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2026/02/28 12:00

唯美人形が描く、耽美な世界へようこそ──異色のアイドルが語る、奇妙で美しい「秘密」の物語

唯美人形

奇妙さと美しさをあわせ持つ、独自の世界観を追求するアイドル・グループ、唯美人形(ゆびにんぎょう)。「耽美な世界で生きるお人形」をコンセプトに活動続ける彼女たちは、いま国内外から大きな反響を集めている。今回OTOTOYでは、メンバー3人にインタビューを行い、これまでのことやグループとしてどのようなものを表現しているのか、紫月なな、蒼井メリッサ美華、水城琉衣の3人に話を聞いた。

唯美人形の楽曲、ハイレゾ配信中



INTERVIEW : 唯美人形

ライブでMCをしない。むやみに笑わない。それでも、いや、だからこそ気になってしまう。唯美人形は「余白」で語るアイドルだ。2022年の始動から幾度かの転機を越え、いまの3人体制に辿り着いた彼女たち。シングル『秘密』を通して見えてきたのは、より深く、より強くなったグループ愛だった。静謐なステージの奥にある、物語に迫った。

インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影:つぼいひろこ

中学生の頃から曾祖父の影響でお芝居をずっとやっていて

──まず唯美人形ってどんなコンセプトのグループなのか、ご紹介いただいてもいいでしょうか?

紫月なな(以下、紫月) : 唯美人形は、耽美な世界で生きるお人形をコンセプトに活動していて、ステージでは美に身を委ねて、お人形でいることを徹底しています。可愛いけど奇妙とか、怖いけど美しいとか、真逆なことがいつも同時に起こってるグループですね。

──ライブでもお人形を意識している?

紫月 : そうですね。基本的には、笑わないです。もちろん曲によっては笑顔を見せる曲もあるんですけど、その笑顔にもちゃんと意味はあります。まあ楽屋とかだと、仲良くわちゃわちゃしたりしてます(笑)。結構、ひとりひとりお喋りなんで。

蒼井メリッサ美華(以下、メリッサ) : 噛み合ってないときもあります(笑)。

水城琉衣(以下、水城) : そこは割と普通の女子ですね。

──対バンライブで笑顔を見せないパフォーマンスをしていると、驚かれたりしないですか?

紫月 : しますね。「なんだこの世界観は!?」って印象には残してもらえますね。

メリッサ : そして、じっくり楽しんでくれてる感じもあります。盛り上がったグループの後の出番になっても、唯美人形の世界を表現して、お客さんにもそのまま切り替えて観てもらおうと思っています。

水城 : 私たちは、ライブのときは基本的にMCもしないんです。だから気になって特典会で喋りたいと思ってくれます。

蒼井メリッサ美華

──ななさんは、どんな経緯でこのグループに入られたんですか?

紫月 : 私は幼い頃からずっとアイドルを目指していて、高校2年生のときに、唯美人形とは別のアイドルのオーディションのお誘いのDMがきたんです。結局それには落ちちゃったんですけど、そのタイミングで「アイドルになりたい」という気持ちに火がつきました。そこから就職もせずに長野からアイドルになるためだけに上京してきて、1年くらいオーディションを受け続けて、そこで出会ったのが唯美人形でした。

──加入前は、どんなアイドルが好きだったんですか?

紫月 : AKB48さんやFRUITS ZIPPERさんが好きでした。でもいろいろなアイドル調べるうちに、そこで唯美人形を見つけて「すごい世界観のグループがある!」って興味が出て応募しました。

紫月なな

──水城さんはどんな経緯で加入されたんですか?

水城 : 私は中学生の頃から曾祖父の影響でお芝居をずっとやっていて、たぶん私はずっとお芝居の世界で生きていくんだって思っていたんです。でもどうせなら、若いうちにしかできないことをやりたいなと思って、そんなときにアイドルっていいなと思ったんです。

──お芝居をやっていたんですね。

水城 : 学生の頃、演劇部でもやってましたし、個人でいろいろ探してやったりもしました。芸術系の学校だったから、お芝居好きな子に声掛けて「一緒にやろう」って。

──どんなお芝居をするんですか?

水城 : 結構アングラですね。昔の文豪の脚本をモチーフに、私が台本を書いて、それでやるみたいな。

──脚本家じゃないですか。

水城 : いまもぼちぼち書いたりしてます。

──もともとどんなアイドルが好きだったんですか?

水城 : 生まれて初めて好きになったアイドルは、Berryz工房さんでした。その次に田中れいなさんと、私立恵比寿中学の柏木ひなたさんが好きになりました。かわいくて、キラキラしててライブに行ったら、応援するためにペンライトを振ってましたね。

──アングラ系のお芝居とかをやっていたということは、唯美人形のコンセプトには、結構ビビッときたんじゃないですか?

水城 : そうですね。自分のやりたいことも、このグループなら表現できそうだなと思いました。例えばMVでも血糊を使ったんですけど、そんなこと他のアイドルだったら、できないじゃないですか。好きな本とかも「普通だったらちょっとそれは」って止められそうなものも、このグループなら「そういうのも好きなんだ、いいね」って言われるかなって思いました。

──本も好きなんですか?

水城 : 大好きです。夢野久作さんと、桜庭一樹さんとか、あとはフランスの文豪も好きです。あとは三島由紀夫とかに凄い影響されちゃったので、こういう感じの仕上がりに(笑)。

水城琉衣
この記事の筆者
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ニシダ ケン

1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。

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