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現代の音楽シーンに、とんでもない独創的な世界観を持つアーティストがいる。 それが守乃まもだ。2023年には、舞台『LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」』の主人公・後藤ひとり役に抜擢され、その天然なキャラクターから“リアルぼっちちゃん!”と話題を集める彼女。先日開催されたツアー「魔物大戦 vol.2」を大成功に収め、守乃まもはこれからどこを目指すのか。ライヴの振り返りから楽曲の制作方法、これから目指す場所についても語ってもらった。
守乃まもワールド全開の1枚
先日開催された守乃まもの東名阪ツアー「魔物大戦 vol.2」の東京公演で、とんでもない衝撃を受けたのを覚えている。そのライヴはすごく独創的で、これまで味わったことのない感覚になったからだ。MC中もとにかく自由で、バンドメンバーのことを全員「まもさん」と呼んでいたのが忘れられなかった。そしてそこで鳴らされる音楽にも、心を鷲掴みにされた。守乃まもは、なぜあんなライヴをすることができるのか。一生懸命訊いた。
インタヴュー・文:ニシダケン
写真:堀内彩香
──先日開催された東名阪の3箇所を回るツアー「魔物大戦 vol.2」。僕は恵比寿LIQUIDROOMでの東京公演にお伺いしたんですけど、本当に素晴らしかったです。
守乃まも(以下、守乃):あああ良かったです。ありがとうございます。
──手応えはどうでした?
守乃:一番良かった気がします。自分を全部出し切れました。ぶっちゃけると、あんまり記憶がないです。もう一回死にました。24日に。だからまた生まれたいと思ってます。
──まだ死なないでくださいよ(笑)。点数をつけるとしたら何点ぐらいですか?
守乃:え、え、えー!点数ですか?うーん…6970点。
──なぜ6970点なんですか?
守乃:上限はなくて、現段階6000点台だと思います。まだいける、まだいけるんですけど、めっちゃ良かったと思います。
──すごく満足したんですね。
守乃:はい。でも緊張してて多分。いつもより口がパサついていました。神聖かまってちゃんと対バンさせていただいたのに、いまだに実感がなくて。でも楽しかったです。ライヴハウス初めてって方も結構いたみたいなので、これを機によかったらライヴハウスに来てほしいです。
先日開催された「魔物大戦 vol.2」東京公演のレポート
──東名阪3箇所でのツアーでしたが、やっているうちに感じたことはありますか?
守乃:まるで一瞬かのように過ぎていったんですけど、だんだん自分がギアをあげていっている感がありましたね。わたしまだ、いろんな面でクソガキなので。成長する様子がもし出てたら嬉しいです。とても有意義なツアーになったと思います。
──このツアーを経てステップアップしていったみたいな感じでしょうか。
守乃:はい!した、と思います。自分で言うのもなんですけど。ちょっとステップアップしたなって自分で珍しく言うぐらい思いました。ツアー前は自分に厳しくしてみたんです。厳しくしたことによってちょっと成長したので、たまに厳しくしないとだめだって思いました(笑)いつも甘やかしてたので。
──なるほど。ライヴをするために自分に厳しくしていたんですか?
守乃:はい。以前の自分のパフォーマンスに満足がいかなくて。「あー、だめですよ!」って自分に言ったらちょっと良くなったんです。そういうのも大事なんだなって学びました。
──ライヴを観ていたらいくつか気になることがあって。まもさんは、ライヴのバンドメンバーを紹介するときに、全員を「まもさん」って呼ぶじゃないですか。あれはなぜなんですか?
守乃:「守乃まも」は私の名前なんですけど、ライヴのときは「守乃まも」っていうバンドでもあるんですよ。だから「守乃まも」のバンドなので、全員「守乃まも×5」って気持ちですね。それぞれの守乃まもの役割があるって感じです。色んな守乃まもがいましたよね。あれは私の一部だと思ってほしいんです。自分を分裂させて、ギターの守乃まも、ベースの守乃まも、ドラムの守乃まも、キーボードの守乃まも、みたいな感じです。
──なるほど…。「守乃まも」というバンドを意識でやってるってことですよね?
守乃:そうですね。バンド感が昔から好きなので、バンドだと思ってライヴしてます。他の「まもさん」には、絶対にこうしてほしいってとこは伝えて、あとは「お願いします」って感じで「各まもさん」に任せています。全部を私が「こうしてください」って伝えてしまったら、それはバンドじゃなくなる気がしていて。私の守乃まもが出来ないようなことが出来るので、それがバンドだなって思います。結構みんな話しかけてくれて、最近だとクロノトリガーとドラクエの話をしてますね。私はドラクエを通ってなかったので、「1」をプレイしたあと、今は「2」をやってます。他の守乃まもさんたちがすごく優しいので。私も穏やかな気持ちでいられて本当に感謝しています。
──いい関係ですね。MCの時間もすごく面白かったです。お客さんからの声がすごく飛んでいて。
守乃:え?なにか言われてました?私MCのときあんまり聞こえないんです。でも勝手に体が反応して「あああ」って言っちゃって。
──なるほど(笑)。まもさんはMC中とライヴ中の顔つきが全然違うじゃないですか。スイッチを切り替えているんですか?
守乃:「よし切り替えよう!」っていう意識はあまりないんですけど、勝手に変わりますね。楽しい気持ちでやってます。自分の曲をこんな感じで演奏してるのが楽しいっていうハイな状態です。でもMCはあまり記憶がないので、「楽しい・MC・楽しい・MC・楽しい」って気持ちです。
──まもさんにとって、ライヴは楽しいものなんですね。
守乃:そうですね、楽しいです。今回のツアーでライヴはやっぱ楽しいんだなって再確認しました。ちゃんと一個一個のライヴと向き合っていたらすごくだんだん良くなったし。ライヴさんとちゃんと「こんにちは。よろしくお願いします。」ってしたらちゃんと楽しかったんで、大事なんだなって思いました。だからちょっと成長したのかもしれないかもしれない。
1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。
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