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ALL INc.がプロデュースするアイドルグループ、LiVS(リブス)が、2023年9月23日(土)に下北沢MOSAiCにて開催した初の無銭ワンマンライヴ〈Not Loss,But Free Live〉。さまざまな仕掛けが施された大熱狂のライヴの模様を熱量たっぷりにお届けします。
取材&文 : 西田健
写真:伊藤洸太
WACK代表の渡辺淳之介の弟子であるSuzukiが立ち上げたALL INc.がプロデュースするアイドルグループ、LiVS(リブス)が、2023年9月23日(土)に下北沢MOSAiCにて初の無銭ワンマンライヴ〈Not Loss,But Free Live〉を開催した。
このイベントはアメトーークで放送された「BiSHロス芸人」を受けて企画されたライブ。WACKのグッズを持ち込むと入場料が無料になるということもあり、会場には多くのBiSHのグッズを身につけたファンが集まっていた。
アイドルオーディション「THE LAST CHANCE PROJECT」の合格者、コンニチハクリニック、マナツサマー、ランルウ、スズカステラ、コチャキンTV、ユニセックスの6名によって結成されたLiVSは、先日8月13日に中野heavysick ZEROでデビューライブを終えたばかりの新しいグループだ。それから1ヶ月の間、彼女たちは対バンイベントや東名阪ツアー『Hi-Hi Show Tour』を通して、どのように成長していったのか。BiSHの楽曲が流れ続ける開演前の客席には期待が高まっていた。
スタートの時間を迎えると、「Shall Weeeee Dance???」のイントロが流れる。ステージに現れたのは、ピンクのうさぎの着ぐるみを着た人物。ちなみにこのピンクのうさぎの着ぐるみの登場は、2023年6月29日(木)に東京ドームで開催されたBiSHの解散ライヴ「Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME」でも行われたもの。BiSHロスを抱えた人間にとってはニヤリとしてしまう演出だ。ピンクのうさぎは、男性の声で注意事項と「LiVS3箇条」(1.ファンの呼称は『目撃者』と呼ぶ 2.ライブ中の写真撮影、動画撮影は可能 3.周りの目撃者に迷惑がかからないように思いっっっきり楽しむ)を伝える。その最後には、着ぐるみの頭を取って「以上、マナツサマーでした!今日は伝説のライヴにしましょう!」と正体を明かして挨拶をした。
それからいよいよライヴはスタート。なんとスクール水着を身に纏ったメンバーが現れ(マナツサマーは着ぐるみ姿のまま)、1曲目はLiVS屈指のロック・ナンバー「RとC」を披露。ディストーションの効いたギターサウンドにメンバーそれぞれのシャウト、さらには冒頭からのヘッドバンギングに、会場の熱気は一気に最高潮へ。しかし、楽曲を歌い終わった頃、異変が起きたのである。さっきまで歌っていた「RとC」のイントロが再びはじめたのである。そして、再び歌い続けるメンバー。まさかの展開に、動揺する目撃者もいたが、そこに集まった者の多くがじわじわとテンションが上がっていた。2回目の「RとC」が終わったあとも、異変は続いた。そう、3回目の「RとC」がはじまったのである。これは何を隠そう、初期BiSから脈々と行われる「同曲連発」というWACKがこれまでやってきたことのオマージュである。
「RとC」の連発はその後も延々と続く。4回目は曲の最初から最後までヘッドバンギングを行い、5回目は客席に降りて目撃者をパフォーマンス。汗だくになりながらも会場全体を巻き込んでいく姿が印象に残った。今は何回目なのか。果たして、これはいつ終わるのか。頭のなかを同じビート、同じメロディーがループしていく。そして、興奮状態になった体は、1曲終わった瞬間に、次の「RとC」のイントロを体が求めてしまうのだ。
7曲目を超えたあたりから、確実にメンバーにも疲れが見え始めていた。ピッチも歌い出しのタイミングもズレていくし、振り付けもどんどん乱れていく。しかし、それはきっと彼女たちが全力で楽曲に向き合っているからなのだ。コンニチハクリニック、ランルウのダイブはその覚悟の現れなのだと思う。この日のライヴは、マラソンなのだと思った。ボロッボロになりながらも、必死にゴールまで走るメンバーたち。客席の目撃者たちはその伴走者なのだ。一連托生となって最後まで走り続けるその姿には、他では味わえない感動があった。
最後は「以上、私たち、LiVSでしたー!」と挨拶をして本編が終わった。披露されたのは「RとC」のみ。その数、実に13回。しかし、その13回の「RとC」にはひとつとして同じパフォーマンスはなかった。やっていることは同じことかもしれないが、毎回毎回全力でぶつかり、MAXのパワーを振り絞って歌とダンスに魂を込める。彼女たちはそれから経験する様々なステージでも、決して手を抜くことはないのだろう。そんな気合を十分に感じることができた。
アンコールは、いつものLiVSの衣装に着替え、自己紹介からスタート。それからさらに、“Shall Weeeee Dance???”、“Shooting Star”、“EGO”を続け様に熱唱。これまでとはガラッと変わり、アフターパティーといった趣の雰囲気が流れる。ロックなだけではなく、様々なジャンルの楽曲もあるのだ。LiVSは続いて、“Colorful”、“MUSiC”といったエモーショナルな曲たちを披露した。MCでは、今日の日の感謝、そして憧れの存在であるWACKやBiSHの感謝をメンバーそれぞれが述べていく。BiSHという大きな存在への想いがそこに溢れていた。
ラストのブロックでは、“ONE”、“Preserved”を熱唱。最後まで全力のパフォーマンスが印象的だった。終演後は目撃者全員も含めて、「人間最高!」と叫んでライブは終了。大団円であった。LiVSの旅はまだまだはじまったばかりだ。彼女たちは悩み、時に傷つきながら大きな目標に向かって走っていくことだろう。これからどんどん大きな場所で、多くの人に囲まれたLiVSが「人間最高!」と叫ぶ日が来ることを願っている。
1.RとC
2.RとC
3.RとC
4.RとC
5.RとC
6.RとC
7.RとC
8 RとC
9. RとC
10.RとC
11.RとC
12.RとC
13.RとC
EC
14.Shall Weeeee Dance???
15.Shooting Star
16.EGO
17.Colorful
18.MUSiC
19.ONE
20.Preserved
公式ホームページ
https://www.all-inc.jp/
公式Xアカウント
https://twitter.com/LiVS_idol
1990年生まれ。熊本出身の九州男児。2019年までイベント業界で働きながら、福岡親不孝通りにてJ-POP、アニソンのDJ活動を行う。その後上京し、OTOTOY編集部にてアイドル、アニメ関連を中心に担当。映画、深夜ラジオが好き。
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