![]() |
VOOZH | about |
踊ってばかりの国の新作EP『Paradise review』が完成。全7曲をオープン・リールでアナログレコーディングしたという。今回のインタビューは、フロントマンの下津光史(Vo/Gt)、谷山竜志(Ba)と丸山康太(Gt)の3名を招き、本作の制作過程についてきいた。またオトトイでは、本作のハイレゾ版を独占配信中!細かな音作りを存分に味わってもらいたい。
ハイレゾ版、独占配信中!
前作『moana』で踊ってばかりの国が目指したのは、アレンジの革命だった。キーパーソンは、丸山康太! そしてその革命は成功し、更なる充実期に入った彼らの今作『Paradise review』は、もう無敵感しかない!!! これこそ、バンド! これこそ、アート! これこそ、音楽だ。もう書けない話もいっぱいしたけれど(笑)、とにかくノリまくっている彼らは、もう今最高にかっこいい!!!
インタヴュー:飯田仁一郎
文:梶野有希
写真:吉澤一輝 / 石毛倫太郎
──『Paradise review』は、バンドとしての核心は変わらずに、Grateful Deadやフィッシュなどのサウンドに近づいている印象を持ちました。
下津光史(Vo/GT)(以下、下津):メンバー5人がそういった音楽もですし、裸のラリーズとか日本古来のロックンロールを聴いて育ってきていて。だからその先人たちの感覚を各々ちょっとずつ持っているので、僕らの曲も自然とそういった音に寄っていくんだと思います。耳がそういう音を探しちゃうのかなと。
谷山竜志(Ba)(以下、谷山):なにっぽいとか、自分では考えたことないけどね。
下津:うん。バンドのサウンドを組み立てるときの意見出しにも、ひとりひとりのバック・グラウンドがナチュラルに出てきやすくなっている気がしていて。なにが気持ちいい音なのかということをすごく考えていますね。
谷山:今回は、リハーサルでいつもお世話になっているGOK SOUNDで音を録って。丸ちゃん(丸山康太)から「リハの感じでレコーディングしよう」という意見がまずあったんです。そこからエンジニアの近藤さんともいろいろ相談して、日常をレコーディングできたらいいねとなって。
──丸山さんはどうして日常を録りたかったんですか?
丸山康太(Gt)(以下、丸山):普段練習しているときのスタジオの音が好きで。そのまま録れたら最高だなって思ったんです。だから録る順番も、できた曲からレコーディングしていきました。
下津:日常生活の延長線上のレコーディングという感じでよかったよね。今回は、コロナ禍以降の不自由に感じたことをそのままアウトプットできたので、音に対して肩肘張らず向き合えたんですよ。
──アレンジ最高でした。ギターはバンジョーみたいな音をしていましたけど。
下津:「Your Song」は4人でアレンジをしてるんですよ。ギターは丸さんが弾いてくれているんですけど、エレガット・ギターを使ってるんです。日本ではたぶん珍しいタイプじゃないかな。
──歌詞もすごく印象的でしたよ。
下津:「Your song」は伊豆でつくったんですけど、泊まった部屋がインディアンというか、南アメリカみたいな場所で。そこにインディアンの写真が貼ってあるんですけど、この人たちは亡くなっているんですよね。そこで色々考えたんです。
──どんなことを?
下津:写真の人たちはすでに亡くなっているけど、こういう場所を残してくれていて、ここで俺はギターを弾けているな、とか。ここは夕日が差して夜になるけど、でもどこかの国は朝で... とか。自分は親から生まれてきて、でも消えていく命もあって、そうやって輪廻だったり命のバトンが淡々と渡されているけど、そこには1個1個の物語があるんやな、とか。
──なるほど。MVでは、丸山さんがフューチャーされていますね。
下津:レコーディングの話にもありましたけど、このMVも日常を映しているんです。他のメンバーが写っていないところにも、そういうバンドの雰囲気がパッケージングされていると思います。
──どうして丸山さんを?
谷山:監督の意見なんです。しもっちゃん(下津)がコーヒー淹れてるところをアップにしても別におもしろくないしなって思ったら、もう丸ちゃんしかいなかった。丸ちゃんはいつも家でコーヒーを淹れてくれるので。
──そうなんだ。丸山さんは自分が主人公になったことをどう思っていますか。
丸山:......恥ずかしかったです。
下津:あはは(笑)。そりゃそうだよな。監督から、目を瞑って瞑想してくださいとかの要望もあったりして。でも、あれめっちゃ難しかったよね。
──MVの終わり方についてですけど。最後の30秒くらいはネタと捉えてもいいんですよね?(笑)
下津:コーヒー飲まへんのかい!ってね(笑)。コメント欄でも突っ込まれてました。でも逆に、他の終わり方がなくて。15テイクぐらい録ったので渾身のシーンなんですよ。
パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyの取締役。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。
【PIGMONZ〜未完成な怪獣たち〜vol.3】ユメカが決断した、アイドルとしての再出発──波乱の船出から始まる新たな物語
1998年生まれ。誕生日は徳川家康と一緒です。カルチャーメディア『DIGLE MAGAZINE』でライター・編集を担当し、2021年1月よりOTOTOYに入社しました。インディーからメジャーまで邦ロックばかり聴いています。
「どんなときでもスタイルを崩さない」──豊島"ペリー来航"渉(バックドロップシンデレラ) × るいまる&幸村(ビバラッシュ)
聴きたいなら買う。そんなことが失われていく現代へ──THE COLLECTORS、ライヴ・アルバム連続リリースの真意とは
「この10年間でいま、いちばん音楽を楽しめている」──『モンスト』コラボレーションを経て実感したKANA-BOONの変化
直江晋太郎(Mercy Woodpecker)× シロナカムラ(ユレニワ)対談──新たな出会いへの期待を胸に挑む〈MASH A&R presents「Treasure Tour」〉
四方颯人 × 岩渕想太 対談──MASH A&R presents〈Treasure Tour〉で提示する現代のバンド像とは?
松本素生(GOING UNDER GROUND) × 半田修土(灰色ロジック) ── なぜ対バンすることになったのか。夢の共演へかける想い
視覚と聴覚を同時に刺激するバンド、the McFaddin──〈“Something is likely to happen”Release Party〉ライヴレポート
SundayカミデによるWonderful Orchestra Band始動!──脳内トリップする新たなヒーリングミュージック