It’s Me』をリリース。
また、2016年4〜5月より岩崎愛が作詞作曲を手がけ、歌唱する楽曲、NHKみんなのうた「すっぽんぽんぽん」が放送されることも決定。
アコースティックを基調にしたサウンド、彼女の肉眼を通して描き出される歌詞、温かくも芯の強い歌声の三位一体が織りなす音楽性が高く評価される気鋭のシンガー・ソングライター。
パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。
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2013年のインディー / オルタナティヴ・バンド事情座談会 & スリー・ピース・アールズ・バンド「ZZZ`s」のOTOTOY限定パッケージ配信
2013 年、静かなる平成ロックンロールデモクラシー、バンバンバザール。渾身の14thアルバム『ラブレター』をリリース!
アンダーグラフの軌跡を追う、4ヶ月連続企画第三弾掲載、シングル「Mother feat. MICRO(HOME MADE 家族)」も好評配信中!!
ototoy×disk union 「NEW SENSATION」第9弾 sukida dramas インタビュ―&フリー・ダウンロード
毎月SONG BOOKが届く! Rie fu Monthly project『fu diary』第2弾発売&インタビュー
埼玉音楽の未来会議 vol.2開催!!『SAITAMA LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION Vol.2』
SuiseiNoboAz新作『THE(OVERUSED)END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH』から一曲を先行フリー・ダウンロード!
SuiseiNoboAz『THE(OVERUSED)END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH』
SPENCER『Eine tausend Musik tour 2010』ツアー・ファイナルの音源を高音質で販売開始&インタビュー
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.11 - 待望のBiS初フル・アルバム『Brand-new idol Society』が配信開始! -
world's end girlfriend「Les Enfants du Paradis」高音質フリー・ダウンロード&インタビュー
藤枝憲(Spangle call Lilli line)×ミト(クラムボン)×美濃隆章(toe) キーパーソンが語るHQD鼎談
MONO オーケストラ・ライヴ音源『HOLY GROUND: NYC LIVE WITH THE WORDLESS MUSIC ORCHESTRA』を高音質で販売開始
world's end girlfriend 名作『hurtbreak Wonderland』を大胆に分解する『division』シリーズ vol.2
多くを捨てた先に残った、あるモノとは?──Meg Bonusセカンド・アルバム『TO THE YOU (ME) I MET BEFORE』インタビュー
【PIGMONZ〜未完成な怪獣たち〜vol.3】ユメカが決断した、アイドルとしての再出発──波乱の船出から始まる新たな物語
