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⇱ OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.123 閃光の退勤 - OTOTOY


2021/07/02 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.123

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


閃光の退勤

ここ最近、「閃光の退勤」という活動をひとりでやっている。定時になったらイヤホンを装着する。Alexandrosの“閃光”を聴く。PCの電源と落としテーブルの上を片付ける。冒頭のギターのアルペジオが終わるか終わらないかのうちに、会社の自動ドアを通る。そして、「ダーン・ダダダダダダダダ」のドラムと同時に少しスピードを上げて歩いていくという一連の流れで退勤するというものだ。“閃光”を聴いている間の帰り道の「一仕事を終えたぞ」という充実感と爽快感がたまらない。なお、ひと昔前に流行った「Get Wild退勤」と大体同じである。

僕がこの活動をやるようになったきっかけは、“閃光”が主題歌になっている映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』だ。この映画は、これはただのハサウェイ青年の成長物語ではない。権謀術数渦巻く世界で起こるサスペンス。現代の技術で描かれる市街でのアクションシーンはまるで怪獣映画のような迫力を見せる。また、今作のヒロインである、ギギ・アンダルシア役の上田 麗奈さんの声の演技が素晴らしい。ガンダムという作品はロボットアニメではあるが、ここまで長く人々を惹きつけてきた理由は、人間ドラマがすごいところだと改めて感じさせられた。

「閃光のハサウェイ」はガンダム初心者にも、おすすめできる作品だと思う。もちろん、他のシリーズを観ておいて損はないのだが、全部を把握しておく必要はない。強いて言えば、いわゆるファースト・ガンダムと言われる「機動戦士ガンダム」と、この話の主人公ハサウェイも登場する「逆襲のシャア」は観ておいておくといいかもしれない。が、ここから入っても話は十分理解できると思う。やっているうちに映画館で見てほしい。

そしてなにより「閃光のハサウェイ」でグッと来たのは、その音楽だ。澤野弘之による重厚なサウンドはやはりしっかりシステムで聴くのがいい。そして、ラストの主題歌“閃光”。僕は毎回退勤時にエンドロールを思い浮かべている。とにかく退勤BGMとしてぴったりなのである。映画を観た人も観ていない人もぜひ、「閃光の退勤」してほしい。特になにかを成し遂げたわけでもない日でも、この活動によってその感覚を味わうことができるはずなので。

この記事の筆者
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ニシダ ケン

1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。

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